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2015年8月27日 (木)

二十四節気「処暑」2015

 8月23日は、二十四節気の「処暑」でした。江戸時代の暦便覧によれば、「 陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也」です。暑さは次第に収まり、秋の気配が次第に感じられるようになる頃です。
 この節気の七十二候は次の通りです。
   ★初候:8/23~;綿柎開  :綿のはなしべ開く (綿の実を包む萼が開く頃)
  ★次候:8/28~;天地始粛 :天地始めてさむし (暑さが収まる頃)
  ★末候:9/02~;禾乃登  :禾乃ちみのる   (稲が実る頃)
    9月8日が、次の節気「白露」です。

 季節を運んでくるのは風です。猛暑だった8月も、台風が、突然、秋を運んできて処暑にふさわしく、少し涼しい日が続くようになりました。
 ところで、台風は明治時代に生まれた新語ですが、与謝野晶子は随筆に、「台風という新語が面白い」と、次のような意味のことを書いています。

 ・・・従来の慣用語で言えば、「野分」であるが、「野分」には俳諧や歌の味はあるが、科学の味がなく、自分たちの実感を表すには不足である。清少納言は、萩や女郎花の吹き倒れたのを傷ましがっているが、ダリヤやコスモスの吹き倒れる哀れさは知らなかった。前代の用語では、現代の文明が盛りきれなくなっている。忠孝道徳や良妻賢母の教育だけでは、今の人は生活できない。・・・

 急速に進む西欧化政策のもとで、与謝野晶子さんは、科学的で進歩主義的な立場だったようですね。台風にかこつけて、忠孝道徳や良妻賢母の教育を批判しているところも面白いですね。
 台風15号が遠くを通過したにもかかわらず、かなりの強風をもたらしました。蓮田のハスの葉が激しく裏返っています。稲も揺れていました。
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   季節を運ぶのは風ですが、季節を語るのは野の花です。私たちは昔から、野の花が語る季節の言葉を聞いてきました。それは、人の使う言葉ではない言葉です。見ることにより、心に語りかけてくる無言の言葉です。自然風景の主役は、人ではなく花なのです。地球史、最近の一億年は、人の歴史ではなく、動物と共生することを始めた被子植物、つまり花のの歴史なのです。
 国会あたりでは、「平和」、「安全」、「幸福」、「人権」などの言葉が、急速に意味を失い始めているようです。言葉が心に響かないですね。
 今の時期、木津川土手を占領しているのは、セイバンモロコシという葦に似た帰化植物です。すっかり土手に定着して、土手の秋を知らせる植物になっています。
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   夕日の中で、風にそよぐセイバンモロコシを撮ってみました。イマイチ日本的情緒に欠けますね。ススキが登場するのは、もう少し秋が進んでからです。
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   今の時期の土手は、夏から秋への移り変わりの時期といった感じで、目立つ花は少ないです。ヒルガオ、クルマバナ(?)、咲き始めたばかりのヌスビトハギなどです。
 ここで、芭蕉の経済的庇護者として知らている杉山杉風の一句です。
   ~♪ 名はしらず 草ごとに花あはれなり ♪~
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   土手のヤマボウシが赤い実をつけました。赤い実は、土手の斜面に落ちて春を待ちます。百日紅の花は、秋らしい雲の下でも、まだまだ花を咲かせています。
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   ツルボの花もオヒシバも土手でひっそりと咲いています。オヒシバを花と呼ぶ人は、あまりいないですが・・・。
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   田んぼでは、稲が穂を出し花をつけました。イヌビエも田んぼの中でちゃっかりと実をつけました。江戸時代の俳人高桑闌更の一句です。まずは生活確保ですね。
         ~♪ 風流も 先づ是からぞ 稲の花 ♪~
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   畦道に咲くカヤツリグサ。ニラ。エノコログサです。人は、野の草と対話しながら、季節の中を生活してきました。一茶と子規の句を紹介してみます。
        ~♪ 野に伏せば 蚊帳吊り草も 頼むべし ♪~      一茶
        ~♪ 韮切って 酒借りに行く 隣かな ♪~          子規
        ~♪ よい秋や 犬ころ草も ころころと ♪~        一茶
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   オヒシバの上に、生まれたばかりのバッタ? イナゴ?
 尻を立てて止まるトンボ。
 空に赤とんぼの群れが飛び回っています。カメラを空に向けてシャッターを切ったら、結構写っていました。
 ネオニコチノイド農薬の影響などで、赤とんぼ(アキアカネ)が、大阪、兵庫、三重、富山、長崎、鹿児島の六府県で、絶滅危惧レッドリストに掲載されたそうです。赤とんぼの飛び回る秋は、もはや幻になる日が近づいています。
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   土手で写した三枚です。第ニ名神工事現場。土手の夕日。三枚目は、子供がバイクの練習をしていました。教育ママの監視付きのような・・・?  もうどこでもツクツクボーシが鳴いています。宿題は大丈夫でしょうか?
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   Shosho20159103遠く比叡山を仰ぎながらお別れです。
   次の節気は、白露です。では。また。

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コメント

墓石さま こんにちは。
処暑の素敵な風景、ありがとうございます。

野の花や草の声、耳を澄まして拝見しています。虫の音も聞こえる季節になりましたが、赤トンボも静かに鳴いているような…「平和」「いのち」真実な声で。 

石垣りんさんの本で、茨木のり子さんの「花ゲリラ」という詩を知って心に残りました。
  「思うに 言葉の保管場所は /お互いがお互いに他人のこころのなか」…
風景写真にたくさん蒔かれている「ことば」を見つけて、楽しませていただいています。

来週は病院ですね。良い結果が出ますように。お医者さまのことばが「想定外」でありませんように。

投稿: ひかる | 2015年8月28日 (金) 15時55分

ひかるさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

私は、人生の終盤になって、心に花を咲かそうともがいていますが、
土地が痩せていますので、なかなか花が育ってくれないです。
合理主義と損得勘定だけで人生を送ってきたもので・・・。
その割りに、貧乏暮らしですが・・・。

最近、体調が悪くなかなか撮影にも出られません。
来週の病院が待ち遠しいです。半分は、不安です。
人間ができてないので、こうなんですね。

投稿: 墓石 | 2015年8月28日 (金) 17時36分

おはようございます。(*^_^*)

昼間は猛烈に暑いですが、朝夕は涼しくなり
ました。処夏ですか。

セバンノロコン、天候により素敵な写真になるもの
ですね。5番目が好きです。ツルボもいいですね。
花は季節を表す。正にそうですね。

新名神でしょうか?新名阪も着くのですか?
無知ですみません。

人は皆いつかは、、、ですが、病のシンドサは
辛い。また精神的にも辛い。
祈るしか出来ない微力な私ですが、まず癒され
長く写真が出来る事と、平安を祈っています。

投稿: 輝子 | 2015年8月29日 (土) 09時24分

輝子さん、おはようございます。

この道路の建設現場は、新名神(第ニ名神から改称)です。
部分的に工事が進んでいます。城陽から八幡で、第ニ京阪道に接続します。
城陽から大阪方面への接続が良くなりますが、私には無縁です。
私は大阪に車で行ったことはないです。道路が複雑で怖いです。直ぐに迷子です。

「祈る」ですか。素晴らしいですね。私などは、ただひたすら無気力です。

投稿: 墓石 | 2015年8月29日 (土) 11時13分

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