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2016年5月27日 (金)

二十四節気「小満」2016後半

 木津川土手を散歩する二十四節気「小満」の後半です。

 詩人の長田弘さんは、「おおきな木」という詩の中で、次のように述べています。
 ~♪ 大きな木をみると、立ちどまりたくなる。
    ・・・・
    大きな木下に、何があるのだろう。
    何もないのだ。何もないけれど、
    木の大きさとおなじだけの沈黙がある。 ♪~

 遙かな時間をくぐり抜けてきた大きな木。大きな木が無言で語る沈黙の言葉。私は、その言葉を聞くために、いつも木津川土手の大榎のもとにやってきます。
 土手の大榎は、大きく広げた枝に青々と葉を茂らせ、木の下には涼しい木陰が広がっています。吹き抜けていく五月の風に木漏れ日が揺れています。
 木のまわりには花が溢れ、散歩の人、ウォーキングの人、サイクリングの人が行き交います。人々は歩きます。沈黙の言葉を聞くために・・・。
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   詩人の吉野弘さんも植物に関するたくさんの詩を書いています。
 ~♪ 樹木は思う。
    人のくらしは
    樹木にそっくりだと。
    樹木は、それを
    こんなふうに歌う。
      遠く 人が歩くように
      速く 人が運ぶように
      深く深く
      くまぐまを
      ぼくの根は歩いて運ぶ
      人がせっせと歩くように
        ・・・・と。    ♪~

 根は植物の足。人々と同じように、せっせと養分を運び生きているのですね。
 土手の上では、ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)に少し遅れて、日本原産のヤマボウシの白い花が咲きました。
 土手の下では、コバノガマズミ(?)の花も咲きました。
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   今の時期、土手の茶畑では茶摘みの真っ最中です。一年中で一番、人々で土手が賑わう時期です。この辺りの茶畑は、かなり高級なお茶のため、黒いシートが掛けられ、作業は手摘みです。時間になると、黒いシートの下から、ぞくぞくと茶摘みの人たちが、摘み取った茶葉の計量のため出てきます。
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   茶摘みを終えた人たちが帰っていきます。土手には柵が続き、花が咲き乱れています。涼しい風が渡っていきます。空は晴れ渡り、ヒバリがさえずっています。次の二枚目の写真、今節のベストショットです。(ただし自薦)
  ほんとによい季節です。
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   今の時期を代表する人の営みは田植えです。田植えの準備は着々と進んでいます。
 耕された田んぼには、水が供給されます。水が光を乱反射して眩しいです。
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   水の張られた田んぼ。田んぼに水が入ると、一気に風景が一変し、水の国へと変わります。こんな風景が失われてしまえば、日本ではなくなりますね。
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   田植えの終わった田んぼでは、あの白い鳥、サギがやって来ます。
 珍しいことに、カモが田植えの終わった田んぼで餌を食べています。近くの古川から飛んで来たのでしょうか? 夫婦のようですね。
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   今の時期、土手の上では茅花(つばな)の白い穂が風に揺れています。茅花の白い綿毛を吹き払う風のことを「茅花流し」と言います。走り梅雨の頃の湿った南風です。
  夕日に照らされ飄々と風になびく茅花。私はなぜか、雑草を愛した漂泊の俳人、種田山頭火が頭に浮かびます。  
 山頭火の言葉と句です。(行乞記より) 
「所詮、乞食坊主以外の何物でもない私だった。愚かな旅人として一生流転せずにはいられない私だった・・・・二本の足よ、歩けるだけ歩け、行けるところまで行け。」
    ~♪ やっぱり一人がよろしい雑草 ♪~
    ~♪ やっぱり一人はさみしい枯れ草 ♪~
    ~♪ ともかくも生かされてはいる雑草の中 ♪~
    ~♪ おちついて死ねそうな草萌ゆる ♪~
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   マツヨイグサは、まだまだ咲いています。夕陽の中で夜を待っています。
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   お別れの三枚です。
   ノアザミ。少女二人。水路で遊ぶ子供。   では。また。
  次の節気は、「芒種」です。
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コメント

墓石さん、おはようございます。

久しぶりにまとめてブログ見せていただきました。

日常生活に忙殺され、時々自分を見失いそうになりそうですが、
賢明に咲く小さな草花に、安らぎと明日への希望をもらえるような気がしました。
ヤマボウシの白い花もいいですよね。

今日は少し涼しいのでしょうか?
木陰で、昼寝をしてみたい気分です(笑)

お身体の調子も、数値は横ばいでまずまずのご様子で良かったです。
これから暑くなりますので、ご自愛くださいね。

投稿: yasubee | 2016年5月28日 (土) 11時34分

yasubeeさん、こんにちは。
写真を見ていただきありがとうございます。

こちら、今日は雨が降ってきました。
家の中でゴロゴロとして過ごしています。
微熱もありますもので・・・。

梅雨入りが近づいているようですね。
夏も次の段階に進んでいくようです。

投稿: 墓石 | 2016年5月28日 (土) 14時49分

墓石さま こんばんは。

大榎は、今年も元気で優しく、
多くの人に憩いを提供するのでしょうね。
なんだか、とっても身近に感じます。

私も今年はすっかり季節に置いてけぼりです。
草花を見て、ほんとに慰められています。

明日は診察の日でしょうか?
梅雨入りも近い予感がします。
どうかご病気が進まずに、お元気で過ごされますように!

投稿: ひかる | 2016年5月29日 (日) 21時10分

ひかるさん、こんばんは。

ひかるさんも、季節の変化から置いてけぼりですか。
私もここしばらく、家で過ごしています。
散歩に出ようと思うのですが、体調がイマイチで撮影は
さぼりがちです。

明日は診察です。この怠さは、どこか異常が発生しているのでは
ないかと心配になります。肝臓? 膵臓?
まあ、なるようになっていくんでしょうね。

投稿: 墓石 | 2016年5月29日 (日) 21時56分

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