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2015年12月11日 (金)

二十四節気「大雪」の頃・2015

 12月7日は、二十四節気「大雪」でした。体調が少し良くなってきたので、久しぶりに木津川土手方面に散歩に行くことができました。木津川土手方面の二十四節気「大雪」の風景を紹介してみます。

 「大雪」といえば本格的な冬の到来を告げる節気ですが、野を歩くと、ホトケノザ、ナズナ、スズメノテッポウなど、まだまだたくさんの花に出会うことができます。この花たちは、春の花なのに季節を間違えたのでしょうか?
 詩人の茨木のり子さんは、「見えない配達夫」という詩の中で、季節を運んでくるのは見えない配達夫だと言っています。その中には、間抜けな配達夫がいるそうです。
  ~♪ 見えない配達夫   茨木のり子
   ・・・・・・
地の下には少しまぬけな配達夫がいて
帽子をあみだにペダルをふんでいるのだろう
かれらは伝える 根から根へ
逝きやすい季節のこころを

世界中の桃の木に 世界中のレモンの木に
すべての植物たちのもとへ
どっさりの手紙 どっさりの指令
かれらもまごつく とりわけ春と秋には
  ・・・・・・
秋のしだいに深まってゆく朝
いちぢくをもいでいると
古参の配達夫に叱られている
へまなアルバイト達の気配があった
    ・・・・・・            ♪~
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   土手の上では、冬日を受けてブタナが咲いています。おまけに蝶まできています。これもへまな配達夫のしわざなのでしょうね。
 いちじくは、枝の下の方から実っていきます。季節の変化に乗り遅れた実は、枝の先の方に取り残され、握り拳のように空に向かって突き上げられています。夕日と野焼きの煙がもの悲しいですね。これも見えない配達夫からの贈り物でしょう。
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   田んぼや土手にも、どんどん冬の手紙が届けられているようです。
 二枚目の写真は、田んぼ一面のクモの糸です。今の時期だけに見られる田んぼの風物詩、蜘蛛のバルーニングです。生まれた子蜘蛛たちは糸を吐き、風に乗り一斉に空へと旅だち、新天地を目指すのです。子蜘蛛たちは、春の手紙を無事に受け取れるのでしょうか。
 三枚目は、夕日の逆光に輝くアメリカセンダングサの種子です。来春の芽生えを待ちます。ひっつき虫の一種で、服に着くと大変です。生き物たちも冬支度ですね。
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   見えない配達夫から冬の知らせを受けて、正月用のクワイを収穫する人。冬ネギを収穫する人。枯れ草を焼く人。忙しそうですね。
 茨木のり子さんの詩の続きです。
 ~♪・・・・・・
地の上にも国籍不明の郵便局があって
見えない配達夫がとても律儀に走っている
彼らは伝える ひとびとへ
逝きやすい時代のこころを

世界中の窓々に 世界中の扉々に
すべての民族の朝と夜とに
どっさりの暗示 どっさりの警告
かれららもまごつく 大戦の後や荒廃の地では
  ・・・・・・

 見えない配達夫が、全世界に平和の手紙を届けられるのはいつの日でしょうか。
 近々、見えない配達夫から、私のもとへ届けられるかもしれない手紙は、三途の川を渡る格安チケット?、それとも地獄への無料招待券? ちょっとお断りしたいですね。
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   今の時期、木津川土手の主役は、枯れたオギや葦です。
 土手を焼く煙が、時間の経過と同じ早さで流れていくように感じられます。
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   夕日の時間帯になると、夕日が赤く照らし冬の土手を演出します。冷たい風は、やがて来る厳しい冬を予感させます。
  ~♪芒の穂 白き水噴くと見るまでに 夕日に光り 並びたるかも♪~ (島木赤彦)
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   今の時期、夕陽の中で毎日のように繰り返されるのがムクドリの乱舞です。ムクドリたちは、やがて河原の竹藪の中に吸い込まれてゆきます。竹藪のなかで良い夢を見るのでしょうね。
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   7日の「大雪」の日は、良く晴れて土手の上に青空が大きく広がり、気持ちのいい一日でした。日が傾いてくると、すべてが金色に輝き始めます。
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   夕日が沈みます。夕日が沈んだ後は、素晴らしい夕焼けになりました。高校の陸上部の皆さんが走り抜けていきました。  では。また。
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コメント

