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2015年7月

2015年7月27日 (月)

二十四節気「大暑」2015

7月23日は、二十四節気の一つ「大暑」です。江戸時代の暦便覧によれば「暑気いたり つまりたるゆえんなれば也」です。一年中で最も暑い時期に突入です。
 この節気の七十二候は次の通りです。
 ★初候:7/23~;桐始結花(桐始めて花を結ぶ) :桐が実を結び始める頃
 ★次候:7/28~;土潤溽暑(土潤いてむし暑し) :土が湿って蒸し暑い頃
 ★末候:8/02~;大雨時行(大雨時々に降る)  :時々大雨が降る頃
       8月8日が次の節気「立秋」です。

 突然雨が降ったり、暑くなったり、台風が来たり、今年は少し変化の大きい夏になりました。まさに、「大雨時々に降る」です。
 突然雨が降り、その後、陽が差してくると表れるのが虹です。私は最近、二度も虹を見ました。
 虹を見ると必ず、石垣りんの「虹」という詩を思い出します。石垣りんは、私の最も好きな詩人です。・・・平和。労働運動。女性の生き方。決して楽とは言えなかった生活や社会をみつめる確かな目。時間と空間の旅人。・・・お薦めですね。

    虹
虹が出ると
みんなおしえたがるよ
  ・・・・・・
虹をとりこにして
ひとつ金もうけしようなんて
だれも考えないから
知らない人にまで
大急ぎで教えたがるよ
  ・・・・・・
虹が出ないかな
まいにち
虹のようなものが
出ないかな
空に。

  石垣りんの望む「虹のようなもの」とは何なのでしょうか。金儲けとは縁遠い、大急ぎで教えたくなるもの。みんなのもの。決して一人だけの幸福ではないものですね。
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   木津川土手では、年二回草刈りが行われ、刈り取られた草は、燃やされてしまいます。草刈りが行われると、セイバンモロコシなどの背が高い夏草が一掃されるので、ちょっとすっきりした感じになります。夏草に覆われた土手もいいものですが・・・。
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   早くに草刈りが終わった場所では、アカツメグサが復活してきました。アカツメグサは、土手を飾る花として長い期間楽しめますね。
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   アカツメグサの撮影には、ローアングルで、草の仲間に入ることが必要です。散歩中の犬がクンクンと近づいてきました。飼い主の「おっちゃん、花撮ってるから邪魔したらあかんえ。」という声が聞こえました。明らかに、同年代と思われる女性でした。人を「オッチャン」とは、気分は若い娘のつもりでしょうかね。 
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   夕日とアカツメグサです。土手の夕日はいいですね。
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   長谷川河口の大榎です。この木は、いつもながら堂々としています。
 ここで、女性詩人をもう一人紹介しましょう。茨木のり子です。
  身動きもせず立ち尽くす木。その木に託して、自らの漂泊感、放浪感を歌っています。身をよじりながら・・・。

 木は旅が好き
木は
いつも
憶っている
旅立つ日のことを
ひとつところに根をおろし
身動きならず立ちながら
 ・・・・・
幹に手をあてれば
痛いほどにわかる
木がいかに旅好きか
放浪へのあこがれ
漂泊へのおもいに
いかに身を捩っているのかが
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   田んぼの上を風が渡っていきます。岡麓の一首です。
~♪ いづ方をむくも稲の田そよぐなり 小川流るる村に来にけり♪~
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   子供たちは夏休みです。子供たちの姿をよく見かけます。
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   夏の夕焼けはいいですね。2012年の大暑でも載せましたが、三ヶ島葭子の一首を思い出します。短歌のことはよく分からない私ですが、これは間違いなく名歌ですね。
  ~♪ 君を見ん 明日の心に先だちぬ 夕雲赤き夏のよろこび ♪~
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   お別れも、夏の夕焼けです。 では、次回に続きます。
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2015年7月22日 (水)

臨時の診察・アグリリン副作用

昨日、KS病院で頭部MRI検査を受けました。今日は、臨時の診察でした。
 早速、診察の結果です。
 まず、MRI検査は特に異常なしでした。画像を見せられ、年相応の変化だと言われましたがましたが、見ても何が何やらさっぱり判りませんでした。
 薬を中断していたため、血小板は95万に増加しました。その他の数値は前回と大きな変化はなく、異常値のものは異常値のままでした。

