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2016年4月13日 (水)

二十四節気「清明」追加①

 二十四節気「清明」2016の追加写真です。前回は、少し桜にこだわり過ぎましたね。今回は、もう少し幅を広げて紹介します。

 冬が終わり、春がやってくると、眠っていた草たちの生命はよみがえり、大地はみどりに覆われます。「下萌え」とか「草萌え」という、美しい季語で呼ばれています。
 背の低い草たちは、木などの背の高い植物が葉を広げて光を奪う前に、素早く春を感じて成長を始めるのです。萌え急ぐ草たちです。 続拾遺集より有名(?)な一首。
  ~♪ 今よりは 春になりぬとかげろふの 下もえいそぐ 野辺の若草 ♪~ 
 シロツメグサ。ムラサキサギゴケ。土手の斜面のカラスノエンドウ。
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    草萌えを詠った虚子の一句。
 ~♪ 草萌の 大地の起伏 さながらに ♪~ 
  タンポポ。オオイヌノフグリ。カラスノエンドウに蝶。
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   萌えだした草たちに続いて、木々も一斉に芽吹き始めます。冬の間、枯れ木のように眠っていた木々が、それぞれの葉を広げ始めます。
  ~♪ 木々おのおの 名乗り出たる木の芽かな ♪~   (一茶)
 木津川土手の大榎も柔らかに芽吹き始めました。
   ~♪ 柔らかに 芽吹き始めた大榎 大空に向け 大あくびかな ♪~
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   大榎をくぐり、北側を見ると桜があります。子どもたちと桜。タンポポと桜。
  タンポポも小さいながら拡大して見ると、桜に劣らずそれなりに立派ですね。
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   大榎の北側の桜。大榎の南側を少し行ったところに、花と葉の芽吹きが一緒の白い桜が咲いています。たぶんオオシマザクラだと思います。
 三枚目の写真は、雨の日の大榎です。柔らかい薄緑の葉が、雨を滴らせています。花の時期から、新緑の時期への交代を知らせているようです。
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   「清明」の頃、城陽市の南、観音堂や青谷地区では桃の花が咲いています。桃畑の傍をJR奈良線が通っています。
 桃の花は、梅や桜よりも色が濃くて鮮やかです。万葉以前の昔に、中国から伝わってきたようです。中国では、桃は邪気を祓う大切な花のようです。これが日本に伝わって、3月3日の「桃の節句」になったそうです。桃源郷、桃花村なども中国の言葉ですね。
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   万葉集より一首。 大伴家持(?)です。
   ~♪春の苑 紅にほふ桃の花 下照る道に 出でたつ乙女 ♪~
  意味:春の苑は桃の花で紅に輝いています。その下に立つ少女も輝いて見えます。
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   私にとって桃の花と言えば、高校生の時に習った漢詩を未だに憶えています。劉 希夷(りゅう きい)の「代悲白頭翁」(白頭を悲しむ翁に代わりて)です。ちょっと無常観が漂うところが好きですね。
      洛陽城東桃李花    洛陽城東 桃李の花
      飛來飛去落誰家    飛び來たり飛び去って 誰が家にか落つ
   洛陽女児惜顏色    洛陽の女児 顏色を惜しみ
   行逢落花長歎息    行き逢う落花に長歎息す
   今年花落顏色改    今年 花落ち顏色は改まり
   明年花開復誰在    明年 花開き復た誰か在らん
   ・・・・
      年年歳歳花相似    年年歳歳 花相似たり
      歳歳年年人不同    歳歳年年 人同じからず
      ・・・・
   但看古來歌舞地    ただ看る 古來歌舞の地
   惟有黄昏鳥雀悲    ただ黄昏 鳥雀の悲しむ有るのみ
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   竹林の前の桃畑。花嫌い(?)で、黒マスクのモズがとまっています。花よりトカゲ?
 「清明」追加写真、次回は鴻ノ巣山篇です。 では。また。
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コメント

墓石さま こんにちは。

またまた、すばらしい写真ばかり!
「下萌え」「草萌え」っていう素敵な日本語を知りました。
カラスのエンドウと蝶のツーショット、いいですね~
草むらに忍んで(?)起き上がるとき、
立ちくらみがしませんように!

高校時代の漢詩を覚えているなんて、すごいですね。
田舎では、春になると梅も桜も桃もいっぺんに咲きました。
草萌えと小さな花たちと桃がよく映えて、
ほんと、桃源郷みたいです。

大榎の下を行く自転車の少年たちを、私も応援しま~す!

投稿: ひかる | 2016年4月14日 (木) 11時31分

ひかるさん、こんにちは。

 私はローアングルで写真を撮ることが多いので、立ちくらみがします。
けっこう辛いです。以前のように自由に立ったりしゃがんだりできなくなりました。
高いところも要警戒です。なにかと不自由です。

ひかるさんは、よい自然の中で成長されたのですね。
心の優しさもそのせいかもしれませんね。

漢文は好きでした。「尾生の信」という話にも、なぜかえらく気に入っています。
自分のことみたいで・・・。

投稿: 墓石 | 2016年4月14日 (木) 15時02分

墓石さん こんばんは。(*^-^*)

体調が悪いながらも勢力的に撮ってられ良かった
です。何もかも咲出し、美しい季節ですね。
たんぽぽは普通レンズでしょ。墓石さんの場合、
マクロは要らないですね。感心します。
私も風景撮りながらマクロに変えるのが面倒で
解放にして撮る事もありますが、こんなにうまく
いかないですよ。

青谷に桃畑があるのですね。まったく知らなかった
です。よく手入れされ、美味しい桃が撮れるのでしょうね。
犬打川は墓石さんで知ったのでした。
ありがとうございます。

投稿: 輝子 | 2016年4月14日 (木) 19時00分

輝子さん、こんばんは。

開放絞りの大きなレンズのボケは美しいですが、標準ズームでは今一つです。
カメラ一つでブラブラ散歩するというスタイルですので、複数のレンズは
持ち歩かないことにしています。めんどくさがりです。

ここしばらく、散歩は無しで家で過ごしています。
カラシナの流れ橋をチェックに行かねばと思っています。

投稿: 墓石 | 2016年4月14日 (木) 20時09分

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