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2015年9月10日 (木)

二十四節気「白露」2015

  9月8日は、二十四節気の一つ「白露」でした。江戸時代の暦便覧によれば、「陰気ようやく重なりて露こごりて白色となれば也」です。
 この節気の七十二候は次の通りです。
  ★初候;9月8日~ :草露白(草露白し)  :朝露が白く光って見える頃
  ★次候;9月13日~:鶺鴒鳴 (鶺鴒鳴く) :せきれいが鳴き始める頃
  ★末候;9月18日~:玄鳥去 (玄鳥去る) :つばめが南へと旅立つ頃
       次の節気は、9月23日の「秋分」です。

 では、今の時期の木津川土手方面に散歩に出かけましょう。
 稲の実り始めた田んぼの畦道を行けば、秋の草たちが花を付けています。
 よく見ると可愛いママコノシリヌグイ。あなどれない美しさのヘクソカズラ。この花たちは、凄まじい名前の花ですね。誰がこんなひどい名前をつけたのでしょうか。植物学者や詩人ではないことは明らかですね。おそらく、毎日のように草と向き合って、日々の生活を共にしていた人々が名付けたものだと思います。
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   草と向き合い、日々の生活を共にした人々とは、どんな人々なのでしょうか。
 大河ドラマ「八重の桜」にも登場した徳富蘆花の随筆、「草とり」に一つの答えが書かれています。蘆花は、旧約聖書 創世記第3章19節を取り上げ、アダムとエバが禁断の木の実を食べたことにより、すべての人々が雑草と戦い、額に汗し、呪われた土から食料を作らねばならない宿命を背負ったと説明します。すべての人々にとって草と戦うことは宿命であり、神の試練であり、祝福なのです。「草をとろうよ」とこの随筆を結んでいます。 では、創世記第3章 19節付近を見てみましょう。
 ・・・・神はアダムに向かって言われた。
「お前は女の声に従い、取って食べるなと命じた木の実を食べた。
 それゆえに、土は呪われ、お前は生涯食べ物を得ようと苦しむだろう。
 野の草を食べようとするお前に、土は茨とあざみを生え出させるだろう。
 お前は顔に汗を流してパンを得なければならない。お前が生まれた土に返るまで。
 そして、塵にすぎないお前は塵に返るのだ。」・・・・
 今年もまた、順調に稲が実りの時を迎えました。水田雑草のヒレタゴボウが、休耕田を占領しています。田んぼの畦で、チャンスをうかがい花を付けています。
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   人々は、雑草を刈り堆肥として利用し、時には野の草に癒やされ農業を営んできました。しかし、この国の政策はは農業を壊し続けてきました。「橋のない川」で知られる住井すゑさんは、牛久沼のほとりで嘆いていました。随筆「朝草」よりです。(1983年)
 ~ここ十数年、堆肥材料の朝草を背負う人もない、・・・・政府要請の減反面積は増えるばかり。こんなわけで沼畔は・・夏草の茂みである。・・近い将来、”夏草や百姓どもが夢のあと”と駄洒落るしかなくなるだろう。・・・~
 今は、TPP、農協法改正など問題が山積み。農業をつぶす政策は、国を滅ぼします。それだけは確かです。
 田んぼでは稲が順調です。案山子くんも飛び回るスズメに目を光らせています。蝶は稲の葉っぱで休憩です。
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   田んぼの脇のヒメムカシヨモギ(?)に、マルバルコウソウがからみついています。色彩的には味気ない田んぼに、赤い色を添えて、目を惹いています。
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   畦道のツル植物といえばガガイモです。決して綺麗とは言えない花ですが、日本書紀や古事記にも登場する植物です。大国主(オオクニヌシ)を助けて国作りをした少名毘古那神(スクナビコナノカミ)は、ガガイモの船に乗ってやってきたそうです。
 ニラの花も畦道の花で、満開です。この花も弥生時代の昔からあるそうです。
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   「白露」の日前後は、秋雨前線が活発でおまけに台風がやって来て雨が降りました。関東地方では大雨になり大被害も出ているようです。異常気象ですね。
 秋の雨としては、「秋雨」、「秋時雨」、「秋驟雨」、「霧時雨」、「秋霖」、「白驟雨」、「秋微雨(あきこさめ)」などという言い方があります。静かな、霧のようなにわか雨というイメージですね。大正3年の文部省唱歌に、「四季の雨」という歌があります。北原白秋作詞で、四季の雨を歌ったものです。YouTubeで聞いてみてください。私は好きですね。→こちら
  ~♪  四季の雨  ♪~  (秋の部分)
  をりをりそそぐ秋の雨、
  木の葉、木の実を野に、山に、
  色さまざまに染めなして。
  をりをりそそぐ秋の雨。
  白露の雨の日、水溜まりは緑を写し、大榎は静かに立っていました。ヤマボウシの実が濡れていました。草の葉の水滴も白く光っていました。
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   色づき始めた桜の木も、エノコログサも雨に濡れていました。静かな雨の日です。
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   秋雨の頃といえば、キノコですね。土手の上でキノコを見かけました。近鉄電車の富野鉄橋付近です。
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   土手の花。今の時期は、ツルボの花が満開状態です。
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   土手の萩は、まだ花をつけていませんが、ヌスビトハギなら花をつけました。この花もひどい名前をつけらています。
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Hakuro20159102_01_2Hakuro20159201_01_01 お別れは、ツルボと
 