 今後について、使用する薬を新薬アグリリンにすることが決まりました。副作用などの注意事項の説明があり、『化学療法についての説明と同意書』に署名しました。
 副作用については、次のような説明がありました。
  ①心障害が表れることがある
  ②出血などが表れることがある
  ③間質性肺炎(2%)
   ④頭痛
    ⑤肝機能障害・・・など
  説明用紙には、貧血、下痢、むくみなど、他にもたくさんの副作用が書かれていましたが、書ききれないので省略します。国内の臨床例が少ないので、使用に当たっては、副作用の報告が義務づけられているということです。
  次の診察は二週間後です。

 【アグリリンの副作用】
  薬は、副作用が気になりますね。心配してもどうしようもないですが、アグリリンの副作用について調べてみました。
 資料の出所は、製薬会社シャイアー・ジャパンの出している文書です。
       ★アグリリン添付文書 → こちらから
    ★アグリリン®カプセル0.5mg 適正使用ガイド → こちらから

◎上の文書を要約すると、次のようになると思います。
 A)国内臨床試験において、53例中49例(92.5%)に副作用が認められた。
    治験者53人のほとんどの人に、何らかの副作用があるということですね。
 B)主な副作用は、貧血(49.1%)、頭痛(43.4%)、動悸(34.0%)、下痢(22.6%)及び末梢性浮腫(22.6%)です。

◎主な副作用を項目別にみていくと、
   ①心障害:動悸(34.0%)、心嚢液貯留(3.8%)・・・等
  ②QT間隔延長(3.8%)、心室性不整脈・・・等
  ③間質性肺疾患(1.9%)
   怖れられている間質性肺炎に罹った人は、53人中1人ということですね。
  ④出血:鼻出血(9.4%)、胃腸出血(頻度不明)、脳出血(頻度不明)
   ⑤血栓塞栓症:脳梗塞(3.8%)
  ⑥貧血(49.1%)
   半数の人が貧血になるようですね。ちょっと嫌ですね。

 長期使用のリスクについては、資料を捜しましたが適当なものが見つかりませんでした。大阪市立大学病院血液内科の説明文は、少し古い(2008年)ですが参考になります。
        →こちらから

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2015年7月18日 (土)

とめよう戦争法 声を上げよう7・18大集会参加

Daisuukai71801 7月18日、「戦争法NO!京都アクション」の呼びかけで、京都市丸山音楽堂を会場に、「戦争反対 平和がだいすき とめよう戦争法 声を上げよう 7・18大集会」が開かれましたので参加してきました。
 湿度が高く、おまけに晴れて蒸し暑くなりましたが、会場は人であふれかえり、参加者は4000人を超えていたと思われます。
 主催者の代表挨拶。衆議院議員井上哲士さんの国会報告。それに続き、リレートークが行われました。

 ★立命館大学教授で憲法学者の小松浩さんが、「今回の安保法制は、間違いなく憲法違反である。・・・」と。
 ★京都弁護士会歴代会長が勢揃いし、代表して現会長の白浜徹朗さんが話。「戦時下では、人権を守るより、国を守るため田んぼを耕せと言われていた・・・。」
 ★京都府保険医協会理事長の垣田さち子さん。「最近の報道は健康に悪い。・・・」垣田さんのお父さんは、トラック諸島の  数少ない生き残りだそうです。
  ★キリスト教会牧師の千葉宣義さん。「安倍首相は、平和、安全、美しい国など。すべての言葉から意味を奪ってしまった。・・・」 哲学的響き。キリスト教団の戦後史。
  ★「戦争アカン!京都・おんなのレッドアクション」の田中めぐみさん。元気一杯。
 ★SELDs KANSAIの京大生。「若者をなめるな!」
 ★北区で戦争体験記録ぼうくうずきんを発行している栗坂啓子さん。

  歴代京都弁護士会会長勢揃い。京都・おんなのレッドアクション。SELDs。
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   集会最後のシュプレヒコール。 南座前付近を進むパレード。
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   この後、市役所までパレードが行われましたが、足が痺れて、おまけに足が引きつってきたので、四条通の途中でパレードから脱落しました。 では。また。 

