二十四節気写真

2018年5月17日 (木)

二十四節気「立夏」・春から夏へ

 5月5日の「立夏」の日の木津川土手散歩、さらに続けましょう。

 季節はゆっくりと、春から夏へと移っていきます。
過ぎ去ってゆく花。咲き始める花。うつろう季節の主役は、いつも花たちです。
土手を黄色く飾るミヤコグサ。これは、どちらかというと春の花ですね。

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  ニワゼキショウ。これも春の草でしょうか。
ムラサキサギゴケ。拡大すると実に美しいです。春の花ですね。

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  夏を知らせる花と言えば、ノアザミです。
スコットランドの国花です。葉に棘があり、この棘にバイキングの兵士が刺され、声を上げたため、バイキングの夜襲に気付いたスコットランド軍が反撃して、勝利したと言い伝えられているそうです。
ノアザミは、棘で動物から葉を守ります。人もまた、棘を出し周囲から自分を守ろうとします。 守るべき自分とは? 難しい問いですね。
 ここで、正岡子規の句を一つ。
~♪ 世をいとふ 心 薊を 愛すかな ♪~

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  今の時期、土手の最大勢力になっているのが、アカツメグサです。
シロツメグサは江戸時代、アカツメグサは明治時代に帰化したそうです。
空中窒素を固定するので、水田の肥料になります。

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  蝶も人も、アカツメグサ、シロツメグサとは仲良しです。
四つ葉のクローバーは、幸せをもたらしてくれるそうです。
クローバーで花輪を作ったのは、いつの頃だったでしょう。遠い昔ですね。

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  地を飾るのは、アカツメグサ。
空を飾るのは、大きく葉を広げてきた木津川土手の大榎。
白い頭巾をかぶったヤマボウシの花は、整列して初夏を知らせています。

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  ヘラオオバコも、あちこちでまだ花をつけています。
蝶たちも恋に忙しそうです。

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  アカツメグサに混じって、マツヨイグサ(?)が咲いています。これから、夏にかけて勢いを増していきます。
タンポポもまだまだ元気です。 一年中?
新しい帰化植物、セイヨウヒキヨモギ(?)も近年、木津川土手で勢いを増しています。触ると、蜜のようにネバネバしています。石川啄木さんのように、草むらで寝ころびたい人には不評かも?
~♪不来方の お城の草に寝ころびて 空に吸われし十五の心♪~ (啄木)
 最近は、草に寝ころぶ人も少ないですね。 ブルーシートを敷くなら坐る?
 では、このへんで。次は「小満」です。

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2018年5月14日 (月)

二十四節気「立夏」・ノビルの頃

 5月5日は、二十四節気の「立夏」でした。いよいよ初夏の始まりです。
5日は、良く晴れました。自らに課した課題、「節気の日の撮影」で、木津川土手に出掛けて来ました。
 体調不良、目の不調などで画像処理に時間がかかり、少し時期遅れの更新です。

 今の時期、土手にはいろんな植物が咲いていますが、飄々としてユーモラスに咲いているのがノビルです。
 かっては、平安貴族の食卓にも上りました。万葉集にも出てきます。

~♪醤(ひしほ)酢に 蒜(ひる)つき合へて鯛願ふ 
  我にな見えそ 水葱のあつもの ♪~  (長居吉麻呂)

意味:ひしおと酢とのびるをあえものにして鯛を食べたいと思っていた私に、水葱の吸い物を見えないようにしなさい。
  *醤(ひしお)は醤油の元祖  *水葱の吸いものは、今では高級食材

写真は、すれ違うノビル。反目するノビル。謝るノビル。
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  訴えるノビル。立ち上がるノビル。立ち向かうノビル。

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  ノビルを見ながらノビルの詩を作ってみました。

~♪「ノビルのうた」
ノビルはのびる
野でのびる
すれ違い
時にはすねて
のびればのびて
頭を下げる

ノビルはすべてを知っている
人は幸福を求め
不幸を押しつける
人は平和を叫び
戦争をする
人は真実を主張し
嘘をつく

ノビルに幸福はいらない
平和もいらない
真実もいらない
ただただのびる
のびのびのびる
ノビルはのびる
野でのびる  ♪~

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  奈島付近の土手の斜面では、ブタナが大勢力になっています。

