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2017年7月15日 (土)

二十四節気「小暑」・蓮の葉

 木津川土手周辺の蓮田では、夏の花である蓮が成長を始めています。今日は、パソコン上で、葉を出し始めたハスを捜して散歩します。

 ハスの花と言えば、盛夏の花ですね。夏の朝に露をまとって咲く姿は、実に美しいですが、今の時期は、まだ最盛期には少し早すぎます。しかし、今の時期でしか見られないハスの姿もあります。若々しく伸びゆくハスです。
 水の張られた蓮田。長い地中での眠りから覚めて、夏雲の下でゆっくりと成長を始めます。若い蓮の息が、水面に小さな輪を作っています。
 水草が発生した蓮田は、緑の絨毯状態です。
 ~♪ 一葉浮て 母に告ぬる 蓮かな ♪~ (山口素堂)
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   雨の時は、水玉が宝石となって葉を飾ります。玉まつり?
 流れる雨水は、水草の流紋を描きます。
  ~♪  蓮池や 折らで其まま 玉まつり ♪~   (松尾芭蕉)
  ~♪ 蓮の葉に 此の世の露は 曲がりけり ♪~ (小林一茶)
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   夕日が差してくると最高です。水草が黄金色に輝きます。
 影は長く伸びて、水草の上に金と黒のコントラストを作ります。
   ~♪ 一つづつ 夕影抱く 蓮かな ♪~    (高浜虚子)
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   開いた花一つ一つに表情があるように、つぼみにも表情があります。
  ~♪ 面かげも 籠りて蓮の つぼみかな ♪~  (りん女)
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   間もなく「大暑」です。大輪のハスの花が待たれます。
 最後の写真は、琵琶湖烏丸半島のハスです。この見渡す限りのハス群落は、昨年より全滅したとのことです。水中の土壌の悪化らしいです。残念ですね。では、また。
  ~♪ 蓮枯れて 夕栄ばえうつる 湖水かな ♪~  (正岡子規)   
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2017年7月11日 (火)

二十四節気「小暑」2017・雨の歌

 今は梅雨の季節ですね。シトシト降る雨もなかなか良いものです。梅雨の季節には、雨を楽しみましょう。…などと言うと非難を浴びそうです。集中豪雨により九州で大変な被害が出ています。梅雨末期の集中豪雨は大変です。

 ちょっと遠慮しながら、雨を楽しみますね。
 では、啄木歌集から、雨の歌を拾ってみます。

~♪雨降れば わが家の人誰も誰も 沈める顔す 雨霽(は)れよかし♪~
 啄木さん一家は、雨が嫌いだったようですね。

~♪さらさらと雨落ち来たり 庭の面の濡れゆくを見て 涙わすれぬ♪~
  静かに降る雨は涙。多くの人に共通する感覚ですね。啄木さんは、悲しい想い出にひたっているようです。

~♪夏の雨 人ぞなつかしそぼぬれて 窓の小鳥も 日もすがらなく♪~
 人ぞなつかし…。人とは誰? 別れた人? なき続け、求め続ける人?

~♪雨つよく降る夜の汽車の たえまなく雫流るる 窓硝子かな♪~
 闇の中を疾走する列車。絶え間なく流れる雫。漂泊。悲しみ。忘れがたき人。

~♪重げにも 露はね返しゆらぎたる 小雨の中の 草の色かな♪~
  重い露をはね返しゆらぐ葉。小さく揺らぐ心。雨に濡れ、くっきりと草の緑。この歌は、私のお気に入りです。

 雨が降って喜ぶのは、森のきのこたちです。じめじめした今の時期を喜んでいることと思います。
 萩原朔太郎の詩に、キノコを詠った「あいんざあむ」という詩があります。あいんざあむとは、独語でeinsam=「孤独」の意味です。
~♪「あいんざあむ」 (遺稿詩集)
じめじめした土壤の中から、
ぽつくり土をもちあげて、
白い菌のるいが、
出る、
出る、
出る、
この出る、菌のあたまが、
まつくらの林の中で、
ほんのり光る。

すこしはなれたところから、
しつとり濡れた顏が、
ぼんやりとみつめて居た。   ♪~

  真っ暗ななかにほんのり光るキノコ。ぼんやり見つめる濡れた顔。繊細で、ちょっと病的な感じのする、萩原朔太郎らしい詩ですね。
 では、雨の中を鴻ノ巣山へ散歩に出かけましょう。雨に濡れたみどり。地面から顔を出したキノコ。…… 雨の鴻ノ巣山を楽しみたい人は、……    
   二十四節気「小暑」2015・追加へ → こちら

