山城地方の桜

2018年4月11日 (水)

近鉄富野橋梁付近の桜

 近鉄富野橋梁付近にも、小さな公園があり桜が咲いています。
次の1枚目の写真は、富野の桜堤です。ここから1kmばかり木津川を下ると、近鉄富野橋梁にぶつかります。途中の道に数本桜はあります。

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  近鉄富野橋梁付近は、桜と電車を撮ることができます。
近鉄が奈良電と呼ばれていた頃、この付近は水泳場がありました。
奈良に住んでいた志賀直哉の親子も訪れたことがあるそうです。
遙か昔の話です。

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  土手の斜面に桜が植えてあります。
上から見下ろす形になるので、桜の中に人を写し込めます。
桜と人の距離が近いです。私のお気に入りの場所です。
     (与謝野礼厳)
~♪ 聞きおきし 親の諫めと花の香は 老いて身にこそ しみまされけれ ♪~

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  土手の途中に、休憩用の小屋があります。ここが桜見の特等席です。
いろんな人が入れ替わり、特等席の主人公になります。
桜の花に囲まれた人々。気分が高揚してきます。
   (加賀千代女)
~♪ 見ぬものを 見るより嬉し さくら花 ♪~

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 鳥たちもやって来ます。一番多いのはヒヨドリ。
メジロも時々。チャッカリと蜜を舐めています。

~♪蜜吸いて 花見顔なる メジロかな ♪~

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  下の公園に繋がる階段があります。この上に坐って桜見物。
通る人により桜の表情は変化します。不思議です。花見より人見?

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  日が傾くにつれ、人がどんどん減っていきます。
特等席も、花よりスマホの若者に移りました。

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  次々に人が引き揚げ、桜に夕日が落ちていきます。
急に薄ら寒くなってきました。家路につきます。
では、今年の木津川土手桜見物はこのへんで。
      (与謝蕪村)
~♪ 花に暮れて 我が家遠き 野道哉 ♪~

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2018年4月 7日 (土)

富野の桜堤の桜2018

 木津川土手の富野付近にも桜が咲いています。木津川土手の大榎ところから、北へ繋がる堤防です。(桜づつみ富野緑地)ここは、寺田桜堤より人出は少ないです。

 まず、大榎の下の公園に、桜が咲いています。
上から見下ろす感じになるので、迫力があります。
土手の下から大榎へと、登ってくる道があります。

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  大榎の北側から富野の桜堤が始まります。最初の桜の木です。
桜の木の下を様々な人が通り過ぎて行きます。
草の上に座りぼんやりとしていると、いろいろな思いが湧いてきます。。
     (正岡子規)
~♪ 故郷の 目に見えてただ 桜散る ♪~

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  タンポポやカラスノエンドウなど、春の草が溢れています。
カラスノエンドウは、さすがに写真には難しいですね。

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  仲の良さそうな母と娘さんが散歩しています。
さりげなく後ろからついていきます。 ストーカー?
山は青く、桜は満開。後ろに手を組んで歩く母と娘。
ずっと幸せをだったらいいですね。
   (種田山頭火)
~♪  いつとなく さくらが咲いて 逢うてはわかれる ♪~

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  草の上に座って、のんびりと桜を楽しみます。
桜とともに、通り過ぎていく人も楽しみます。
クラブ帰り女子高生? 犬の散歩の老人。賑やかなハイキングのおばさんたち。
   (太田水穂)
~♪  この空の うらゝかに照る日の下に 乱れて花の 咲きほころびぬ ♪~

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  突然、目の前に姉弟が出現。手にはつくしが握られています。
慌ててシャッター。 近過ぎてちょっと肖像権の侵害か?
さっきの姉弟は、家族で花見に来ていたようです。
3枚目。坐っている所から、下を見ても絵になりそうです。

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  大榎の南側にも行ってみましょう。
長谷川の橋を渡ると、そこは奈島という地域です。ここにも桜があります。
陽光桜や葉と花が同時に出てくる大島桜も植えられています。
大榎周辺の桜、この辺で終わります。

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2018年4月 5日 (木)