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  ブタナとは、可哀想な名前ですが、初夏の土手を美しく飾っています。

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  時には道の脇で、通り過ぎて行く人に、そっと初夏を知らせています。

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  5月5日は、子どもの日です。土手で遊ぶ家族の姿もよく見かけました。
     (次回に続きます。)
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2018年4月29日 (日)

二十四節気「穀雨」・土手の花たち

二十四節気「穀雨」の散歩をさらに続けましょう。

  木津川土手の富野付近には、土手の斜面にキンポウゲが群生しています。
ロウのような花の表面が、光を反射してキラキラと輝いています。
風が吹くと、光の波が土手の上を渡っていきます。

~♪ 颯々と 風に吹かれて キンポウゲ 花 群れゆらぐ 独り立つ土手 ♪~

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  木の上でホオジロが、鳴いています。恋のさえずり? 縄張りの主張?
ホオジロの鳴き声は、「イッピツケイジョウ」と、昔の人には聞こえたようです。初夏を知らせるために、「一筆啓上」ということですか。
タンポポもアカツメグサも、濃くなる緑の中で陽を浴びています。

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  私が夢中でタンポポを撮影していると、後ろから声をかけられました。
「タンポポの旅立ちですね。」と…。
若くない女性です。私より年上? 少し話をすると、何か上品な感じ…。
「短歌でもやっておられるのですか?」
答えは、短歌サークルで活動しているとのことでした。 こっそり1枚。

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  ツメクサの黄色い花に混じって、スズメノヤリ(?)が茶色いタネをつけています。これはこれで面白いですね。
通りがかった人が、ミニワレモコウみたいと言っていました。
可憐な花と言えば、ニワゼキショウもなかなかなものです。
黒くて丸いつぼみ(?)が印象的ですね。

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  薄紫の雲が広がっているように見えるマツバウンランも、清楚な感じです。
しかし、見かけによらず繁殖力は強力なようです。
清楚さでは、やはりスミレですね。宝塚歌劇を代表する歌・「すみれの花咲く頃」では、~♪すみれの花咲く頃/はじめて君を知りぬ/君を思い 日ごと夜ごと/悩みし あの日の頃♪~ と歌っています。

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  今の時期、土手で最大の勢力を持っているのはカラシナです。

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  カラシナの土手を人々が行きかいます。
カラシナに黒いアゲハがやって来ました。ジャコウアゲハ(?)。

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  今の時期に土手で勢力を持っているのは、カラシナ、カラスムギ、スカンポ(スイバ)です。
~♪土手のスカンポ ジャワサラサ 昼はホタルがねんねする 僕ら小学一年生 今朝も通って 又戻る スカンポ スカンポ 川のふち♪~
小学唱歌、「スカンポの咲く頃」です。なつかしいですね。今でも歌われているんでしょうか?
ケヤキの木も、すっかり緑の葉に覆われ始めました。
カラシナの中に夕日が沈み、今日も一日が終わっていきます。
穀雨の日の散歩は、ここまでです。では。また。

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2018年4月26日 (木)

二十四節気「穀雨」2018

4月20日は、二十四節気の「穀雨」でした。暦便覧によれば、「春雨降りて百穀を生化すれば也」です。やわらかな春の雨が降り、田畑の準備が整う頃です。

 4月20日、木津川土手には、どんな風景が待っていてくれたのでしょうか?
早速、紹介していきましょう。

 先ず、木津川土手の大榎のもとへ。
人は生きていくために、幸せを必要とします。
淡々と生きるこの巨木に、幸せは関係あるのでしょうか?
大榎は薄緑の葉を広げ、日に日に緑が濃くなっていきます。
そんな時、大榎も幸せを感じていると思うのは、私だけでしょうか?