墓石さん、おはようございます。

体調が少し良くなられて、よかったですね。

木津川土手の今の様子を見せていただいてありがとう
ございます。
ブログを拝見しているうちに、すっかり木津川土手の
ファンになってしまいました(笑)

人々の日常も優しく撮しだされていて、とても和みます。
墓石さんの、表現力豊かな文章力効果も大きいですね。
語りがいつも優しくて、お人柄なのでしょうね。

投稿: yasubee | 2015年12月13日 (日) 07時25分

墓石さん おはようございます。(*^-^*)

日が傾き、夕日になると風景は様変わりで
別世界のごとく素晴らしくなりますね。
アメリカセンダンクサがこんなに幻想的で
美しくなるとは!以前は木津川ではないですが、
ススキを撮ろうとして、草むらに入れば
ズボンやセーターに着いて、往生した思いで
が数回。

田んぼで働く人々に優しい視線を感じます。
夕日の美しさに感動です。

体調が良くなりますように。

投稿: 輝子 | 2015年12月13日 (日) 09時11分

yasubee さんコメントありがとうございます。

木津川土手といっても、散歩する範囲は限られているので、
どうしても同じような写真になってしまいます。申し訳ないです。
木津川土手の魅力が、少しでも伝わったとは、うれしいかぎりです。
また出かけてみます。

投稿: 墓石 | 2015年12月13日 (日) 12時17分

輝子さん、おはようございます。

今の時期は、草むらに入ると大変ですね。
以前は、かまわず突入していましたが、最近は、自重しています。

先日、宇治田原の高尾に柿を見に行ってきましたが、
もうかなり終わっていました。斜面で息が切れて
直ぐ引き上げました。次は、湯屋谷に行ってみます。

投稿: 墓石 | 2015年12月13日 (日) 12時23分

墓石さま こんばんは。

田んぼを覆う蜘蛛のバルーニングって、風物詩なのですね。知らなかったです。蜘蛛の子どもたちはどこに飛び立つのかしら…夢がありますね。
少しまぬけな配達夫さん…散歩の楽しみ方を知りました。ありがとうございます。

私も小春日和にさそわれて散歩に出たら、近くの川のコンクリートの壁で、亀が甲羅干しをしていました。捨て子の亀ちゃん?まぬけな配達夫さんもさぞびっくり… 

診察の方も、まずまずでよかったですね。
眼科の年末行事もあわせて無事終了。後は手術ですね。無事に終わりますように。
看護師さんもジブリ風の美女だと緊張するかも知れませんが…遠慮なく頼んでお世話してもらってくださいね。
今週はまた寒くなるようなので、お大事になさってくださいね。

投稿: ひかる | 2015年12月14日 (月) 22時34分

ひかるさん、おはようございます。
今日は、曇から雨という天気予報でしたが、意外にも良く晴れて、
今まで、物干し台読書をしていました。

蜘蛛のバルーニングは、小春日和の日にはたいてい見られます。
雪迎えとよんでいる地方もあるそうです。
亀の甲羅干しもよく見ますね。足音で水の中にすぐ転げていきます。
振動を感じているのかもです。

手術は心配です。初体験なので、今から緊張しています。
やさしい看護師さんに看護してもらえることを、願っていますよ。
少し間抜けな看護師さん。ウーン。これはどうなんでしょうね。

投稿: 墓石 | 2015年12月15日 (火) 12時19分

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