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2015年10月25日 (日)

二十四節気「寒露」追加写真②

 先日の散歩写真の続きです。体調も良くないため、家の近所の田んぼが中心です。
 先ず、家の近所の文化パルク城陽です。桂の木の黄葉が始まり、すっかり秋色に覆われました。
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   花に蝶がきています。子どもたちがいます。少し傾きかけた陽ざしが、ほんのりと温かいです。こんな時はきっと、目には見えない誰かさんが小さい秋を捜しているのでしょうね。誰かさんは、遠い少年時代に小さい秋をみつけるのかも知れません。
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  ~♪ 武蔵野の 野少女どもの稲を刈る 鎌日に白し 唯稲を刈る ♪~
 これは、詩人の前田夕暮の見た稲刈り風景ですが、鎌が日に輝き、野少女(のおとめ)たちが黙々と稲を刈っています。昔は、若者たちも農業を担っていました。遙か昔の情景です。今は、老人ばかり、しかも機械ですね。
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   私が子どもの頃は、刈った稲は稲木に掛けられていましたが、今では珍しいですね。
 刈り取りの終わった田んぼには、藁の束が地蔵のように立ち並んでいます。
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   立ち並ぶ藁地蔵は、なぜか、いつも向こう向きに見えます。どこか悲しそうに見えるのは、私だけでしょうか。
  籾殻が山のように積まれています。近江富士とか、信濃富士とか、各地に富士がありますが、これは田んぼの籾富士です。籾摺り機のある小屋の側に、この籾山はあります。
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   ~♪犬蓼の くれなゐの茎はよわければ 不便に思ひ 踏みにけるかも♪~
  これは島木赤彦の歌ですが、赤まんまと呼ばれるこの花も、秋の畦道には必要な花ですね。弱々しく見えますが、踏まれても踏まれても、けっこう栄えています。赤まんまで、ままごと遊びをする子どもたちは、もはやいませんが・・・。
 休耕田にコスモスです。この花も、すっかり秋を代表する花になりました。コスモスには青い空が似合うと思うのですが、人により、場面によりいろんな感じ方があります。
  片山広子の歌です。秋の温かい陽ざしを感じる、のどかなコスモスです。
  ~♪ こすもすや 観音堂のぬれ縁に 足くづれたる 僧眠りゐぬ ♪~
  与謝野晶子の場合は、ちょっと雰囲気が違います。
  ~♪ こすもすよ 強く立てよと云ひに行く 女の子かな 秋雨の中♪~
この女の子は、与謝野晶子そのものでは、と思うとちょっと笑えます。
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   休耕田のコスモスの向こうに藁の束みえます。藁の束たちが、何かお喋りをしているようにも見えます。藁の蔭に、もう決して帰ることのない幼なじみが隠れているような気がしたりもします。秋の日だまりの幻覚ですね。
   北原白秋の歌です。
  ~♪ 秋の田の 稲の刈り穂の新藁の 積藁のかげに 誰か居るぞも ♪~
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   秋の野の花といえば、野菊ですね。野菊といえば、伊藤左千夫の「野菊の墓」ですね。私と同年代より上の人なら必ず知っています。ちょっと封建体制の臭いのするこの作品、今の若者には支持されないような気がします。
 伊藤左千夫の歌です。
   ~♪ 秋草の いづれはあれど露霜に 痩せし野菊の 花をあはれむ ♪~

 石川啄木の歌はどうでしょうか。これも、今の若者には支持されないですか? いや、案外そうでもないのかも。
   ~♪ ふためきて 君が跡追ひ野路走り 野菊がなかに 寝て空を見る ♪~
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   お別れは、夕日に輝くエノコログサ、フウセンカズラです。フウセンの中にはどんなものが入っているんでしょうね。 小さい秋? 想い出?・・・・  では。また。
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コメント

墓石さん、こんばんは。

ご近所でこんな秋の風景が撮影出来るなんて、羨ましいかぎりです。
ほっこりする写真と、温かみのある説明文。
墓石さんのお人柄がにじみ出ているような・・


投稿: yasubee | 2015年10月26日 (月) 23時03分

yasubee さん、写真を見ていただきありがとうございます。

私は、人間が軟弱にできているので、衝突のある世界は苦手です。
歳をとって、ますます軟弱性が強まっています。
春や秋の穏やかな日に惹かれます。

投稿: 墓石 | 2015年10月27日 (火) 10時09分

墓石さま 
何ともご心配なことかと思いますが、どうか痛みが和らいで穏やかに過ごせますように。

素敵な風景写真、ありがとうございます。秋が人もチョウチョも木や草花も、やさしく包み込んでくれていますね。突然木枯らしもやってきますが、深まりゆく秋は大好きです。

ふうせんかずらの中には…ハートの模様がついた種!大きい種もちっちゃい種も全部ハート印がついています。ヘソの緒みたいに袋につながっていて、とてもかわいらしいです。去年初めて見て驚きました。ふうせんの中は、温かい思い出がたくさん詰まっているような気がします。

戸塚さんのブログからまとめられた「科学入門」という本に「植物の基本は『いい加減さ』」でも「植物の種子はいい加減ではない」と、書かれていました。戸塚さんが読んでおられた「植物学のたのしみ」を入手して神秘的な植物たちを見直しています。

人間のからだも神秘です。今日NHKのクローズアップ現代で、免疫に作用する画期的ながんの薬の特集をしていました。福音となる研究がどんどん進むことを願っています。


投稿: ひかる | 2015年10月27日 (火) 21時13分

ひかるさん、ありがとうございます。何となく不安な日々を過ごしております。

エーッ! フウセンカズラの中を見られましたか。
ハート型の種でしたか。私は、まだ見たことはないんです。
早速、見に行ってきます。まあ、いのちを繋ぐ種子が入っているのは、
当然といえば当然なんですが、ハート型とは面白いですね。

「科学入門」に「植物学のたのしみ」ですか。ひかるさんは、なかなか
勉強家ですね。私も見習わなくては。

ガンの研究も日進月歩ですね。近い将来、ガンも怖い病気ではなくなりそうですね。

今日も、午前中は良い天気でした。少しだけ散歩をしました。今は、雨になっています。

投稿: 墓石 | 2015年10月27日 (火) 21時54分

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