柿の若葉も、眩しく輝いています。
   (岡橙里)
~♪ 白雲と 柿の若葉と麦の穂と あはれわびしき ふるさとを見る ♪~

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  土手の斜面には、スミレが咲いています。
生存競争の激しい土手の草むらで、ひっそりと咲いている小さな花を見ると、素直にもっと生きたいと思う気持ちが湧いてきます。

~♪ かく生きて 心癒やさる 菫草 ♪~

 国木田独歩の菫の詩も紹介してみます。儚くも清純な恋の歌ですね。

~♪  「菫」
 春の霞に誘はれて
 おぼつかなくも咲き出でし
 菫の花よ心あらば
 たゞよそながら告げよかし
 汝れがやさしき色めでて
 摘みてかざして帰りにし
 少女(おとめ)よ今日も来たりなば
「君をば恋ふる人あり」と。 ♪~

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  土手の斜面で、黄色い花をつけているのはブタナです。ちょっと可哀想な名前をつけられていますが、雑草に酷い名前が付くのは、いつものことですね。
フランスでは、「豚のサラダ」と呼ばれているとのことです。日本名は直訳?
ヨーロッパ原産で、昭和の初め頃に日本へ渡ってきたそうです。

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  黄色い斑点のように、ブタナの背後を飾っているのはクスダマツメクサ(?)です。
春の花に黄色い花が多いのは、アブなどの昆虫を呼び寄せるための生殖戦略ですね。
カタバミも道端で黄色くけなげな花をつけています。

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  土手のひょうきん者、ノビル君が今年もよろしくと挨拶しています。
また会えましたね。ノビル君。
ひょうきん者といえば、ヘラオオバコも負けてはいませんね。ロケットみたい?

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  黄色い花と言えば、ミヤコグサも上品な味を出しています。
花が烏帽子のように見えるのでエボシグサとも言うそうです。もとは平安貴族?

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  黄色の点描画のような土手の上を、自転車で散歩の人が通ります。
ついこの前まで咲き乱れていた桜の木には、もうサクランボです。
  (与謝蕪村)
~♪ 来てみれば 夕の桜 実となりぬ ♪~

遅咲きの八重桜も散り、花びらが道の端に吹き寄せられて、小さな川のようです。
桜の季節は終わり、止めようもなく季節は移ってゆきます。間もなく初夏ですね。
 (つづく)
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2018年4月18日 (水)

二十四節気「清明」2018

 4月5日は、二十四節気「清明」でした。「清明」とは清浄明潔の略。
空は晴れ渡り、百花が咲き乱れる季節です。

 二十四節気当日の写真をもって、その節気全体の写真とする自己ルールで、写真を写してきましたが、天気が悪かったり、体調が悪かったりで、4月10日にやっと撮影に出かけることができました。
  4月10日といえば、七十二候でいえば、「清明」の次候「鴻雁かえる」です。
ちなみに、「清明」の初候は「玄鳥至る」。末候は「虹始めてあらわる」です。
確かに、ツバメが飛び始めていました。

 では、二週ほど遅れましたが、今年の「清明」の頃です。

 長田弘さんの詩に、「世界は一冊の本」というのがあります。

~♪………
 書かれた文字だけが本ではない
 日の光、星の瞬き、鳥の声、
 川の音だって、本なのだ。

 ブナ林の静けさも、
 ハナミズキの白い花々も
 おおきな孤独なケヤキノの木も、本だ。
  ………
 人生という本を、人は胸に抱いている。
 一個の人間は一冊の本なのだ。
   ………
 200億光年のなかの小さな星。
 どんなことでもない。生きるとは、
 考えることができるということだ。
  ………
 本を読もう。
 もっと本を読もう。………♪~

  青谷川周辺の山では、木々が一斉に芽吹き始め、人の言葉では表せない無言の言葉で、自然が語りかけています。
いのちの輝きを記した自然の本のページが開かれたのです。
日本人の使う俳句の言葉・季語で言えば、「山笑う」ですね。

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  木津川土手の大榎も、柔らかな芽を伸ばしてきました。
今の時期、木津土手ではソメイヨシノは終わり、山桜や遅咲きの八重桜が満開になっています。
      (伊藤左千夫)
~♪  花にちる 人の心を引きとめて しばしおくるる 八重桜花 ♪~

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  木津川土手の奈島付近にある八重桜です。陽寿園という老人施設がある所です。

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  土手の斜面には、タンポポの絨毯。カラスノエンドウ。
満開の八重桜を背景に、カラシナです。

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  午後からは、鴻ノ巣山へ出掛けました。
鴻ノ巣山の木々も芽を吹いてきました。見上げていると目が回りそう。
地面には、たくさんのクサイチゴの花。
花はたくさんあるのに、熟した実には出会わないです。 誰かが先採り?

