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2016年10月12日 (水)

二十四節気「寒露」2016

 10月8日は、二十四節気の「寒露」でした。台風が過ぎ去り、高気圧がやってきて、「寒露」の8日は良い天気になり、涼しい風も吹き始めました。
 いつものように、木津川土手方面に写真散歩に出かけましょう。
 (ただし、8日は用事がありましたので、7日と10日に撮った写真です。)

 家を自転車で出て住宅街を抜け、田んぼ地帯に入ります。
 田んぼの畔にイヌタデが満開です。赤まんまと呼ばれるこの植物は、かってはままごと遊びには欠かせない一品でした。近くの幼稚園の園児も通りますが、子どもたちのもっぱらの関心は、赤まんまではなく、地面に腹ばいになった怪しいオッサンですね。
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   田んぼの畔は、わずかな狭い空間ですが、注意してよく見ると花で一杯です。
 薄紫が美しいイボクサ。黄色が鮮やかなヒレタゴボウ。水田版秋の七草。
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   蓮田はもう終わりです。雑草に覆われて、蓮の葉もかなりが枯れています。花托はうなだれて夏の夢を追っているようです。
 詩人、三好達治の詩に、「かよわい花」という詩があります。
 ~♪ かよわい花です
        もろげな花です
    はかない花の命です
        朝さく花の朝がおは
    昼にはしぼんでしまいます
    ・・・・
    みんな短い命です
    けれども時間を守ります
    そうしてさっさと帰ります
    どこかへ帰ってしまいます ♪~

 古来、日本人は、儚さやうつろいゆくものの中に美を見出してきました。三好さんは、与えられたかけがえのない命を精一杯生き、時間が来ればさっさと帰っていくという、命に対する近代的な捉え方をユーモラスに提示しているようですね。
 蓮さんたちは、どこへ帰っていったのでしょうね?
 私も、間もなく帰らねばなりません。何事もなかったように、淡々と・・・。
  しかし、どこへ?
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   田んぼの脇の水路にミゾソバです。ママコノシリヌグイを大きくしたような花ですが、拡大するとピンク色が華やかで美しいです。ソバと名前がつけられていますが、タデ科の花だそうです。花びらの様に見えるのはガクで花弁は無く、閉鎖花を持ち、受粉しなくても確実に種子をつくる能力を持っています。生き残り戦略です。水路付近にはびこるように咲いています。 はびこる! 嫌われもの? 
     ~♪ ミゾソバの 水より道に はびこれる ♪~  (星野立子)
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   ミゾソバが、水路から田んぼに進出。 はびこり中? 稲とは仲良し?
 田んぼの中に進出したヒレタゴボウ。嫌われものの水田雑草ですが、こうしてみると、秋空を背景になかなか立派な姿です。
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   稲が実り稲刈りも始まりました。秋の空は大きく広がり、遠くに愛宕山が見えています。青い空に白い絹層雲がうすく広がっています。 ああ、これぞ日本の秋という感じ。
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   丸山薫という詩人が、終戦間もない頃に、「青い黒板」という詩を書きました。丸山さんは、一時期小学校の先生でした。
  ~♪ 「青い黒板」   丸山薫
  鉛筆が買えなくなっても
 指で書くから いい
  ・・・・・・
 ぼくたちに鉛筆やノートブックの
 買える日がくるまで
 しずかに空の黒板に向かって
 指のチョークで 勉強しよう
 空の黒板はひろくて たのしい
 日本中のぼくたちが書いても
 書き切れないだろう

 毎日 雲がまっさおに
 それをぬぐってくれる   ♪~

 日本がまだ貧しかった頃、物はなくても、子どもたちは青い黒板に明日への希望を書くことができました。力強く力を合わせて生きることができました。
 稲穂の上に青い空が広がっています。白い雲が流れていきます。青空の中で、赤とんぼが見ているのは希望でしょうか? それとも過ぎ去った過去でしょうか?
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   いたる所で、稲刈りも始まりました。秋は、しだいに深まっていきます。稲刈りが終わるともう晩秋ですね。
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   今は実りの時。柿も実をつけました。
 草むらの中で、ひそかにママコノシリヌグイも実をつけました。小さなブドウのようです。何げない草むらの中の小さな秋です。   (つづく)
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