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   鴻ノ巣山の椎の森に降る雨。巨木の幹を伝い地面へと落ちていきます。
 水滴をまとった羊歯や茸たち。 さらに鴻ノ巣山の雨を楽しみたい方は、……
   二十四節気「小暑」2014へ → こちら

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   宇治田原の林道で、雨の中の小紫陽花をご覧になりたい方、太古の雰囲気を漂わせる杉林の羊歯群をご覧になりたい方は、……
    二十四節気「小暑」2010へ → こちら

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2017年7月 7日 (金)

二十四節気「小暑」2017

 7月7日は、二十四節気の「小暑」です。暦便覧によれば、「大暑来れる前なれば也」です。梅雨末期に入り大雨の降る頃です。近年は毎年のように、大雨の被害がくり返されています。今年も、九州地方で大きな被害が出たようです。
  私は貧血などの体調不良で、引きこもり生活です。いつものように、パソコン上で、木津川土手方面の散歩に出かけることにします。
 では、梅雨の晴れ間に、詩人の立原道造さんと一緒に散歩に出かけましょう。

  今の時期、土手の斜面には萱草(ワスレグサ)が咲いています。萱草といえば、立原道造の詩集「萱草に寄す」ですね。
  ~♪……夢は そのさきには もうゆかない/ なにもかも 忘れ果てようとおもひ/ 忘れつくしたことさへ 忘れてしまつたときには/夢は 真冬の追憶のうちに凍るであらう/そして それは戸をあけて 寂寥のなかに/星くづにてらされた道を過ぎ去るであらう ♪~
 女性との出会いと別れ。孤独。美しいイメージの詩ですね。
  立原さんが、もしこの木津川土手に立ったらどんな詩をつくるのでしょうね。たぶんこんな詩だと思います。「初夏」という詩を紹介してみます。
 
  ~♪ 「初夏} 
街の地平線に 灰色の雲が ある
私の まはりに 傷つきやすい
何かしら疲れた世界が ただよつている 
明るく 陽ざしが憩んでいる
 
そして 一本のポプラの木が
白い壁のまへで 身もだへしてゐる
ああ 西風が吹いてゐる きらきらと
うすい陽ざしがちらついている
 
しかし 屋根ばっかりの 街の
地平線に 灰色の雲が ふえてゆく
 
私を 生んだ 私の母の ちひさい顏を
私は 不意に おもひ出す
 
ああ 陽ざしがかくれる かげが
しづかにひろがる 風がやはり吹いている  ♪~

 あかるい日差しの中でも、「私のまはりに 傷つきやすい 何かしら疲れた世界が ただよつている」。漂う深い倦怠感。心の痛み。なぜか不意に母を思い出す。ああ、灰色の雲が日差しを隠していく。風も吹いていく……。立原さんにとってはこの時、「恋人」よりも「母」ですね。私も、もう長くは生きられない…、突然母を思い出したりします。
  萱草の咲く木津川土手を、立原さんとさらに散歩を続けたい方は、……
   二十四節気「小暑」2016へどうぞ → こちら

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   人生には絶望もあります。悲しみもあります。立原道造さんの詩をもう一つ。
 ~♪ 「歌ひとつ」
昔の時よ 私をうたはせるな
慰めにみちた 悔恨よ
追憶に飾られた 物語よ
もう 私を そうつとしておくれ
 
私の生は 一羽の小鳥に しかし
すぎなくなつた! 歌なしに
おそらく 私は 飛ばないだらう
木の枝の向うに 靑い空の奥に
 
未來よ 希望よ あこがれよ
私の ちひさい翼をつつめ!
そして 私は うたふだらう
 
大きな 眞晝に
醒めながら 飛びながら
なほ高く なほとほく    ♪~

 「追憶に飾られた物語よ もう 私をそうつとしておくれ 」、「おそらく 私は飛ばないだらう 」。「未來よ 希望よ あこがれよ」、「私の ちひさい翼をつつめ!」。 絶望の中から、詩人立原さんは飛び上がります。「なほ高く なほとほく 」…。希望や憬れを抱きつつ、孤独に、悲痛に…。
 今の時期、土手には、ヤブカンゾウ以外にも様々な花が咲いています。ヒメジョオン、アカツメクサ、ネジバナ、ムクゲ。頭上には、ホオジロ、田んぼにはサギ。今の時期、茶色のアマサギも見られます。希望を翼に込めて、さらに散歩を続けたい方は、……
   二十四節気「小暑」2015へどうぞ → こちら