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  鴻ノ巣山は今、三ツ葉ツツジの時期です。
散歩の人やハイキングの人が行き交います。

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  木々の葉の緑と紫の三ツ葉ツツジのコントラストが爽やかです。

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  散り残る山桜。三ツ葉ツツジ。勢いを増す新緑。まさに「清明」の風景です。
ソメイヨシノは散りましたが、花が散った後に出てくる若葉は力強いです。
高田敏子さんの詩に、「樹の心」という詩があります。

~♪ 「樹の心」
花の季節を愛でられて
花を散らしたあとは
忘れられいる さくら
  ………
忘れられているときが
自分を見つめ 充実させる時であることを
樹は知っている ♪~

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  三ツ葉ツツジ。山桜。楓の若葉。
  (土田耕平)
~♪ あかかりし 芽どきはすぎて楓の 若葉しづかに なりにけるかも ♪~

では、清明の頃の撮影はここまでです。

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2018年4月15日 (日)

伏見の宇治川派流の桜

 3月の終わり頃、二十数年前の職場の同僚と会食するため伏見へ行きました。
少し時間があったので、京阪中書島駅付近で下車をして、宇治川派流の運河沿いを散歩してみました。
この運河は、伏見城の築城用の建築資材を運ぶために作られたとのことです。
現在は、十石舟が観光用に運行されています。
早くも落花が始まっていて、風が吹くと花吹雪になっていました。
       (三ヶ島葭子)
~♪ はらはらと 桜散るかな美しき 恋に乱るる 心のごとく ♪~

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  咲き終えたたくさんの花びらが寄り合い、花筏となって流れていきます。
      (与謝野鉄幹)
~♪  吹く風を うらむ色なく 散りにけり 花のこころは我も及ばず ♪~

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   運河沿いには、白いユキヤナギも咲いていていました。
長健寺という寺にも寄りましたが、名物のしだれ桜は終わっていました。

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  この運河沿いには酒蔵が建ち並び、古きよき時代の雰囲気が溢れています。

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  さらに、桜とユキヤナギの咲く運河沿いの道を歩きます。
日が傾き、夕日が射してきました。

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 夕日に照らされて、ちょっと幻想的な花びらの流れる川になりました。
       (明石海人)
~♪ さくら花 かつ散る今日の夕ぐれを 幾世の底より 鐘の鳴りくる ♪~

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  約束の時間がありますので、このあたりで桜見物は終了です。
       (正岡子規)
~♪ 花散つて 水は南へ 流れけり ♪~

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2018年4月11日 (水)

近鉄富野橋梁付近の桜

 近鉄富野橋梁付近にも、小さな公園があり桜が咲いています。
次の1枚目の写真は、富野の桜堤です。ここから1kmばかり木津川を下ると、近鉄富野橋梁にぶつかります。途中の道に数本桜はあります。

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  近鉄富野橋梁付近は、桜と電車を撮ることができます。
近鉄が奈良電と呼ばれていた頃、この付近は水泳場がありました。
奈良に住んでいた志賀直哉の親子も訪れたことがあるそうです。
遙か昔の話です。

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  土手の斜面に桜が植えてあります。
上から見下ろす形になるので、桜の中に人を写し込めます。
桜と人の距離が近いです。私のお気に入りの場所です。
     (与謝野礼厳)
~♪ 聞きおきし 親の諫めと花の香は 老いて身にこそ しみまされけれ ♪~

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  土手の途中に、休憩用の小屋があります。ここが桜見の特等席です。
いろんな人が入れ替わり、特等席の主人公になります。
桜の花に囲まれた人々。気分が高揚してきます。
   (加賀千代女)
~♪ 見ぬものを 見るより嬉し さくら花 ♪~

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 鳥たちもやって来ます。一番多いのはヒヨドリ。
メジロも時々。チャッカリと蜜を舐めています。

~♪蜜吸いて 花見顔なる メジロかな ♪~

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  下の公園に繋がる階段があります。この上に坐って桜見物。
通る人により桜の表情は変化します。不思議です。花見より人見?