南京都病院と寺田堤の桜2018

 今年も桜の時期がやって来て、あっという間に終わりました。
今年の桜の撮影は体調が良くないため、無理にならないように、毎日、市内を車で少しづつ回りました。市外には行けませんでした。
では、場所ごとに紹介します。今回は、南京都病院と寺田堤の桜です。

 まず最初は、城陽市青谷にある南京都病院のエドヒガン桜です。
南京都病院は旧国立京都療養所。アララギ派の歌人・上田三四二が医師として勤務していました。JR青谷駅前に上田三四二を記念する、次の歌碑が建てられています。

~♪ 満ちみちて梅咲ける野の見えわたる 高丘は吹く風が匂ひつ  ♪~

 青谷といえば青谷梅林ですが、この病院の桜は市の名木に指定されています。

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  上田三四二は、療養所で人の命に向き合い、自らも癌に侵され亡くなります。
命を深く見つめた作品が多く残されています。命の儚さを表現したような、彼の代表作を紹介します。

~♪ ちる花はかずかぎりなし ことごとく光をひきて 谷にゆくかも ♪~

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  次は、寺田桜堤です。
寺田堤の桜は、土手の斜面の細い道に沿って、両側に植えられているため、ちょっとした桜のトンネル状態です。

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  観光地ではないので人出は多すぎず、写真には適切です。写真に入る人物の数は自由に選択可能です。
車で横付けできる便利さのため、バーベキューの臭いが立ちこめるのは欠点。

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  ユキヤナギも植えられています。ちょっと窮屈ですが…。
遠くに比叡山も見えます。

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  土手の斜面に坐ってゆっくりしました。
母親と娘さんが来ました。写真を取り始めました。
犬を散歩させたり遊ばせる人も多いです。

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  さっきの母親と娘さんが、おやつを食べ始めました。
声は聞こえませんが、平和な時間だけが流れていきます。
私も車に戻って一休みします。
一休みしている間に、夕日の時間になりました。桜のトンネルが輝き始めました。

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  土手に沈んでいく夕日を狙います。
夕日の桜。いいですね。止めようもなく過ぎていく時間。
春の一日が終わります。やがて春も過ぎ去っていきます。
新古今時代の歌人・式子内親王の歌。

~♪ はかなくて過ぎにしかたを数ふれば 花に物思ふ 春ぞ経にける ♪~

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Sakuraterada803 左の写真が、本日のベストショット? (自選)

 では。また。 

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2017年4月14日 (金)

桜散歩 ~パソコン上で~

 桜が満開の時期だというのに、曇りの日が続き、おまけに先日は、かなりの雨も降りました。昨日と今日は、朝からよい天気でしたが、体調がイマイチで撮影には出られそうにありません。私にとって、今年の桜は終わったようなものです。
 そこで、パソコン上で過去に撮影した桜で花見をすることにしました。

    ~♪ さまざまの 事おもひ出す 桜かな ♪~

  これは、松尾芭蕉の句ですね。人は、その人それぞれに想い出の桜があります。みなさんは、どんな桜が頭をよぎりますか。
 石川啄木は、桜をどのように歌ったのでしょうか? ちょっと興味が湧いて、岩波文庫「啄木歌集」に載せられている歌、数百首全部を検索してみました。ほとんど見つからないですね。やっと見つけた一首です。啄木は桜嫌いだった?
    ~♪ 花咲かば 楽しからむと思ひしに 楽しくもなし 花は咲けども ♪~
 貧困と苦しい闘病生活の中にあった死の前年の作ですね。 花より病苦?

