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2017年8月13日 (日)

二十四節気「立秋」・季節の扉

 8月7日は、二十四節気の「立秋」でした。暦が、季節の扉を開けてくれました。しかし、秋とは名ばかりで、毎日暑い日が続いています。
 季節の歩みは、実にゆっくりと進むものなのです。
 雲は、過ぎ去る夏の想い出を語り、風は、静かに秋をはこんでくる…。出会いと別れをくり返し、散る花は涙をながす。季節は人の歩みのようにゆっくりと進むものなのです。すべてが終わる日まで…。

 ~♪「季節の扉」
暦が秋の扉を開いた日 
百日紅の花が咲き
樹上で油蝉が夏の歌を合唱している
蓮は夏の陽ざしの中で眩しい
季節はゆっくりと歩むものなのだ

季節を語るのは雲だ
まだ入道雲が夏を語っている
湧き上がる雲は形を変え
少年の日の想い出を捜している

季節を運ぶのは風だ
ゆっくりと歩めば気づくだろう
青田の上を吹き渡る風の涼しさに
風に揺れる山法師の赤い実に
散った花びらが涙に濡れていることに 

季節を造るのは出会いと別れだ
出会いには 心ときめかせ
別れには 涙する
季節の歩みはいつも人と同じだ

すべての扉が閉じられる日が来たら
涙をぬぐい遙か遠くを見つめるのだ
地平の向こうに一つの扉が見えるだろう
その扉に向かってゆっくりと歩むのだ
季節のようにゆっくりと  ♪~

 この詩に合わせて、木津川土手方面を散歩したい方は、
二十四節気「立秋」2014へどうぞ → こちら

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   ボブという猫の物語を知っていますか? 詩人の長田弘さんが、猫のボブを詩にしています。
 ~♪ 「猫のボブ」   (奇跡―ミラクル―)
……
猫のボブがいった。平和って何?
……
それからは、いつも考えるようになった。
ほんとうに意味あるものは、
ありふれた、何でもないものだと。
魂のかたちをした雲。
樹々の、枝々の、先端のかがやき。
すべて小さなものは偉大だと。 ♪~

 長田さんは言っています。何げないありきたりの風景や、何げないささやかな日常生活のなかにこそ、ほんとうに意味のあるものがあると……。平和も幸福も…。
  また、「人の権利」という詩の中では、~♪木立の上に、/空があればいい。おおきな川の上に、/風の影があればいい。/……/幸福とは、単純な真実だ。/必要最小限プラス1。/人の権利はそれに尽きるかもしれない。/誰のだろうと、人生は片道。/行き行きて、帰り着くまで。♪~
 人の権利とは…。木立の上の空。川の上を渡る風。…必要最小限プラス1。長田さんは、いつも何げない風景や日常生活の中で、人生の意味を考察した詩人です。

 いつもの何げない木津川土手周辺の風景の中を、詩人の長田弘さんと一緒に散歩したい方は、…二十四節気「立秋」2016・後半へどうぞ → こちら

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   高田敏子さんという詩人には、橋をテーマにした詩がいくつかあります。
 ~♪「橋のうえ」
……
たくさん仕事を抱えた人が通る
なんにも仕事のない人が通る

恋ある人が歩いてゆく
恋なき人が歩いてゆく

秋の風が渡ってゆく
風よりもさびしいものがわたってゆく
さびしい目に見えないものがわたってゆく
見えないものが通るとき
橋はいちばん美しい ♪~

 さまざまな人が通る橋。恋する人も、恋を失った人も…。見えない何かも渡っていく…。橋を一番美しくする、見えないものとは何でしょうか? 希望? 憬れ? 安らぎ?
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   田の上を渡る風。雲。スイレン。ハス。ヒルガオの花。夾竹桃。百日紅。
 土手の大榎。茶畑のスブリンクラー。
  見えないものを感じながら、木津川土手周辺や流れ橋を散歩したい方は、…
二十四節気「立秋」2012へどうぞ → こちら

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コメント

墓石さん おはようございます。(*^-^*)

夏休みも後半。用事でアタフタしてる間に立秋。
昨日車で走ってる時に入道雲。墓石さんの写真を
思い浮かべましたよ。

墓石さんと言えば、入道雲、スプリンクラー。流れ橋、
大榎、蓮、大きな田園、雨の宇治田原の山が思い浮かびます。

何処も百日紅が美しいですね。
夏は花がないので彩を添えてくれます。どの季節も
それなりに美しさがあり、人生がありますね。

流れ橋、、、歩く人々がどんな思いで、どんな生き方を
してられるのか、と様々私でも詩的な気分にはなります。

投稿: 輝子 | 2017年8月17日 (木) 10時10分

輝子さん、おはようございます。
コメントありがとうございます。

何か天候不順な夏ですね。体調が良くないです。
昼間横になってしまうと、夜寝られなくて困っています。
撮影に行きたいですが、気力が出ません。
もっぱらパソコンで、過去の写真をチェックしています。

輝子さんの高原の花写真、拝見しています。
花の咲いている状況や規模が違いますね。
なかなかいいですね。

投稿: 墓石 | 2017年8月17日 (木) 10時26分

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