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   さらに散歩を続けます。今の時期、土手周辺には、カワラナデシコが咲き乱れています。アカツメクサ、タンポポ、ガマ、ツユクサ、アカバナユウゲショウ、セリ、サツマイモ、ハス……なども花盛りです。
 まど・みちおさんは、ツユクサは青空からの雫だと言っています。
 ~♪「ツユクサのはな」
……あの はるかな ところから /おちてきて /よくも つぶれなかった /
あおぞらの しずく /いまも ここから /たえまなく /ひろがっていく /
なみのわが みえます /あのそらへの /とめどない /おもいなのでしょうか

 様々な花に思いを寄せながら、さらに土手の周辺を散歩したい方は、……
  二十四節気「小暑」2016後半へどうぞ → こちら 

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2017年6月26日 (月)

二十四節気「夏至」・雨の詩

 6月21日は、二十四節気の「夏至」でした。この時期は、ちょうど梅雨の時期に当たります。今年の梅雨は晴れの日が続き、26日になってようやく雨が降り、やっと梅雨らしい天気になってきましたね。近年は異常気象で、大雨に注意です。
 古来、自然に親しんできた日本人にとって、雨は詩作の重要なモチーフですね。万葉集では、雨の登場する歌は、100首を越えているそうです。
 ~♪ひさかたの 雨の降る日を ただ独り  山辺に居れば いぶせかりけり♪~
 意味:雨の降る日にただひとり山辺にいると、気分はすっきりしないものです。
  大伴家持が紀郎女に贈った歌です。雨で気分がすっきりしないというより、あなたが居ないので寂しいといったところでしょうか。 家持はこまめな色男?

 今の時期の雨に関する言葉も多いです。いくつか挙げてみましょう。ほんの一部ですが…。在りすぎて使い分けるのが大変ですね。
 「青時雨」(青葉に降る雨)  「樹雨」(霧の雫が葉に溜まり落ちてくる水滴)
 「喜雨」(日照りの後の恵みの雨)  「雨濯」(すべてを洗い流すような雨)
 「五月雨」(さみだれ、梅雨の雅語、皐月雨)  「翠雨」(すいう、若葉雨、緑雨)
  「卯の花くたし」(卯の花が散る頃=梅雨入り)   「梅霖」(梅雨の長雨)
 「旱天の慈雨」(日照り続きの乾いた大地に降る恵みの雨)……

 雨のでてくる詩をいくつか紹介してみます。詩人たちには、どんな雨が降っていたのでしょうね? 詩人と雨です。
 雨の最も似合う詩人は、やはりあの人、中原中也さんですね。
   ~♪ 六月の雨
またひとしきり 午前の雨が
菖蒲のいろの みどりいろ
眼うるめる 面長き女
たちあらはれて 消えてゆく

たちあらはれて 消えゆけば
うれひに沈み しとしとと
畠の上に 落ちてゐる
はてしもしれず 落ちてゐる

  お太鼓たいこ叩いて 笛吹いて
  あどけない子が 日曜日
  畳の上で 遊びます
         ・・・・・♪~

 雨の中に別れた女性の幻影が浮かんできます。追憶。挫折。愁いに沈み、雨はしとしとと降り続きます。あどけない子どもが無邪気に遊ぶ、けだるい日曜日。降っているのは、「梅霖」?、「愁霖」?、「寂霖」?……。

 詩人と雨。祈りに満ちた雨の詩を書いたのは八木重吉さんですね。
  ~♪雨はつちをうるおしてゆく 
   雨というもののそばにしゃがんで
   雨のすることをみていたい ♪~

 敬虔なクリスチャンだった彼の場合は、天から落ちてくる雨に、神の御業を感じとっていました。彼の雨は「旱天の慈雨」?「静寂の雨」?  八木重吉さんと一緒に、雨の鴻ノ巣山を散歩したい方は… ★二十四節気「夏至」・雨の鴻ノ巣山へ→ こちら 
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   詩人と雨。金子みすずさんの場合は…。
~♪ほこりのついた/芝草を/雨さん洗って/くれました。
  洗ってぬれた/芝草を/お日さんほして/くれました。
  こうして私が/ねころんで/空をみるのに/よいように。

 「すべてのものが支え合い、補い合い、つながりあって存在している。私もまたその中に生きている」。金子さんの雨は、「喜雨」?、「慈雨」?