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  日が傾くにつれ、人がどんどん減っていきます。
特等席も、花よりスマホの若者に移りました。

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  次々に人が引き揚げ、桜に夕日が落ちていきます。
急に薄ら寒くなってきました。家路につきます。
では、今年の木津川土手桜見物はこのへんで。
      (与謝蕪村)
~♪ 花に暮れて 我が家遠き 野道哉 ♪~

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2018年4月 7日 (土)

富野の桜堤の桜2018

 木津川土手の富野付近にも桜が咲いています。木津川土手の大榎ところから、北へ繋がる堤防です。(桜づつみ富野緑地)ここは、寺田桜堤より人出は少ないです。

 まず、大榎の下の公園に、桜が咲いています。
上から見下ろす感じになるので、迫力があります。
土手の下から大榎へと、登ってくる道があります。

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  大榎の北側から富野の桜堤が始まります。最初の桜の木です。
桜の木の下を様々な人が通り過ぎて行きます。
草の上に座りぼんやりとしていると、いろいろな思いが湧いてきます。。
     (正岡子規)
~♪ 故郷の 目に見えてただ 桜散る ♪~

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  タンポポやカラスノエンドウなど、春の草が溢れています。
カラスノエンドウは、さすがに写真には難しいですね。

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  仲の良さそうな母と娘さんが散歩しています。
さりげなく後ろからついていきます。 ストーカー?
山は青く、桜は満開。後ろに手を組んで歩く母と娘。
ずっと幸せをだったらいいですね。
   (種田山頭火)
~♪  いつとなく さくらが咲いて 逢うてはわかれる ♪~

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  草の上に座って、のんびりと桜を楽しみます。
桜とともに、通り過ぎていく人も楽しみます。
クラブ帰り女子高生? 犬の散歩の老人。賑やかなハイキングのおばさんたち。
   (太田水穂)
~♪  この空の うらゝかに照る日の下に 乱れて花の 咲きほころびぬ ♪~

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  突然、目の前に姉弟が出現。手にはつくしが握られています。
慌ててシャッター。 近過ぎてちょっと肖像権の侵害か?
さっきの姉弟は、家族で花見に来ていたようです。
3枚目。坐っている所から、下を見ても絵になりそうです。

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  大榎の南側にも行ってみましょう。
長谷川の橋を渡ると、そこは奈島という地域です。ここにも桜があります。
陽光桜や葉と花が同時に出てくる大島桜も植えられています。
大榎周辺の桜、この辺で終わります。

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2018年4月 5日 (木)

南京都病院と寺田堤の桜2018

 今年も桜の時期がやって来て、あっという間に終わりました。
今年の桜の撮影は体調が良くないため、無理にならないように、毎日、市内を車で少しづつ回りました。市外には行けませんでした。
では、場所ごとに紹介します。今回は、南京都病院と寺田堤の桜です。

 まず最初は、城陽市青谷にある南京都病院のエドヒガン桜です。
南京都病院は旧国立京都療養所。アララギ派の歌人・上田三四二が医師として勤務していました。JR青谷駅前に上田三四二を記念する、次の歌碑が建てられています。

~♪ 満ちみちて梅咲ける野の見えわたる 高丘は吹く風が匂ひつ  ♪~

 青谷といえば青谷梅林ですが、この病院の桜は市の名木に指定されています。

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  上田三四二は、療養所で人の命に向き合い、自らも癌に侵され亡くなります。
命を深く見つめた作品が多く残されています。命の儚さを表現したような、彼の代表作を紹介します。

~♪ ちる花はかずかぎりなし ことごとく光をひきて 谷にゆくかも ♪~

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  次は、寺田桜堤です。
寺田堤の桜は、土手の斜面の細い道に沿って、両側に植えられているため、ちょっとした桜のトンネル状態です。

