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2016年5月 9日 (月)

二十四節気「立夏」2016

5月4日は、二十四節気の一つ「立夏」でした。暦便覧によれば「夏の立つがゆへ也」です。では早速、「立夏」の木津川土手にご案内しましょう。

 季節を運んでくるのは風です。昔の人は、吹く風の中に、季節のうつろいを感じとることができました。初夏の風には、「薫風」、「青嵐」、「若葉風」、「麦嵐」、「青東風」などの名前をつけて表してきました。
  5月4日と5日は、良く晴れていましたが、風が強かったです。「薫風」、「若葉風」、「青嵐」という感じでしょうか。
 土手の上ではカラスムギの穂が風に揺れ、揺れるたびに初夏の明るい光を散乱させ、波のように燦めいていました。カラスムギが光で歌う初夏の歌です。
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   季節を語るのは花たちです。土手では、桜が終わり、カラシナの黄色も、今終わろうとしています。カラシナのほとんどは結実し、種子を入れた鞘のような実をつけています。下の方から花を付けていくため、黄色い花は茎の先端にわずかに残るだけになりました。 富野の土手では、カラシナに代わりノアザミが満開になっています。
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   去ってい行くカラシナ、盛りを迎えたノアザミ。吹き抜けていく「薫風」。風に揺れる草の中に座っていると、初夏の花たちのドラマを見ているようです。ノアザミとカラシナは別れの歌を歌っているのでしょうね。
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   土手下の畑で作業をする人がいます。土手の上を家族が行きます。ランニングをしている人がいます。初夏の晴れた日の土手には、特別のゆったりとした時間が流れているように思えます。
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   今の時期、土手のもう一人の主役は、アカツメグサです。草と同じ高さに視線を持っていくと、川の水が光り、その遠く向こうには京都市内の山が青く見えています。
 花に蜜蜂が来ています。それは、太古の昔、被子植物と虫たちが交わした約束です。今も変わらず、その関係が続いているのです。
 新参者のマツバウンランが、紫の雲のようにアカツメグサを取り巻いています。
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   花は、風や昆虫との共同作業で受粉します。他の何かの手を借りなければ生存できないのです。花の優しさは、本質的なものであるように思います。
 日が傾いてくると光は温かみを帯び、花の優しさがますます強調されます。
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   日が沈みます。犬の散歩の人がゆきます。川の水が金色に光っています。アカツメグサが沈む夕陽を見ています。
 夕陽を見ていていつも思います。過ぎていった時間とこれから来る時間とのはざまに、今があるということを。夕陽の時間は、過ぎてゆく時間の中で自分を確認する特別な時間ですね。
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   日が沈み、しだいに夕暮れが迫ってきました。アカツメグサは暗く沈んだ色になっていきますが、アカツメグサの間に黄色く咲く花が目立ち始めます。待宵草です。明るい光では目立たなかったのに、薄暗がりの中で一層くっきりと姿を見せ始めます。
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    ~♪待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬそうな♪~
 ・・・・これは竹下夢二の「宵待ち草の歌」ですが、宵待草はやるせない気持ちで誰かを待っているようです。まさか、ノビル君ではないですね。
 ・・・・正解は蛾です。夜の蝶ならぬ、夜の蛾です。可憐な花とは、ちょっとイメージが合わないですが、これも太古に結ばれた深い絆です。良い夜を迎えてくださいね。
                        では。また。
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コメント

墓石さん こんばんは。(*^-^*)

GWの土手ですね。季節の移り変わりが早くて!
と思ってましたが、今日は寒い位です。

アザミやアカツメクサ。季節をよく表してますね。
アカツメクサは大好きなんですよ。
随分前に木津川土手にあって、感動したものです。
安曇野であったので、寒い所か、と思ってましたが、
近辺にある花でした。(>_<)

風と虫で命を繋ぐのですね。太古からの絆ですか。
夕日を浴びると色が冴えて美しいこと。
宵待草も名のとおり、夕方に存在感が出ますか。
夕日はドラマチックです。感動しますね。

投稿: 輝子 | 2016年5月10日 (火) 19時00分

輝子さん、こんばんは。
写真を見ていただきありがとうございます。

季節はどうやら、梅雨に向かって進んでいるようです。
今日は一日雨でしたね。肌寒さえ感じます。

輝子さんは、宇治川ライン、植物園など活発に写真を
楽しまれていますね。
私は最近、体調が悪くて家で過ごすことが多いです。
GWの晴れた日に、木津川土手を散歩できただけです。
雨の写真を撮りたいですが、ちょっと元気が出ないです。

投稿: 墓石 | 2016年5月10日 (火) 20時35分

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