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2015年7月16日 (木)

二十四節気「小暑」2015追加

 二十四節気「小暑」の時期の鴻ノ巣山です。夕日の時間帯と雨の日です。

 鴻ノ巣山には、椎の森があります。森は長い年月をかけ遷移し、最後に極相林へと姿を変えます。この地域の極相は、シイを中心とする照葉樹林です。したがって、この森はほぼ極相に達していると思われます。高木層にアカマツやコナラが少し残っていることから、この森は以前、アカマツの林だったと推定されています。
 堂々と立つ椎の巨木は、長い遷移の後、アカマツの林に落ちた、たった一粒の椎の実だったのです。
 夕日の頃は、横方向から赤味を帯びた光が射し、一味違った巨木の勇姿を楽しむことができます。自分の心の中にも、真っ直ぐに立つ一本の巨木のようなものがあればいいのですがね・・・・。
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   梅雨の雨が降る日、水度神社と鴻ノ巣山へ出かけてきました。
 参道の樹木から、雨の雫がしたたり落ちています。
 ちょうど近くの小学生と高校生が水度神社参道を下校していきます。
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   シイの森の中へ入ります。雨の時期、シイの森はちょっとしたキノコの天国です。名前も知らないキノコがいたる処に顔を出しています。
 倒木に取りついたキノコ。
 落ち葉の地面を地面を這うように生えたキノコ。
 コケの間から不気味な手を伸ばしているような、キノコらしくないキノコ。
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   自然界でキノコの果たす役割は偉大です。光合成植物により生産された有機物は、動物たちに消費され、細菌類やキノコなどの菌類により分解され、無機物へと還っていくのです。キノコたちは、自然の物質循環の重要な、下支え的位置を占めているのです。
 童話の世界では、月の光の中でキノコがダンスをしていたり、小人さんの家だったりしますが、キノコは、人からは目立たないところで、人とは違う価値のキノコ世界を生きているのです。
 写真は、小人さん用の一戸建て住宅と集合住宅。
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   キノコといえば、直ぐに食べることを連想してしまう人のためには、こちらの三枚がお薦めです。
 朝のみそ汁用にどうですか?  ワイングラスの白ワインです。
  マッシュルームの代用にどうですか? 
 いずれも間違いなく、腹痛と超特急トイレの保障付きです。それで良ければ・・。
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   シダの生えた庭付き一戸建て。ただし急斜面なので格安。
 雨を喜ぶキノコの群衆。今からキノコの国会に押しかけます。
 キノコらしからぬ珍しいキノコ。建設費は膨大。¥2520億キノコ円。
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   倒木は細菌や菌類により分解され、それを次の小さな命が利用します。途絶えることなく、命の輪廻は回り続けています。
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   雨の日、椎の森の中でじっとしゃがんでいると、命が語る無言の言葉を聞くことができます。嘘に満ちた政治家の言葉で傷ついた心を、ほんの少し癒やすことができます。
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Shoumantuika801 お別れの一枚です。キノコグラスの白ワインに写った椎の森です。暑さよけに一杯いかがですか。よい夢が見られますよ。
 まもなく梅雨明けが発表されると思います。次の節気は、「大暑」です。

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2015年7月12日 (日)

二十四節気「小暑」2015

 7月7日は、二十四節気の一つ「小暑」でした。江戸時代の暦便覧によれば、「大暑来れる前なれば也」とあります。蓮の花も咲き始めました。まもなく本格的な暑さが始まります。 この節気の七十二候は、次の通りです。
 ★初候 :7/7~ :温風至 (温風至る)    :夏の風が熱気を運んでくる頃
 ★次候 :7/12~:蓮始開 (蓮始めて開く)  : 蓮の花が咲き始める頃
 ★末候 :7/17~:鷹乃学習(鷹乃ちわざをならう):鷹の雛が飛び方をおぼえる頃
         7月23日が次の節気「大暑」です。