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  観光地ではないので人出は多すぎず、写真には適切です。写真に入る人物の数は自由に選択可能です。
車で横付けできる便利さのため、バーベキューの臭いが立ちこめるのは欠点。

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  ユキヤナギも植えられています。ちょっと窮屈ですが…。
遠くに比叡山も見えます。

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  土手の斜面に坐ってゆっくりしました。
母親と娘さんが来ました。写真を取り始めました。
犬を散歩させたり遊ばせる人も多いです。

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  さっきの母親と娘さんが、おやつを食べ始めました。
声は聞こえませんが、平和な時間だけが流れていきます。
私も車に戻って一休みします。
一休みしている間に、夕日の時間になりました。桜のトンネルが輝き始めました。

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  土手に沈んでいく夕日を狙います。
夕日の桜。いいですね。止めようもなく過ぎていく時間。
春の一日が終わります。やがて春も過ぎ去っていきます。
新古今時代の歌人・式子内親王の歌。

~♪ はかなくて過ぎにしかたを数ふれば 花に物思ふ 春ぞ経にける ♪~

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Sakuraterada803 左の写真が、本日のベストショット? (自選)

 では。また。 

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2018年3月31日 (土)

二十四節気「春分」・つくしの頃

 今年の「春分」の頃は、たくさんのつくしに出会いました。
一枚目の写真を見て下さい。古川の土手は、場所によっては、こんな感じです。つくしの大群衆です。
のんびりとしたつくしを捜して撮影しました。

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  私が撮影に夢中になっていると、
「撮影は終わったか?」と声がしました。なんと!、つくしを採る老人です。
「家内に採ってこいと言われてな。」と言い訳しつつ、私の可愛いモデルたちは、あっという間に摘まれていきました。
 この人は、袴を取るのがめんどくさいが、つくしは玉子とじが一番と、料理の手順も詳しく説明してくれました。
かっては、つくしは春の食材でしたね。 正岡子規も詠っています。

~♪つくづくし 摘みて帰りぬ煮てや食はん ひしほと酢とに ひでてや食はん♪~

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  歌人の岡麓さんも詠っています。ほのぼのとした家族の姿です。

~♪をさな子は 土筆のはかまむきながら 学校のことを はなしかけたり♪~

 木津川土手の斜面で、つくしを採っているお婆さんがいたので、「随分採れましたね。」と声をかけました。
「食糧難だった戦時中、疎開先で母が摘んできて食べさせてくれました。毎年、母を思い出して、母に感謝しながらつくしを食べています。……つくしは玉子とじが一番です。」と語っておられました。またしても、つくしの玉子とじ。ウーン、私は食べたことはないです。
 今の時代、食べ物は、おいしさや健康志向で語られます。食べ物は、単なる味の問題としてではなく、思い出や愛情や感謝を食べるということも大切なのでは……。
深く心に残る話でした。

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  芹を摘むおばさんたちにも出会いました。
「吸い物に浮かべると良い香りがしますよ。」でした。 服部躬治の一首。

~♪わがためと  妹がつみこし初若菜  みづみづしくも 春にあへよとや ♪~

 野の草を摘んで、春の食材を楽しんでいる人たちが結構いますね。
 それに比べ、何か私の人生は、あまりにも慌ただしかったような気がします。つくしの玉子とじの味を知ることもなく…。
春の小川は、光を反射し、さらさらと流れています。
古川の土手を、春の日を浴びて家族が往きます。

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  タンポポもますます花盛り。
私は、辞世の句を作ろうと努力中です。未だ気に入ったものはできていないです。

~♪ タンポポの 絮翔ぶごとく 終の旅 ♪~

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  今の時期、木津川土手周辺の三大野の花は、
ナズナ。オオイヌノフグリ。ホトケノザ。

~♪ ひつそりかんとして ぺんぺん草の花ざかり ♪~ (山頭火)

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  木津川土手周辺での春の一日も、日が傾いて来て、終わりが近づきました。
河原に生えている木々も、うっすらと緑の芽生えを始めています。逆光に新芽が輝いていました。 では、また。

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