 詩人と雨。蛙の詩をたくさん書いた草野心平さんの場合は…「驟雨」。
 ~♪ 驟雨直後
まるでポンプだ
放射する光線のポンプだ
そして又
歓声をあげるようなこの野っ原のざわめき!
万歳だ        ♪~
 野っ原に、生き物たちの歓声が爆発しそうですね。実に草野心平らしいです。蛙たちの喜ぶ声も聞こえそうです。万歳だ!

 私は以前、雨が降るとよく宇治田原の林道に行っていました。「卯の花くたし」の雨が降り、杉の樹間に霧が流れ、小紫陽花がひっそりと咲いていました。そんな静かな林道を散歩したい方は、…… ★二十四節気「夏至」2011へ → こちら 
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    白洲正子随筆集、「かくれ里」には、「田原道」という題で、宇治田原町高尾のことが紹介されています。白洲正子さんと一緒に、静かな林道の雨に打たれたい人は、…
  ★白洲正子と宇治田原町高尾へ → こちら 
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2017年6月22日 (木)

二十四節気「夏至」2017

 6月21日は、二十四節気の「夏至」でした。暦便覧では、「陽熱至極し、また日の長きのいたりなるを以て也」です。
 「陽熱至極」となっていますが、日本の今は梅雨の真っ只中。今年の「夏至の日」当日は大雨になりました。一日中引きこもり生活でした。
 「夏至」の時期は、土手の周辺はどんな様子なのでしょうか。今回もまた、パソコン上で散歩に出かけましょう。夏の野の花が待ってくれていることでしょう。

 人はなぜ散歩するのでしょうか? 何を求めて…?
 散歩の達人、詩人の長田弘さんに聞いてみましょう。
          (森の絵本より)
~♪ どこかで よぶ声が しました。
   でも 見まわしても だれもいません。
       …………
      「いっしょに ゆこう」
      すがたのみえない 声が いいました。
   …………
      「きみの だいじなものを さがしにゆこう」
   すがたの見えない 声は いいました。
   「ほら、あの 水のかがやき」と、
   その声は いいました。
   声のむこうを きらきら光る
   おおきな川が ゆっくりと 流れてゆきます。
   「だいじなものは あの 水のかがやき」
   …………
   「たいせつなものは あの たくさんの 花々のいろ」
   「ほら、あの わらいごえ」
   …………
   夏がきて 秋がきて 冬がきて 春がきて
   そして 百年が すぎて
   …………
   どこかで よぶ声が しましす。
    「だいじなものは 何ですか」
    「たいせつなものは なんですか」  ♪~

 私たちにとって、大切なものとは何なのでしょうか? きらきらと輝く風景や野の花たちと対話しながら考える、それが散歩なのですね。長田さん。
 詩人の吉野弘さんが、四つ葉のクローバーを見つけたようです。何か幸福について考えているようです。
 哲学者の三木清さんも幸福について語っています。
 「幸福は表現的なものである。鳥の歌ふが如くおのづから外に現はれて他の人を幸福にするものが眞の幸福である。」と。
 では、自然や花々と対話しながら木津川土手周辺を散歩しましょう。

 ★二十四節気「夏至」2016へは、→ こちら
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   田植えも終わり、遙かに広がる水の国。
 なつかしい桑の実。青い空。白い雲。
 土手に咲き乱れるアカツメグサ、ヒメジョオン。

  ★二十四節気「夏至」2016後半へは、→ こちら
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   気がつくと、いつのまにか咲き始めたカワラナデシコ。
 いつも季節を知らせてくれるのは野の花々です。
 季節の変化に気づくとは、うつろう自然と時間の中にある自分に気付くこと。止めようもなく流れてく時間。その時間の中を旅をしている一人の旅人。わたし。
  6月23日は、沖縄慰霊の日。 夏に咲く花、夾竹桃♪~
 水の中から蓮の葉が顔を出し始めました。

  ★二十四節気「夏至」2015へは、→ こちら
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   夕日に輝く、寺田芋の畑のスプリンクラー。
 芽生え始めた蓮。
 夜の月見草。

  ★二十四節気「夏至」2014へは、→ こちら
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2017年6月12日 (月)