  では、パソコン上の花見に出かけます。最初は、やはり木津川土手ですかね。
  ①「遙かな鉄路」。富野鉄橋を電車が行きます。手をつなぐ母と子が見ています。
  ②「高いたか~い桜」。桜見物の家族。子どもはどこでも主役。
  ③「夕桜」。夕日に輝いて、落花に手をさしのべる女性。
       ~♪うちとけて 我にちる也 夕ざくら ♪~     (高井几董)
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   宇治田原町高尾です。高尾は霧の名所です。田原川から霧が湧いてきます。
  ①「山里に咲く」。霧の湧く小さな山里。小鳥の囀り。静寂。
  ②「霧の中に咲く」。空を指す杉木立。谷筋をから湧き上がる霧。
  ③「ライトライン」。向かいの山の斜面に咲く山桜。逆光で輝いています。
     ~♪桜花 いのち一ぱいに咲くからに 生命をかけて わが眺めたり♪~(かの子)
   岡本かの子さん、命をかけて眺める桜ってどんなんですか? もしか恋の歌?
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   京都府南部最大(?)の桜名所、背割り堤。宇治川、木津川、桂川の三川合流地点。
  ①「春の休日」。のんびりと堤を散歩する家族。  
  ②「金色の道」。道も桜も黄金色に。背割り堤の夕刻。
  ③「春の黄昏」。暮れてゆく背割り堤。遠く木津川の流れ。
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   次は、宇治川上流の天ヶ瀬ダム湖です。
  ①「春の放水」。天ヶ瀬ダムの春の放水です。雪解け水の水量調節。
  ②「光る風」。春風が、湖面に春の光を撒き散らし、吹き渡っていきます。
  ③「沸き立つ霧」。湖面から霧が沸き立ち、山の斜面を駆け上がります。
      ~♪桜花ちりぢりにしも わかれ行く 遠きひとりと 君もなりなむ♪~(迢空)
        今春知り合いが亡くなりました。
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   家の近くの鴻ノ巣山の桜と三ツ葉ツツジの競演。
  ①「競演」。三ツ葉ツツジと桜の競演。
  ②「躑躅道」。山頂をめざして登る二人。薄紫の花。続く道。
  ③「一休み」。昼寝から起きたところ? 
     ~♪春風の 花を散らすと見る夢の さめても胸の さわぐなりけり♪~(西行)
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   お終いは、宇治田原の里桜(八重桜)。八重桜は遅咲きですね。これからです。
    ~♪花にちる 人の心を引きとめて  しばしおくるる 八重桜花♪~(伊藤左千夫)
  ①「散歩道」。土手の道を車椅子で散歩です。介護中。
  ②「休日の子どもたち」。遊歩道をゆく子どもたち。どこへ?
  ③「八重桜の頃」。この時期は田植えの頃。夕日が沈むまで作業。
          ~♪ 日は高く 人それぞれに 桜かな ♪~   では。また。
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2016年4月18日 (月)

雨の日の桜・宇治田原町高尾

 4月7日の雨の日、宇治田原町高尾に桜を見に行ってきました。久々の宇治田原でしたが、花の時期も少し過ぎて、雨もよく降っていましたので、1時間ほどで、早々に引き上げてきました。写真の枚数は少ないです。

 高尾は、田原川が切り出したV字谷の上にあり、90mくらいの高さまで、急な坂道を登ることになります。途中で車を止めて撮影します。
 木々が雨霧の中で芽吹き始めています。木の芽雨(このめあめ)といったところでしょうか。
 春の雨は、様々の名前がつけられて呼ばていますね。膏雨(こうう)、膏霂(こうもく)、甘雨(かんう)、春霖(しゅんりん)、沃霖(よくりん)など・・・。
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   霧の湧き立つV字谷の向いの山に、まだ桜が残っています。少し遠いですが・・。
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   霧が風に流されて、次々と形を変えていきます。見ていて飽きないです。
  ~♪ 雨霧に 隠れて見えぬ 山桜 眼閉じれば 花盛りかな ♪~ (ム、ムズカシイ~!)
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   二枚目、集落の入り口から見た宇治方面です。谷筋を宇治川が流れています。霧で見えないですが・・・。
 三枚目は、集落を通り抜け、上に出たところです。
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   集落の上にある桜。近くから桜を写せたのは、この桜のみです。ちょっと時期が遅かったようですね。
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   次の一枚目は、滑りやすくて危ない斜面に登って撮った一枚。雨で足場が不安定で写真がブレてしまいました。苦労が報われなかったです。
 二枚目、三枚目は、V字谷の向かいの山。
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   お別れは、一番上の墓地付近からの一枚と、そこに植えられているサンシュユ。
 今日は、急ぎ足の落ち着かない撮影でした。今年の桜終了です。
 次は体調の良いときに、じっくりと来ます。秋の柿の頃かな?・・・。では。
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2016年4月17日 (日)