  では早速、梅雨の晴れ間に、「小暑」の木津川土手へ散歩に出かけましょう。きっと、季節の変化をを知らせてくれる花が咲いていることと思います。

 早速、見つけました。ヤブカンゾウ(藪萱草)です。夏目漱石の一句。
  ~♪  萱草の 一輪咲きぬ 草の中 ♪~
 もう一つ。斎藤茂吉の歌です。
   ~♪ 萱草の 小さき萌もえを見てをれば 胸のあたりが うれしくなりぬ♪~
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   「萱草(カンゾウ)」は漢名です。「萱」という字には忘れるという意味があるそうです。和名は「忘れ草」です。美しいこの花を見ていると、苦しいことも忘れるということです。漢方薬に甘草(カンゾウ)というのがありますが、これはマメ科の植物で、萱草(カンゾウ)の方はユリ科で、全く別物だそうです。
  中国原産の史前帰化植物で、万葉集にも歌われています。 作者不詳。
   ~♪ 我が宿の 軒にしだ草 生ひたれど  恋忘れ草 見れどいまだ生ひず ♪~
 意味::私の家の軒にはシダは生えているけれど、恋の忘れ草はまだ生えてはこない
 この花、恋の病には効果が無さそうです。そりゃあそうでしょうね。
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   ネジバナも土手の斜面に群生しています。
  ネジバナは万葉集に「ねっこ草」として登場する、日本に古くから自生する野生ランのひとつです。花をアップにしてよく見ると、確かにランの花の雰囲気があります。
 日本に自生する野生ランには、クマガイソウ、シラン、キンラン、、サギソウなどがありますが、これらのランが身近な場所から次々と姿を消す中で、ネジバナだけは、身近な草むらで、負けずに生活しています。私の家のプランタにも、いつの間にかチャッカリと生えています。植えた憶えはないですが・・・。
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   土手のアカツメグサとヒメジョオンは、まだまだ咲き続けています。花の時期が長いですね。土手の斜面を飾る白と赤の組み合わせ、なかなか良い雰囲気です。
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   土手の下の畑に、盛夏の花ヒマワリが咲いています。まもなく暑い夏がやって来るのですね。近年の夏は、ちょっと暑すぎですね。
 明治の歌人、中村三郎は、ヒマワリを次のように歌っています。
  ~♪ みだらなる 夏の心も疲れけり ややうらがれし 向日葵の花 ♪~
 情欲に心乱れる夏。疲れていく自分。ウーン、若い頃の作ですね。明らかに・・・。
私は、とっくの昔に枯れヒマワリです。
  ムクゲの花も咲き出しました。ムクゲは、長く咲くように思えますが、一つ一つの花は一日花だそうです。宿命とはいえ、もう少し何とかならないものですかね。
 木の上にはホオジロです。ホオジロ君、今年の子育てはもう終了ですか?
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   田んぼでは、稲が青々と成長しています。遠く、比叡山や愛宕山が見えます。田んぼの中では、サギが餌をついばんでいます。
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   この付近では、毎年今の時期だけ、体の一部が茶色のサギを見ることができます。夏鳥のアマサギです。どこから渡ってくるのか、詳しいことは知りませんが珍しいです。
 土手下の蓮田では、葉が白く裏返り、風が渡っていることを教えてくれています。
 風が吹くと、水草が蓮田の一方に吹き寄せられて、面白い縞模様を作っています。
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   雨の日の蓮田は、蓮の葉に当たる雨の音で、より一層雨が強調されます。降った雨が、葉の上に小さな水たまりを作っています。風が吹くと水玉は危うそうに揺れながら、光を乱反射しています。
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   蓮田のあちこちから、時々、葉に溜まった水が流れ落ちる音が響きます。蓮田では、止むことなく流転する水を、音や光で楽しむことができますね。
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   ではお別れの三枚です。夕日の射してきた蓮田です。
 次回は、「小満」の鴻ノ巣山をお届けします。
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2015年7月10日 (金)

定期診察の日(87)・心電図検査

  今日は、KS病院へ定期診察に行ってきました。雨の予想なのに、晴れて暑くなりました。一気に夏らしくなりました。
 ここのところ、微熱が続き体のだるさを感じています。また、頭が重く、締め付けられるような感覚があります。朝など、頭の中に重りが入っているようで起きられないことがありました。それに加え、いつもの足の痺れ。ウーン、ちょっとピンチですね。時々、近くへ散歩に行く程度で、家で過ごしています。