二十四節気「芒種」2017追加

 家に引きこもってゴロゴロと過ごしているうちに、二十四節気の「芒種」の時期も、どんどん進んでいきますね。
  初候 : 6/05~  蟷螂生ず       カマキリが生まれる頃
 次候 : 6/10~  腐れたる草蛍となる  蛍が飛び始める頃
 末候 : 6/15~  梅のみ黄ばむ     梅の実が熟す頃

 では、2014年~2010年の「芒種」をリンクして紹介します。

 「芒種」の末候は、「梅のみ黄ばむ」ですね。梅の実も黄ばみ始める頃です。
他の人の写真ブログを見ていると、蛍の写真などがアップされるようになりました。
あ~、もう蛍が飛び交う時期になったのですね。
 昔の人は、「腐った草から蛍が生まれてくる」と考えていたそうです。明時代の洪自誠により書かれた中国の古典「菜根譚」には、次のように書かれているそうです。
   ~汚れた虫も、蝉となって秋風のもと露を飲む。光らない腐った草も、蛍と化して夏に耀く。潔きは常に 汚より出、 明るきは、晦(くら)きから生まれる。~
 光は闇より生まれ、潔きは汚より出てくる。ウーン、なかなか深い言葉ですね。

 2014年の「芒種」へのリンクは、 → こちら 
  アジサイの花。鴻ノ巣山の椎の芽生え。梅の実。
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   この時期は、何と言っても田植えの頃。土手の木の上にはホオジロ。
 ノビルに花が咲き、水辺では、早くも涼を求める人の影。
  2013年の「芒種」へのリンクは、 → こちら 
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   田んぼは水の国に変貌。水の上を渡る風。光のざわめき。
 土手の斜面には花。ヤマボウシの白い花。ハナウドに虫。 
  2012年の「芒種」へのリンクは、 → こちら
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   宇治田原で撮ったカワトンボ。シジミチョウ。宇治川の栴檀の木。
 以前は、宇治川や宇治田原によく撮影に行っていました。
  2011年の「芒種」へのリンクは、 → こちら
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   この時期の言葉として、「麦秋」という言葉があります。2010年に琵琶湖の近くで撮った大麦の畑です。最近では、麦畑も見かけなくなりましたね。
 以前は、よく琵琶湖付近まで撮影に出かけていました。  では。また。
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2017年6月 8日 (木)

二十四節気「芒種」2017

6月5日は、二十四節気の一つ「芒種」でした。
 「芒(のぎ)ある穀類、稼種する時也」(暦便覧)です。
 芒種の頃の土手を散歩しましょう。
 いつものようにパソコンの中の記憶をたどりながらですが………。

 春には土手を一面に黄色く染めていたカラシナは結実を終え、今は白い穂が風に揺れているだけです。栗の花が落ち始めています。栗花落(つゆり)。もう梅雨入りです。
 白いカラシナの穂に混じり、ノアザミが季節の歌を歌っています。
    ~♪ 季節はいつも交差点
       やって来るものと
       去ってゆくものが
       風に運ばれ
       行き交う交差点
       出会いの時は心ときめかせ
       別れの時は涙する
       人もまた季節と同じだ  ……  ♪~
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   人は旅人。花もまた旅をする。鉄道に乗って。どこまでも。方々に…。 hobo。
 そんな世界を旅する花に出会いたい方は、……
   2016年の「芒種」・前半へ → こちら 
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  「花と話す方法」を知っていますか?
   「無言で示す命の素晴らしさ。損なうことなく、誇ることなく、みごとに生きる。無言で語る植物たちの奇跡。」花と語る方法を、詩人の長田弘さんが教えてくれます。
 詩人の吉野弘さんも語ります。「……そして気付く。ぼくらの季節があまりにも樹木の季節と違うことに。」 花と語り、樹木の声を聞く。そんなことを希望の方は、……
      2016年の「芒種」・後半へ → こちら 
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   芒種の頃。それは田植えの時期です。
 遙か昔。田植えは地域全体の大行事。田植え歌も聞こえていたことでしょう。
 それぞれの地方に独特の田植え歌があったそうです。
  私は田植え歌は聴いたことがないです。
 飛騨地方の田植え歌。内容がちょっと気になります…。 本音? 自虐ネタ?
    ~♪ 嫁にやるなよ 気多 山本へ 
       深い田んぼで苦労するーーぅい ♪~
 気多や山本方面の田は、沼田やあわら田んぼが多くあり苦労したそうです。

