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2016年12月13日 (火)

二十四節気「大雪」2016後半

 金子みすゞさんと巡る二十四節気「大雪」の後半です。

 土手下のクワイ畑で収穫が始まりましたね。この畑の人に何度か写真を撮らせていただき、写真をプレゼントさせていただきました。しかし、胃ガンの手術をされて体の調子が悪いようです。息子さんご夫婦が、作業をされていました。正月用に出荷準備です。
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   土手へ上がりましょう。土手の上では、青い空が広がり、わずかに残された紅葉が日に輝いています。小春日の中を人々が散歩を楽しんでいます。
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   金子さんは、雲や空を詠った詩が多いですね。空や雲と対話しながら、自由な空想を楽しまれていたんですね。
  ~♪ 青い空     (金子みすゞ)
   なんにもない空
   青い空、
   波のない日の
   海のよう。

   あの真ん中へ
   とび込んで、
   ずんずん泳いで
   ゆきたいな。

   ひとすじ立てる
   白い泡、
   そのまま雲に
   なるだろう。

 子どもの頃は、雲を見ながらみんないろんなことを想像しましたね。
 あの白い雲は、誰かが泳いだ泡なのですね。今も、どこかでだれかが、一人で泳いでいるのかも知れませんね。あなたのように・・・。
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   ~♪ 雲     (金子みすゞ)
   私は雲に
   なりたいな。

   ふわりふわりと
   青空の
   果てから果てを
   みんなみて、
   夜はお月さんと
   鬼ごっこ

   それも飽きたら
   雨になり
   雷さんを
   共につれ、
   おうちの池へ
   とびおりる。

 ふわりと浮かぶ雲。お月さんと鬼ごっこする雲。雷さんをお供に雨になる雲。
 いろんな雲ですね。想像が広がります。子どもの頃は、なりたいものや、やりたいことがいっぱいでしたね。
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   土手の上に孤独に立つ大榎木も、葉を落として徐々に冬木立に変身ですね。
 今日の雲は、放射状に広がっていて、なかなかいいですね。
  ~♪ このみち  (金子みすゞ)
   このみちのさきには、
   大きな森があろうよ。
   ひとりぼっちの榎よ。
   ・・・・
   このみちのさきには、
   なにかなにかあらうよ。
    みんなでみんなで行こうよ、
   このみちをゆこうよ。  ♪~

 金子さんの通った女学校の通学路に、一本の榎木が立っていたそうですね。
  「このみち」とは、金子さんにとって学ぶことの喜びと、未来へとつながる道だったのですね。この大榎木とともに、みんなでゆけたらいいですね。
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   大榎木の先には、コブシの木があります。日の光りに冬芽が白く光っています。
  ~♪ 日の光り   (金子みすゞ)
   おてんと様のお使ひが
   揃って空をたちました。
   みちで出逢ったみなみ風、
    (何しに、どこへ。)とききました。

   一人は答えていひました。
    (この「明るさを」地に撒くの、
     みんながお仕事できるやう。)

   一人はさもさも嬉しさう。
    (私はお花を咲かせるの、
     世界をたのしくするために。)

   一人はやさしく、おとなしく、
    (私は清いたましいの、
     のぼる反り橋かけるのよ。)

   残った一人はさみしそう。
    (私は「影」つくるため、
     やっぱりいっしょにまゐります。)

 光があれば影もある・・・。この世界にあるものすべては、支え合い、補い合い存在していますね。これは、金子さんの詩の重要なテーマですね。私は光の部分にばかり目がいってしまいます。
 「みんなちがって、みんないい」。(私と小鳥と鈴と)・・この世のすべてのものに価値がある。・・・これも金子さんの作詩の重要なテーマですね。
 来年の春を目ざして、白い冬芽を輝かせているコブシ。いいですね。
 季節を巡る生き物たちの営みは、いつも希望ですね。春は必ず来ると・・・。
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   土手下の耕作地には、茶畑もあります。茶畑には柿の木ですね。今では、柿渋を利用する人は無くなりました。
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    私の好きな、ゆるやかに曲がる土手の曲線。人は真っ直ぐには進めないです。人生もまた・・・。
 京都市の最高峰「愛宕山」が覗いています。散歩の人が通ります。
 流れ橋付近のカーブです。なにやら子どもたちがランニング中。
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   一日が終わりますね。今日は夕陽がきれいです。枯れたオギもあんなに輝いています。水の流れも金色ですね。
  ~♪ さよなら    (金子みすゞ)
   ・・・・
   鐘の音は鐘に、
   町は昼間に、
   夕日は空に。

