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2016年2月24日 (水)

二十四節気「雨水」2016

2月19日は、二十四節気の「雨水」でした。冬型が崩れて周期的に低気圧が通過していく時期で、春一番という嵐の吹くのもこの時期です。
 今年は、特に目まぐるしく天気が変化します。季節の進み方は一直線ではなく、行きつ戻りつです。

 20日は、雨の一日になりました。まさに「雨水」です。この時期の雨が地面に染み込み、春の豊かな芽生えを準備してくれます。近所の鴻ノ巣山に「雨水」を探しに出かけてきました。
 雨に濡れて梅が咲いています。樋口一葉の一首です。
   ~♪ 見わたしの 林はかすむ春雨に 野みちしめりて 梅が香ぞする ♪~
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   山道で枯れ葉が一枚雨に濡れています。クロガネモチの赤い実も雨の中です。
温かい本格的な春は、冬を引きずりながら、まだしばらく先になりそうな気配です。
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   19日の「雨水」当日は、春らしい良い天気になりました。自転車に乗り、木津川土手の大榎方面を目指して春の散歩です。
  クロガネモチの赤い実をつけた街路樹の並ぶ道を進みます。
 道路脇のイチジク畑では、敷き藁が敷かれ、春の準備が完了です。
 イチジクの木が、「ヨーッ!」と挨拶をしてくれています。
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   田んぼの畦道では、オランダミミナグサです。ヨーロッパ原産で明治時代に帰化してきたそうです。
 タネツケバナは、「種漬花」と書き、種もみを水に漬けて苗代の準備を始める頃咲くので、この名があるそうです。今頃咲いているのは、在来種のタネツケバナではなく、外来種のミチタネツケバナというらしいです。
 オオイヌノフグリも咲き出しました。
      ~♪ いぬふぐり 空を仰げば 雲もなし ♪~       高浜虚子
      ~♪ 犬ふぐり 星のまたたく 如くなり ♪~       高浜虚子
      ~♪ かく生きて イヌノフグリに 逢着す ♪~     前田普羅
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   古川沿いの柳も、芽が少しずつ薄緑色になってきました。
 猫柳の芽も白い姿になり始めました。 ~♪せせらぎや 光を浴びて 猫柳♪~
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   万葉集から一首。(作者不詳です) 万葉の頃、猫柳は河楊(かはやぎ)と呼ばれていたようです。古くからある植物ですね。
~♪山の際に 雪は降りつつ しかすがに この河楊(かはやぎ)は 萌えにけるかも♪~
意味:山の間に雪が降っているけどこの河楊は芽吹いています。もう春なんだなあ。
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    さあ、土手に上がります。春の空が大きく広がっています。土手の梅は、もうどこでも満開です。大榎の傍の梅も満開です。春の歌でも歌いたい気分です。
 谷川俊太郎の合唱曲「春に」。これはなかなかいいですね。
 明日への希望と憬れ。喜びと悲しみ。いらだちと安らぎ。矛盾し、せめぎ合う心。言葉にできない、溢れ出るような青春の気持ちが歌われます。
  ~♪ この気持ちは何だろう
この気持ちは何だろう
目に見えないエネルギーの流れが
大地から足の裏を伝わって
この気持ちは何だろう
この気持ちは何だろう
ぼくの腹へ胸へそしてのどへ
声にならない叫びとなってこみ上げる
この気持ちは何だろう
  ・・・・・(略)
地平線のかなたへと歩き続けたい
そのくせじっとしていたい
この草の上でじっとしていたい
声にならない叫びとなってこみ上げる
この気持ちは何だろう ♪~
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   シューベルトが、エルンスト・シュルツェの詩に作曲した「春に」も有名です。これは、失われた恋の歌です。喜びと悲しみは、いつも裏表です。 春は真っ直ぐにはやって来ませんね。

~♪ 丘の斜面に静かに腰をおろす
空は澄み渡り
風は緑の谷間で戯れ
そこは 早春の光の中で
かって ああ とても幸せだった
  ・・・・・・
思いや憬れはうつろい
楽しさはは反目に変わってしまった
愛の喜びは遠く消え去り
愛したことだけが残された
愛と、そして悲しみだけが     ♪~
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   梅の花の向こうに、農作業をするお年寄りが見えます。
 散歩中のお年寄りから声を掛けられました。「すぐそこで、ウグイスの声を聞きましたよ。」 最近なぜか、お年寄りからよく声を掛けられます。
 梅の木にメジロを見かけました。標準ズームなので、少し小さいですが・・・。
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   夕日の時間になりました。枯れたセイタカアワダチソウが、真っ直ぐに背筋を伸ばし、冬の終わりを告げています。 さようならと。
 今日もまた、こうして早春の一日は終わりました。
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   2016usui9101_01次は、「啓蟄」です。 たくさんの虫たちに出会えることでしょう。
    では。また。

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コメント

こんばんは。(*^-^*)

梅が満開になりましたね。鴻巣山にあるのでした。
私なんて灯台下暗しで、宇治植にもあるのに城南宮
なんて思ってます。

春に、は二つとも青春を思い出して凄く心打たれ
ます。青春はあんなに勢いがあって素晴らしいですね。
懐かしく読みました。

土手は人々の生活があふれいつもながら素敵です。
広々して、行くにはマスクが必要ですね。

投稿: 輝子 | 2016年2月24日 (水) 18時44分

輝子さん、こんばんは。

城南宮も宇治植物園の梅も行ったことがないので、一度行こうと思っている
のですが、なかなかチャンスがありません。垂れ梅が見てみたいものですが・・。
青谷梅林も見頃になっているかも知れないので、
近々行ってみようと思っています。

最近、花粉を感じています。マスク無しでは、出られないです。

投稿: 墓石 | 2016年2月24日 (水) 21時35分

墓石さま

「雨水」という季節があることを知らずにいた時は冷たくてうっとうしかった雨が、今は恵みの雨に思えるようになりました。美しい写真、ありがとうございます。

草も木も花も、鳥も人も春を待ちわびて…
わくわく感と、ちょっと不安の混じるこの季節、
いちじくおじさんに「ヨっ~」って、声をかけられると元気が出そうですね。

夫がまさかのインフルエンザにかかりました。
人ごみの中は出かけてないのに、心当たりは図書館?
墓石さまもどうぞお気をつけてくださいね。

投稿: ひかる | 2016年2月29日 (月) 13時00分

ひかるさん、こんにちは。

エッー! ご主人がインフルエンザですか。
私も警戒しています。マスクと手洗いは必ずです。
見たい映画があったのですが、警戒して映画館には行かずです。
しかし、いくら警戒しても、無駄になる場合もあるんでしょうね。

今日は朝から雨ですね。かなりよく降っていますよ。
明日は冬に逆戻りするらしいですね。

投稿: 墓石 | 2016年2月29日 (月) 14時51分

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