二十四節気「清明」追加③

 二十四節気「清明」の追加写真。雨の日の木津川土手の桜です。
 4月7日は、桜が満開を過ぎ、おまけに雨がよく降りました。これで今年の桜は終わりです。来年の桜は、おそらく見ることはないだろうという予感に囚われて、桜にお別れするつもりで木津川土手に出かけてきました。

 雨でできた水溜まりは桜を映し、落ちた花びらは水溜まりを縁取っています。遠くの山は、雨霧に霞んでいます。人はだれも通りません。
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   雨の中を人が来ました。女性です。桜の花を見上げたり、メモを取ったりしています。おそらく短歌の一つも創っているものと推察します。風流な人です。どんな歌を作っているのか気になりますね。
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   この人に影響されて、もう一がんばり。なにしろ、今年最後の桜ですからね。
 ここで、物理学者で歌人の石原純の歌です。次の二枚目の写真にピッタリかと・・。
~♪ 雨ふれば 春ながらさむし くろずめる桜のみきのわびしくも立ち ♪~
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   寺田桜堤の歩道を流れる花びらです。人を残し、何処まで流れていくんでしょうか・・・・。人の知らないところ? 遠いふるさと? それとも・・・?
     ~♪ 花の雨 花びら流れ 留まらず  濡れて偲ばん 遠き故郷 ♪~
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2016seimeiame501_3花の季節はこれで終わりましたが、桜にとっては、
これからが本番です。葉を茂らせ種子を育てねば
なりません。人の感傷に係わっている暇はありませんね。
木津川土手は、これからカラシナの世界に変わります。
 次の節気は、「穀雨」です。では。また。

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2016年4月10日 (日)

二十四節気「清明」2016

 4月4日は、二十四節気の「清明」でした。江戸時代の暦便覧には、「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也」とあります。百花が咲き乱れ、木の芽たちも一斉に芽吹き初める、まさに盛春の頃です。桜の花が満開となっています。
 早速、木津川の土手を目指して散歩に出かけましょう。

 真っ直ぐ西へ進み踏切を渡ります。踏切前の公園に桜があります。電車が行きます。
  たんぼ道を進むと、畦道にはレンゲが咲いています。
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   耕作放棄地と思われる空き地に白い桜が咲いていて、その付近にタンポポ、ホトケノザ、スミレなどが咲き乱れています。
 万葉の頃は、花と言えば梅でしたが、今や日本人にとって花と言えば桜です。しかし、桜は春の花の代表には違いないですが、桜だけが花と主張するのは、ちょっと了見が狭いように思います。他の花もがんばって咲いています。
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   古川の土手では、桜のピンクとカラシナの黄色と柳の緑。青い空に白い雲。魚取りの親子。ヒバリのさえずり。春の風。・・・まさに春の世界。
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   土手の上は桜が満開です。散歩する家族。弁当をひろげる人たち。サイクリングを楽しむ人。(バックの山は愛宕山) 人々が、それぞれに桜を楽しんでいます。
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   私は最近、体調も悪く活動量も落ちてきています。ぼんやりと桜をみていると、今年の桜が最後の桜になるかも知れないという漠然とした思いが湧き上がってきます。
 詩人の茨木のり子さんに、「さくら 」という詩があります。
  ~♪ さくら
    ことしも生きて
    さくらを見ています
    ひとは生涯に
    何回ぐらいさくらをみるのかしら
     ・・・・
    なんという少なさだろう
     ・・・・
    さくらふぶきの下を ふらふらと歩けば
    一瞬
    名僧のごとくにわかるのです
    死こそ常態
    生はいとしき蜃気楼と   ♪~