 現代は、田植機が活躍。地域のつながりも希薄に? 
  田んぼの風景は、…… 2015年の「芒種」へ → こちら 
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   シューベルトの「菩提樹」を聞きながら、巨木を巡りたい方。
 なつかしい桑の実に出会いたい方。
 寺田芋畑の夕景をご覧になりたい方。 
  こちらです。……  2015年の「芒種」・追加へ → こちら
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2017年5月26日 (金)

二十四節気「小満」・風

 5月21日は、二十四節気の「小満」でした。今年も「小満」の頃は、良い天気が続き、空は晴れて心地よい風が吹いていました。木々は緑の若葉を広げ、初夏の風は若葉を揺らしながら吹き抜けていきます。五月はやはり、「風」を感じる季節ですね。
 初夏の風を表した「風の名前」も多いです。風を楽しんだ古の人に乾杯です。
  「青嵐」。 「薫風」。 「新樹風」。 「若葉風」。
  「青東風(あおこち)」。「菖蒲東風(しょうぶこち)」。「落梅風」。
  「麦嵐」(麦秋の頃の風)。「ながし」。(初夏の長雨の頃吹く南よりの風。)

 初夏の風を、実に爽やかに歌った詩を一つ紹介しましょう。

     ~♪ かぜとなりたや はつなつの
     かぜとなりたや かのひとの
          まえにはだかり かのひとの
          うしろよりふく はつなつの
          はつなつの かぜとなりたや      ♪~

 「 かぜとなりたや はつなつの かぜとなりたや…」。爽やかな緑の風になって…。かの人のまわりを吹く、ちょっといたずらな風になって……。ほんとうに初夏の風になって、爽やかに吹き渡っていきたくなりますね。 お気に入りの詩。
 この詩は、詩人で版画家の川上澄生氏の「初夏の風」という木版画に彫られている作品ということです。棟方志功氏は、この作品をみて版画家を志したとか…。

 中原中也さんも風のでてくる詩を書いています。彼がこんな詩を書いていたと思うと、ちょっと安心しますね。ちょっとだけ…。
                                 (未発表詩篇/早大ノート)
  ~♪ 吹く風を心の友と             
     口笛に心まぎらわし
          私がげんげ田を歩いていた十五の春は
     煙のように、野羊(やぎ)のように、パルプのように、

     とんで行って、もう今頃は、
     どこか遠い別の世界で花咲いているであろうか
     耳を澄ますと
     げんげの色のようにはじらいながら遠くに聞こえる
     ・・・・・
     それが何処か?――とにかく僕に其処(そこ)へゆけたらなあ……
     心一杯に懺悔して、
     恕(ゆる)されたという気持の中に、再び生きて、
     僕は努力家になろうと思うんだ――         ♪~

「…僕は努力家になろうと思うんだ…」。15歳の頃の中也さんは、短歌を作ったり、弁論大会に出場したり……。 次の年には、落第、転校……。
 季節に風があるように、人生にもいろいろな風がありますね。

 今の時期、木津川土手の風景の中で、一番風を感じさせる植物といえば、「茅花(つばな)」です。風に吹かれるままに、飄々と揺れる白い穂は、何か漂泊感を感じます。
 では、「小満」の頃の木津川土手へ散歩へ行きましょう。風をいっぱいに感じながら……。ただし、パソコン上でですが……。
  ★2015年の「小満」へのリンク →  こちら
    ボブディランの「風に吹かれて」や種田山頭火の歌も出てきます。
  ★2014年の「小満」へのリンク →  こちら
        夕日に輝く茅花が見られます。
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   今の時期、土手で見逃せないのは「ノビル」です。のんびりしているのか? のびのびしているのか? 何かとらえどころがないところがいいですね。こんなことを言うのは、必死で生きているノビル君に失礼か?
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   ノビルは、万葉の頃にはちょっとしたご馳走だったようですよ。
  ~♪ 醤酢(ひしはす)に 蒜(ヒル)搗き合てて 鯛願う 我にな見えそ 水葱(ナギ)の羹(あつもの) ♪~
   意味:酢味噌(すみそ)和えのノビルと、鯛を食べたいと思っているのに、ナギの汁なんか見せないで下さい!
 「時代が変われば価値も変わるんでしょうね? ノビル君。」 では、また。
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2017年5月20日 (土)