   私もしましょ、
   さよならしましょ。
   けふの私に、
   さよならしましょ。   ♪~

 金子さん。「今日の私にさよなら」ですか。
 私も今日の私にさよならします。明日は、どんな自分に会えるのでしょうね。
 楽しみにします。 「一日一日を大切に生きる」とは、こういうことですね。
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   金子さん。日が暮れてきましたね。
  ~♪  声    (金子みすゞ)
   空のあかるい
   日のくれは、
   いつでも遠くで
   声がする。

   かごめなんか
   してるよな。
   それとも
   波の音のよな。

   なにかひもじい
   日のくれは、
   いつもとほくで
   声がする。     ♪~

  遠くで声がする。波の音のような。かごめをする子どもたちの声のような・・・。
 金子さん。実は、私にも聞こえるような気がするんです。「おかぁーさーん」と、遠くで母を捜すような声が・・・。かすかに遠くで。 さびしい夕暮れには。

 金子さん、今日は一日付き合っていただきありがとうございました。
 また、いつかどこかでお会いしましょう。できれば、女性や子どもやすべての人が、のびのびと生きることができる国で・・。
 競争を強いられ、負け組と勝ち組に仕分けされる現在の社会。そんな社会の中で、金子さんの詩が輝き続けることをお祈りします。   では。また。
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コメント

墓石さま こんばんは。

金子みすゞさんの詩、ほんとにいいですね~。
女性が抑圧されて、自由でなかった時代なのに
心はとっても自由で、瑞々しくて
やさしい、やさしい詩ですね。

自由な時代に生きている私の方が、
ひどく狭まった考え方をしているように思えます。
「みんなと一緒でなければ恥ずかしい!」って
教え込まれましたから。

こぶしの冬芽、初めて見ました。
素敵ですね。春が待ちどおしいです。
こぶしのお母さんに負けないように過ごしたいものです。
ありがとうございました。
寒さが厳しくなりました。
そうぞ、お元気でお過ごしくださいね。

投稿: ひかる | 2016年12月14日 (水) 21時16分

ひかるさん、こんばんは。
写真を見ていただきありがとうございます。

金子みすずさんの詩、いいですね。
女性の生き方という観点からみたとき、私の中で
評価が一段と高まりました。

毎日、家の中でおとなしく過ごしています。
風が強かったり、天気もよくないので、物干し台読書も
できず、ゴロゴロ生活です。
私も春が待ち遠しいです。
ひかるさんも、元気でご活躍下さい。

投稿: 墓石 | 2016年12月14日 (水) 21時58分

墓石さん こんばんは。(*^-^*)

金子みすずさんの空を見つめる優しい目と、
墓石さんの心情がマッチして思わず保存させて
頂きました。

自由を求め、詩に託してられるのでしょうね。
大好きな方です。

またあの時代の女性の権利の低さに耐え、夫の
横暴に耐えるその悲しみも背後にあるのが
一層辛いですね。それがあるからこんな詩も
生まれるのでしょうか。

空だけは自由ですもの。

寒くなりました。無理しないで元気にお暮し下さいね。

投稿: 輝子 | 2016年12月14日 (水) 23時38分

輝子さん、おはようございます。
写真を見ていただきありがとうございます。

金子みすずさんの詩は良いですね。
大正デモクラシーの時代という背景を考え合わせると、
ますます共感できます。
キリスト教的な思想から大きな影響を受けていることも
随所に感じ取れます。

ここのところ、家でおとなしく過ごしています。
輝子さんは、中東旅行へ行かれるようですね。
楽しみですね。日本では見られないような写真をお願いしますね。

投稿: 墓石 | 2016年12月15日 (木) 11時16分

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