 青い空と流れる白い雲。桜。・・・・美しさは悲しみを内包している・・。
  死は常態。生は蜃気楼。茨木のり子さんが蜃気楼のようにこの世を去って、ちょうど10年になります。
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   富野の桜堤では、カラシナがよく咲いていて、桜とカラシナを組み合わせて撮ることができます。
 なぜか女の子三人組が、盛んにジャンプを繰り返しています。飛び上がる若者。いいですね~♪。自転車にスマホをセットして、飛び上がったところを自撮りしようとしているようですが、うまくいかないようです。実に楽しそうで、こっちまで笑えてきます。
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   私の写真の流儀としては、道のラインを意識して撮ることが多いです。
 真っ直ぐな道。曲がった道。柵の続く道。花が満開の道。花の咲き乱れる道の先には何が待ち受けているのでしょうか。 石垣りんさんの詩よりです。
   ~♪ ・・・・
    明日にはもう衰えを見せる
    この満開の美しさから出発しなければならない
    遠い旅立ちを前にして
     ・・・・
    花たちがみんなで支度をしていたのだ。
    遠くから
    まぼろしの花たちがあらわれ
    今年の花を
    連れ去ろうとしているのが見える。
     ・・・・
    そうして別れる
    私もまた何かの手にひかれて。   ♪~

  人は、何かの手にひかれて見えない道を歩むのです。何処とも分からない場所に向かって・・・。石垣さんが手を引かれていってから、12年になりますね。
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   桜の道を行く人たちです。楽しい我が家へ? それとも・・?
 母と娘。犬を散歩させる人。散歩の二人。
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   傾きかけた陽に照らされて、桜が赤く染まり始めました。私には、この時間帯の桜が最も美しいと思えます。 遠くに、京都市の最高峰愛宕山が青く見えています。
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   早くも夕陽の中、桜が散り始めています。散る花びらを手で受け止めようとしているのでしょうか、女性が手を差し出しています。受け止めるのは花びら? それとも・・?
 美しい夕日が沈んでいきます。今日一日、悔いなく生きられたでしょうか?
 自問をくり返しても、確かな答えはありません。
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   お別れの二枚と茨木さんの詩より抜粋です。
  ~♪ ・・・・
    今日
    凄みのある夕陽を見送りました
    今日
    生きなかった者は
    明日も
    遂に生きないだろう
    燃えて燃えて
    夕陽は哲学者のように沈みました
    ・・・雲を 刻々 染めながら        ♪~

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2016seimei9201 次回は、二十四節気「清明」の
 追加写真があります。では。また。

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2016年4月 4日 (月)

山城地蔵院の桜

 先日、買い物のついでに、隣町の井手町にある地蔵院の桜を見てきました。その時の写真です。
 最近、貧血で体調が悪く、近所以外の場所に撮影に出かけられていません。今年の桜についてはおそらく、木津川土手以外の桜は、この桜だけになりそうです。天気も悪く、花も十分には咲いていませんでしたが、一応、報告ということで・・・・。

 京都・円山公園のしだれ桜は、この地蔵院の親桜から枝分けされたもので、円山公園の枝垂れ桜も樹勢が衰えてみすぼらしくなってきましたが、その兄弟にあたるこの桜も、かなり弱ってきて、昔の勢いは無いです。
 入り口より順番に、南の方からの三枚です。
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   裏手の北側から。それから、下におりて西側から。 菜の花の前から。
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   地蔵院の西側に在る桜三枚。この桜もかなり衰えてきています。
 ここからは、山城地域が一望できます。
Jizouinsak06Jizouinsak07Jizouinsak10  

 

 

 

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  数十分ほどの慌ただしい撮影でした。
 桜が咲くとなぜか心が落ち着かないです。
 不思議ですね。  では。また。

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2015年4月22日 (水)

