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2016年10月27日 (木)

二十四節気「霜降」2016

 10月23日は、二十四節気の「霜降」でした。遠い北国では初雪の便りも聞かれたようですが、当地ではまだまだ霜の姿は見られません。というか、まだ上着なしで生活しています。寒暖差が激しいです。

 では、「霜降」の頃の風景散歩に出かけましょう。
 家を出た途端、怪しい猫に遭遇。二本足でポーズ。
 住宅地を走れば、何かいい匂いがします。秋の香りです。  土田耕平の一首。
  ~♪ やうやくに 秋ふかむ日のおもほゆる わが庭なかの 木犀のはな ♪~

  秋の香りの元は、金木犀です。この家の木はなかなか立派です。この家を最初に、この通りは、蔵のある大きな家が続きます。私は勝手に、寺田古道と名付けています。城陽市史によれば、寺田は環濠集落だったそうです。ここは、その東の入り口にあたるので、地名は「東の口」です。
 ここから南へ折れ、田んぼ道に出ます。金木犀の香りの後は、実った稲と柿の木が迎えてくれます。

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    私の考えでは、「晩秋」は稲刈りの終了とともに始まります。従って今の時期は、仲秋と晩秋の混在状態です。
 稲刈りの終わった田んぼには、藁地蔵たちが立ち並んでいます。藁地蔵たちは、沈黙の言葉で晩秋を語っています。沈黙の言葉は、聞く人によりそれぞれ聞こえ方が違います。聞こえない人もいます。かっての私のように・・・。
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   作業小屋の傍には籾の山。名付けて「籾富士」。
 畦道に咲くアキノノゲシ。同じ野菊でも、うす紫のヨメナとはちょっと違う雰囲気で咲いています。薄黄色で温かい感じです。
 寄り添う藁地蔵をやさしく包んでいます。
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   田んぼに座って藁地蔵を作る人。この作業をやらせてもらった経験がありますが、結構難しいです。藁で縄を、即席で作るのがなかなかできなかったです。
 明るい秋の日を浴びる何でもない草むら。セイタカアワダチソウ。アキノノゲシ。エノコログサ。畑で作業する人。
 畦道のアキノノゲシとその足元に咲くイヌタデ。
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   野生化したアサガオ(?)。マルハルコウソウ。
 嫌われもののヘクソカズラも無事に実をつけました。
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   実といえば、柿の実もしだいに赤みを増してきました。柿の木のない日本の秋の風景は、ちょっと考えられないですね。赤い実は何かホッとします。柿を詠った一首といえば、やはりこれが一番ですね。故郷の風景とは、目を閉じると見えてくる風景です。  
  ~♪ ふるさとの 秋ふかみかも柿赤き 山べ川のべ わが眼には見ゆ ♪~ 
                                        (古泉千樫)
 珍しく案山子が立っています。古来より、「山田の案山子」とは、役立たずを罵る言葉です。山田の案山子を詠んだ良寛の歌があります。
  ~♪ あしびきの 山田の案山子 汝さえも 穂拾ふ鳥を 守るてふものを ♪~
 案山子さえも鳥から稲穂を守っているのに、自分は何の役にも立っていないと・・・。良寛さんは、自分の存在を謙虚に反省しています。良寛さんは名主の息子で、文才はありましたが商才がなく、挫折し出家したといわれています。
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   藁地蔵。コスモス。セイタカアワダチソウ。 これは、晩秋トリオ?
 ハナミズキの赤い実もよい雰囲気を出しています。
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   ここから、土手に上がります。
 土手の上に上がると、空が広く感じられます。青い秋の空が広がり、雲がながれてゆきます。人はうれしい時も、悲しい時も空を見上げます。空の青さの中に自分を投影したり、様々なことを感じとったりするのです。 空は祈りの空間? 自由な思考の空間?
 吉野弘さんの漢字遊びの詩です。
 ~♪ 「静」 
   青空を仰いでごらん。
   青が争っている。
   あのひしめきが
   静かさというもの。  ♪~
  ~♪ 「浄」 
   流れる水は
   いつも自分と争っている。
   それが浄化のダイナミクス。
   溜まり水の透明は
   沈殿物の上澄み、紛いの清浄。
   ・・・・ ♪~
 青い空の静寂には青の争い 。水の清浄さは、流れることにより保たれる。
 静の中にある動。動により保たれる静。吉野さんは、弁証法的ですね。

 桜の紅葉の上に青空。コブシの赤い実。空をじっと見つめているトンボ。何を見ているのでしょうね? 
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   木津川の支流、長谷川の土手の上です。オギの白い穂が風に揺れています。なだらかな宇治丘陵が青く見えています。空を秋の雲が流れています。八木重吉さんの詩です。
  ~♪  雲が
     湧く 日
 
     白い
     雲を みる

     吐息して
     またも みれば

     白い
     雲が ながれる  ♪~
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   土手の上では、あたたかい晩秋の日差しを受けて桜の花が咲いています。勘違い?
 春が待ちきれなかった? それとも・・・?
 アキノノゲシにも晩秋の光。    次回に続きます。
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コメント

墓石さん こんばんは。(*^-^*)

↓で呼び捨て見たいになっていてごめんなさい。
視力がなく、ドジで本当に困った事です。失敗ばかりして
暮らしています。ご勘弁を。

秋の寺田の田園から木津川土手にかけ、すっかり仲秋
でしょうか。田んぼも早くも刈り取られ、藁人形も
美しいものですね。

秋は実がなり、これも豊かな感じがしますね。
ススキやトラノオ。すっかり風情を増しています。
しかし墓石さんは多くの詩をご存じで、素晴らしい
感性ですね。

投稿: 輝子 | 2016年10月27日 (木) 21時50分

輝子さん、こんばんは。
写真を見ていただきありがとうございます。

今日は良い天気でしたね。
明日は、雨になるらしいです。
その後、平年並みの寒さかやってくるようです。

なかなか散歩に行けていないです。
宇治田原の柿に行きたいのですが、なかなか思い切れません。
体調もイマイチです。一人生活は雑事が多いです。
明日は、雨の中を買い物に行かねばなりません。
食べるものが無くなってきました。
洗濯物も溜まってきました。

投稿: 墓石 | 2016年10月27日 (木) 22時20分

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