 さて、診察の結果です。
   血小板数は、88万/μlで、少々減少です。心配するほどの高さではないですが、頭に自重感があるため、頭部のMRI検査をすることになりました。検査の予約が一杯のため、二週間後に検査です。
 前回異常値だったALT(GPT)とALPは正常値にもどりました。主治医の「様子をみましょう」という判断は正しかったようです。
  ヘモグロビンは11台に減少したままです。それから、赤血球数が減少し異常値になりました。
  尿素窒素、カリウム、尿酸値、LDH、γGTP、ヘマトクリットなどは相変わらず異常値のままです。

  それから、今日は心電図検査をうけました。使用する薬を新薬・アグリリンに切り替えるために必要な検査だそうです。
 アグリリン(アナグレリド)は、新薬といっても、外国では以前から使用されていて、実績についての研究論文も出ているそうです。それによると、心臓に副作用(1%くらいの確率だそうですが)が出たりするそうで、不整脈などのある人には適用できないそうです。そのための検査でしたが、心臓の異常はなかったです。
 胸部のレントゲン写真も撮りました。この薬による間質性肺炎などの重篤な副作用も報告されているそうです。使用前後の比較用として撮ったようです。←これは私の予想。

 今までの薬の影響を除くため、薬の処方はしばらくの間、バイアスピリンのみになりました。 二週間後に臨時の診察です。    では。また。

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2015年7月 8日 (水)

中島京子著「妻が椎茸だったころ」感想

 Sitake
  中島京子著「妻が椎茸だったころ」(講談社)を読みましたので、拙い感想を書かせていただきます。お薦めというほどではないですが、心に残るものがありました。
  この本は、5つの短編からなっています。「怪奇もの」という分類に属するのでしょうが、単に怖いというものではなく、読後に、人間に対する不思議な愛おしさのような感覚が残ります。人間とは何かをほんの少し考えさせてもくれます。ここでは、表題作の「妻が椎茸だったころ」を紹介してみます。
 
  主人公の泰平は、定年退職の二日後に突然、妻を亡くします。葬式も終わり人の出入りも途絶え、一人呆然と暮らしていた泰平は、娘からの連絡で、妻が生前、カリスマ料理家の料理教室を予約していたことを知らされます。娘の薦めもあり、泰平はこの料理教室に渋々行くことにします。
 料理教室初日に向けての課題は、「ちらし寿司用に椎茸を甘辛く煮て持ってきてください」です。泰平にとっては初めての料理体験、干し椎茸と格闘するうちに、妻のノートを発見します。そのノートには、料理のレシピばかりでなく、自慢や愚痴が綴られていました。自分の料理の自慢。妻の料理を自慢するために会社の同僚を連れてくる夫への不満。夫や家族のために料理をすることは義務のようで好きでないことなど。また、椎茸だった頃に戻りたいとも・・・・。
 泰平は、出来上がった椎茸を持って料理教室へ行き、互いが持ち寄った食材を混ぜ合わせ、ちらし寿司を作りますが、ふと、妻が「椎茸だったころに戻りたい」と書いていたことを喋ります。すると、なんとカリスマ料理家は、自分がジュンサイだった頃のことをしゃべり始めるのです。遠い昔のことを思い出すかのように、「水の表面でたゆたう日々。あれが私の人生で最も幸福な瞬間でした。」と・・・。
 その後、泰平は妻の料理ノートを頼りに料理に熱中していきます。娘や孫を喜ばすために料理を作り続けます。
 ・・・・そして、妻のことが理解できるようになるにつれ、ついに泰平は、自分もかっては椎茸だった記憶を取り戻すのです。
 クヌギの原木の上に静かに座って、通り抜ける風を頬に感じている自分の姿を。
 寄り添って揺れるもう一本の椎茸の姿と共に。・・・・

 妻に先立たれ独り身となった泰平。しだいに、妻の気持ちが理解できるようになっていく泰平。夫婦とは何か。人生とは何か。明確な主張はありませんが、心に不思議な感覚が残ります。
 カフカの「変身」を始め、日本では中島敦の「山月記」など、変身ものは多くありますが、この作品、二作に比べ重厚さはありませんが、「変身ほのぼの版」です。
     他の4編のタイトルは、次の通りです。
      ★リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会
       ★ラフレシアナ
       ★蔵篠猿宿パラサイト
       ★ハクビシンを飼う

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