宇治川ラインの桜

 今年の桜は雨に祟られました。雨が続き、青空を背景に桜という、桜に最もふさわしい爽やかな情景を写真に撮ることが、ついに出来ませんでした。仕方がないので、雨の日に宇治川ラインの桜を撮影に行きました。その時の写真です。
  宇治川ラインというのは、正式名は「京都府道3号大津南郷宇治線」で、天ヶ瀬ダム湖沿いの道です。この道沿いに桜の木が植えられています。また、このダム湖を囲む山の斜面には、人の手が加わらない自然のままの山桜が咲いています。雨の日は霧が発生し、霧の中の桜を見ることが出来ます。
 一枚目の写真、ダム湖道沿いのソメイヨシノですが、手入れもされず、テングス病に罹り、花をつけない枝が増えています。
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    山の斜面では、霧の中に桜が・・・。
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   霧は、でき方、できる場所、できる季節などにより、名前や呼び方が変化します。文学の中でも、様々な表現で霧が登場します。歌謡曲などでも、霧はよく使われます。私の年代であれば、フランク永井の「夜霧の第ニ国道」ですか。ちょっと古すぎますか? 「霧の摩周湖」、「夜霧よ今夜もありがとう」、「霧の中の少女」は?  古~~~!
 宇治川ラインの雨霧は、動きが激しくドラマチックです。激動の中に咲く、という感じです。
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   激しく変化する霧の中で、凛として咲く桜も、なかなかいいものです。内向的で詠嘆的な桜のイメージと違い、力強ささえ感じますね。
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   卒業式や入学式の頃、希望を讃えて咲き誇っていた桜も終わり、五月病の時期に入っています。落ち込んでいる人に、宇治川ラインの桜をお届けします。
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  では、お別れの二枚です。山桜。激しく立ち登る霧。  では。また。
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2015年4月14日 (火)

鴻ノ巣山の桜と三ツ葉躑躅

 二十四節気「清明」の追加写真です。
 城陽市東部は、宇治丘陵と呼ばれる丘陵地帯になっています。ここに、鴻ノ巣山と呼ばれる小さな山があり、山背古道の一部として散歩コースが整備されています。ここに、桜と三ツ葉躑躅が咲いています。
 今年の桜の時期は、雨が多かったです。自転車に乗れない雨の日は、歩いて鴻ノ巣山を散歩するのが一番です。雨の鴻ノ巣山を歩いてみました。
 雨に濡れると、紫や緑が一層引き立ちます。
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   この雨に名前をつけるとすれば、どんな名前がピッタリするでしょうか? 春の雨を集めてみました。あり過ぎて書ききれないですね。
  ★春雨=こまかく烟るように降る春の雨。万葉の頃から使われていました。
 ★華雨=春の花に降る雨。桜雨と言う言い方も。
 ★甘雨=草木に柔らかく烟る様に降る春雨。
 ★紅の雨=躑躅、石楠花、桃、杏などに降る雨。
 ★木の芽雨=木の芽どきに降る雨。
  ★菜種梅雨=菜の花が咲く頃降り続く暖かい雨。
 ★春霖=こまかく烟るように降る長雨。
 ★花時雨=桜の頃に降る冷たい時雨。
  ★春驟雨=激しく降る春のにわか雨。
 では、万葉集から詠み人知らずの一首。
~♪ 我妹子に 恋ひつつ居れば 春雨の それも知るごと やまず降りつつ ♪~
意味::あの娘に会いたいと恋しく想っているのに、春雨がそれを知っているかのように降り続いています。
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   唐の詩人、杜牧の漢詩に、清明の頃の雨を詠ったものがあります。
    「清明」
   清明の時節 雨紛々
   路上の行人  魂を断たんと欲す
   借問す 酒家は何の処にか有る
   牧童 遥かに指さす 杏花の村
  牧童が遥かに指さした杏花の咲く村が、雨に烟りながらも、くっきりと浮かんでくるようです。高校で習った杜牧の漢詩、「千里鶯啼緑映紅・・・」というのも好きです。
 写真に写っている人たちは、暖かいコーヒーを希望しているような気がします。昼間から酒はどうも・・・。
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   雨が降るときは、人通りもほんとに少ないです。雨の鴻ノ巣山は、これくらいにしておきます。
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   晴れた日の鴻ノ巣山も載せておきます。晴れた日は、散歩の人も多くなります。男女のグループが来ました。やはり男性が荷物を持っています。これは、昔から変わらないですね。私の時代は、喫茶店にはいると男性が料金を払っていたような記憶が・・・・。
 恋は下心ですね。 (面白くもないか。)
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   桜にヒヨドリ。ツツジに老カップル。晴れた日は、まさに「清明」。
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    桜と三ツ葉躑躅の鴻ノ巣山。お別れの三枚です。では。また。
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