二十四節気「小満」2017

 5月21日は、二十四節気の一つ「小満」です。初夏のまぶしい光があふれ、生き物たちの命が輝く季節となりました。ついこの前まで寒い風が吹いていたような気がするのに、もう季節はどんどん進んでいるのですね。

 体調が悪くて散歩に出られない私は、初夏の木津川土手に思いを馳せています。
 土手の榎の巨木も、きっと今頃は、緑の葉をいっぱいに広げ、涼しい影をつくっているだろうなと…。この巨木のことを思うと、いろいろな想いが湧き上がってきます。
 最初にこの巨木に出会ったのはいつのことだったか? 木と空と雲が対話していることを知ったのはいつのことだったか? 何故私は、老いることを嘆き、病を恐れ、あくせくと日々を生きているのか? いろいろ思いは尽きないです。

  詩人の長田弘さんは、巨木のでてくる詩をいくつか書いておられます。
 ~♪ ひときわ枝々をゆたかにひろげて、やわらかな影を落としてきた一本の大きな欅の木。……うつくしい樹冠をもつ、孤高の木。……
 たった一本、これほどにも高い欅の木がそこに在るという、ただそれだけの爽快な事実。ただ在るというだけのことが、その木のように潔く存在することであると知ることは、日々のなぐさめだ。……  ♪~   (独り立つ木)

 ~♪ ……生きるとは時間をかけて生きることだ。人はどうして、森の外で、いつも時間がないというふうにばかり生きようとするのか。古い森の奥の大きな樟の木の老人は何も言わず、ただ黙って、そこにじっと立っていた。♪~   (森の奥の楠の木)

 では、初夏の木津川土手の大榎に会いに行きましょう。そして、無言で語り合いましょう。巨木と空と雲と……。   ただし、パソコン上でですが……。
   2016年の「小満」後半へのリンクは → こちら 
      2015年の「小満」続きへのリンクは → こちら 
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  今の時期の土手は、植物たちがあふれています。ネズミムギの穂が初夏の風に揺れ、あふれる光を乱反射してキラキラと輝いています。実りを終えたカラスムギの白い穂が揺れています。間もなく麦秋と呼ばれる時期です。
 アカツメグサ、ミヤコグサ、ニワゼキショウ、ヒメコバンソウ。土手の斜面は、野の草が花盛りです。
 土手下の茶畑では、茶摘みが真っ盛りです。茶摘みの人が土手をゆきます。
 ああ、ほんとに良い季節になりました。
 そんな木津川土手に出かけましょう。 ただし、パソコン上ですが……。
      2016年の「小満」へのリンクは → こちら
      2013年の「小満」へのリンクは → こちら 
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2017年5月 5日 (金)

二十四節気「立夏」2017

 5月5日は、二十四節気の一つ「立夏」です。いよいよ夏の始まりの日です。
新緑。さわやかな五月の風。空を泳ぐ鯉のぼり。白い雲。いい季節になりましたね。

 5月2日は、体調が少し良かったこともあり、良い天気に誘われて宇治田原方面を車で走ってみました。5月2日は八十八夜でしたね。
 この時期には、茶畑に行きたかったのですがちょっと体力的に無理そうです。ここは、我慢して過去の茶畑の写真をリンクしておきます。
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   ★2012年の「宇治田原・和束茶畑」へのリンクは → こちら

 宇治田原方面では、田植えも盛んでした。水の張られた田んぼ。木々の新緑。柿の若葉が眩しいです。今回2枚だけ撮りました。(最初の2枚)
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   ★2013年の「新緑の宇治田原散歩」へのリンクは → こちら

  田原川のボタン桜は終わりかけでした。残念。カラシナは満開でした。
 最初の2枚が、今年の写真です。
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   ★2012年の「田原川の八重桜」へのリンクは → こちら

 この時期、藤の花が咲いていますが、写真にできるような藤には出会えませんでしたので、過去のリンクで見て下さい。
 ★2013年の「藤の花」へのリンクは → こちら
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   今回は、木津川土手へは行けていません。
 五月の風の中で、木津川土手の草花と遊びたい方は、次のリンクへどうぞ。
 ★2016年「立夏」へのリンクは → こちら
 ★2016年「立夏」追加へのリンクは → こちら 
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  ★2015年「立夏」へのリンクは → こちら 
  ★2014年「立夏」へのリンクは → こちら 
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