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2018年1月22日 (月)

二十四節気「大寒」2018

 1月20日は、二十四節気の「大寒」でした。一年で一番寒い時期に突入です。
しかし、京都府南部では、「大寒」の当日は春を思わせる暖かい一日でした。
体調不良を押して、車で木津川土手へ撮影に行きました。
大寒の日、どんな風景が見られたのでしょうか? 紹介していきます。

 土手の上に立つと、葦やオギの枯れた河原が広がり、その向こうに比叡山や愛宕山を望むことができます。気がつくと、早くもひばりの声が聞こえます。青い空が広がり、飛行機雲が流れていきます。春が近づいているのですね。

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  飛行機雲を見て、頭の中を石川啄木の「飛行機」という詩がよぎりました。

  ~♪ 「飛行機」
見よ、今日も、かの蒼空に
飛行機の高く飛べるを。

給仕づとめの少年が
たまに非番の日曜日、
肺病やみの母親とたった二人の家にゐて、
ひとりせっせとリイダアの独学をする眼の疲れ……

見よ、今日も、かの蒼空に
飛行機の高く飛べるを。 ♪~

 啄木の時代、飛行機は少年の夢や憬れの象徴でした。病気の母を抱え独学する少年。疲れた目で空を見上げれば、飛行機が高く飛んでいます。病魔に侵されながらも、希望を失わなかった啄木の姿が浮かびます。

土手の上のコブシも希望の春を待っています。
モクレンの花芽もしっかりと春を抱きしめています。

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  春を待つ田んぼでも、少しずつ作業が始まっているようです。荒起こしされた田んぼも少しずつ増えていっています。

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  寺田堤付近では、水仙の花が咲き始めました。
与謝野晶子の歌です。
  ~♪うつくしき 素足の冬の来りけり ちらほらと咲く 水仙の花 ♪~

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  土手を降りて、近くを流れる古川沿いへも行ってみました。
突然の訪問者に驚いて、慌てて鴨が飛び立ちました。
  田んぼ道の脇にナズナが、生えています。逆光で見ると、まるで光の衣を着ているようです。春はもうすぐです。
~♪ 畦道に いつ萌え出でしナズナ花 光の衣着て春を待つ ♪~

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  日が傾いてきて、赤みを帯びた光があたりを包み始めました。
夕日をあびて、枯れ草も水も一日の終わりを雄弁に語り始めます。

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  夕日が土手に沈みます。
空には、家族が揚げる凧が舞っています。
凧を詠った詩といえば、中村稔の「凧」ですね。

~♪ 「凧」
夜明けの空は風がふいて乾いていた
風がふきつけて凧がうごかなかった
うごかないのではなかった 空の高みに
たえず舞い颶(アガ)ろうとしているのだった

じじつたえず舞い颶っているのだった
ほそい紐で地上に繋がれていたから
風をこらえながら風にのって
こまかに平均をたもっているのだった
 …………
風がふきつけて凧が動かなかった
うごかないのではなかった 空の高みに
鳴っている唸りは聞きとりにくかったが ♪~

 「ああ記憶のそこに沈みゆく……」という、一番大事なフレーズは省略させていただきましたが、それにしても緊張感のある詩ですね。好きな詩です。
 では、「大寒」の写真はこのへんで。
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コメント

墓石さん こんばんは。(*^-^*)

大寒と言われるごとく寒くなりました。日中は暖かかった
でしょうね。体調が悪くてもこれだけ素晴らしい写真を
撮られ流石です。もうはや水仙が咲きましたか。
10日前はまだでしたが、これも陽気の加減ですね。
木津川は夕日がやはりいいですね。

啄木が苦しい環境でも希望を失わない姿勢感動します。
詩はやはり心に迫り揺るがせてくれます。

夫が喘息で苦しそうでしたがやっとましになりました。
寒いから墓石さんも気をつけて下さいね。

投稿: 輝子 | 2018年1月22日 (月) 22時16分

輝子さん、おはようございます。

輝子さんの花の写真は、さすがにうまいですね。
参考にさせていただこうとしていますが、なかなか
うまく撮れません。私は標準ズームしか使わないので
限界かも知れません。ボケがうまく出ないです。
それに、しゃがんだり、立ったりすると、体力の消耗が
激しいです。しばらく引きこもり生活をします。

ご主人は、喘息ですか。冬型の寒い日が続くようです。
お大事にしてあげてくださいね。
インフルエンザが流行中らしいですよ。

投稿: 墓石 | 2018年1月23日 (火) 10時47分

墓石さま こんにちは。
寒い日が続いていますが、
「大寒」の日に撮影に出かけられて
よかったですね。

コブシやモクレンの冬芽、
可憐な水仙、水玉をまとったナズナ…
なんて健気で素敵なんでしょう。

冬の夕日は一段ときれいで迫力ありますね。
凧も、本当はもっと高く高く
空の上まで飛んで行きたいのだろうな~

3年ぶりに風邪をひきました。
墓石さまもお気を付けて
お過ごしください。
*「大寒」の続き拝見しましたから
  大丈夫ですよね(o^-^o)

投稿: ひかる | 2018年1月26日 (金) 16時04分

ひかるさん、コメントありがとうございます。

大寒の日は良く晴て、春が近いと思いましたが、
その後、とんでもない寒波がやってきて、完全
引きこもり生活の日が続いています。
水仙たちも、その後花を付けているのかどうか
気になります。
寒波が収まれば、出かけてきます。

ひかるさん、風邪ですか。私は、風邪をひいているわ
けでもないのに、微熱が続いて苦しんでいます。
インフルエンザが流行っているようですね。
十分注意してください。

投稿: 墓石 | 2018年1月26日 (金) 17時03分

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