 古川水路のハギです。
 次は、「秋分」です。
 では。また。

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コメント

墓石さん、こんばんは。

この時期も、木津川土手は可愛い草花たちでいっぱいですね。
どの花もクローズアップされると、今の時期を一生懸命咲いているのがよく分かって愛おしいです。
こんなに可愛いのに、ホント名前を聞くとね・・・(笑)

素敵な写真ばかりですね~♪

投稿: yasubee | 2015年9月11日 (金) 00時23分

yasubeeさん、写真を見ていただきありがとうございます。

野の花は、可愛いですが、なかなか目立たないですね。
ツルボは目立つ方ですが、それでも、通りすがりの人から、
その花珍しいのか?と聞かれたりします。
ヘクソカズラを写真に撮るなど、草むらのヘンジン扱いされないよう
注意していますよ。

投稿: 墓石 | 2015年9月11日 (金) 10時33分

墓石さん おはようございます。(*^_^*)

こんな可愛い野草なのに、ママコノシリヌグイとはね。
この花好きなんですよ。他にも可愛い花々が一杯ですね!
本当に愛しいです。

農業が滅べば国が滅ぶとよく聞きます。私は農業に向か
なかったので国の方針により、脱出出来ましたが、農業の好きな農家も多いです。でも生活出来ない!都会周辺は
まだ良いですが、僻地は悲惨では?お米だけは確保しな
きゃ。

キノコと電車だなんて流石。エノコロクサ風景、いいですね!

投稿: 輝子 | 2015年9月12日 (土) 09時26分

輝子さん、おはようございます。

雨が続きましたね。おまけに台風まで来て。
天気がイマイチでしたが、雨の合間を縫って撮影に行ってきました。
季節がどんどん進んでいくので驚きました。
もう彼岸花が咲いているような気がします。
全然出かけられていないので、季節から置いてきぼりです。

派遣法改正、マイナンバー、安保法制、農協法、社会も騒々しいですね。
ちょっと、すべてに置いてきぼり状態です。

投稿: 墓石 | 2015年9月12日 (土) 11時08分

墓石さま こんにちは。
お薬の効果が現れてきてよかったですね!ご体調も良くなられるといいですね。

台風、河川氾濫、地震、火山噴火、昔も人々は抗えない自然災害を体験して、それでも額に汗して闘って生きてきたのですね。畑や土手には生い茂る雑草。抜こうとしたら可憐な花からは○○○みたいな悪臭、そっちの花にはトゲトゲがあって悔しまみれに名付けられたのかな?それとも後世に注意を促すために付けられたのかな?興味深いです。
今は人災が加わっているから、もっと酷いことにならなければよいですが…

無力なようだけど可憐に咲く清い花、敬意を払わずに折ったり引っこ抜いたりしたらエラいことになるよ!彼女らに「憲子(のりこ)ちゃん」もうひとりも「法子(のりこ)ちゃん」と勝手に命名しました。(*^-^)

美しい写真を拝見して、また妄想が膨らみました。ありがとうございます。

投稿: ひかる | 2015年9月15日 (火) 11時11分

ひかるさん、コメントありがとうございます。

示唆に富んだ妄想をありがとうございます。
「憲子(のりこ)ちゃん」も「法子(のりこ)ちゃん」も
人々と共に暮らしているのですね。

足の痺れがましになってきています。車で撮影に出ようかという
気分になっています。こちらの地方は、まだ彼岸花には少し早いようです。
近日中には出かけようと思っています。

投稿: 墓石 | 2015年9月15日 (火) 20時23分

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