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2015年7月12日 (日)

二十四節気「小暑」2015

 7月7日は、二十四節気の一つ「小暑」でした。江戸時代の暦便覧によれば、「大暑来れる前なれば也」とあります。蓮の花も咲き始めました。まもなく本格的な暑さが始まります。 この節気の七十二候は、次の通りです。
 ★初候 :7/7~ :温風至 (温風至る)    :夏の風が熱気を運んでくる頃
 ★次候 :7/12~:蓮始開 (蓮始めて開く)  : 蓮の花が咲き始める頃
 ★末候 :7/17~:鷹乃学習(鷹乃ちわざをならう):鷹の雛が飛び方をおぼえる頃
         7月23日が次の節気「大暑」です。

  では早速、梅雨の晴れ間に、「小暑」の木津川土手へ散歩に出かけましょう。きっと、季節の変化をを知らせてくれる花が咲いていることと思います。

 早速、見つけました。ヤブカンゾウ(藪萱草)です。夏目漱石の一句。
  ~♪  萱草の 一輪咲きぬ 草の中 ♪~
 もう一つ。斎藤茂吉の歌です。
   ~♪ 萱草の 小さき萌もえを見てをれば 胸のあたりが うれしくなりぬ♪~
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   「萱草(カンゾウ)」は漢名です。「萱」という字には忘れるという意味があるそうです。和名は「忘れ草」です。美しいこの花を見ていると、苦しいことも忘れるということです。漢方薬に甘草(カンゾウ)というのがありますが、これはマメ科の植物で、萱草(カンゾウ)の方はユリ科で、全く別物だそうです。
  中国原産の史前帰化植物で、万葉集にも歌われています。 作者不詳。
   ~♪ 我が宿の 軒にしだ草 生ひたれど  恋忘れ草 見れどいまだ生ひず ♪~
 意味::私の家の軒にはシダは生えているけれど、恋の忘れ草はまだ生えてはこない
 この花、恋の病には効果が無さそうです。そりゃあそうでしょうね。
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   ネジバナも土手の斜面に群生しています。
  ネジバナは万葉集に「ねっこ草」として登場する、日本に古くから自生する野生ランのひとつです。花をアップにしてよく見ると、確かにランの花の雰囲気があります。
 日本に自生する野生ランには、クマガイソウ、シラン、キンラン、、サギソウなどがありますが、これらのランが身近な場所から次々と姿を消す中で、ネジバナだけは、身近な草むらで、負けずに生活しています。私の家のプランタにも、いつの間にかチャッカリと生えています。植えた憶えはないですが・・・。
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   土手のアカツメグサとヒメジョオンは、まだまだ咲き続けています。花の時期が長いですね。土手の斜面を飾る白と赤の組み合わせ、なかなか良い雰囲気です。
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   土手の下の畑に、盛夏の花ヒマワリが咲いています。まもなく暑い夏がやって来るのですね。近年の夏は、ちょっと暑すぎですね。
 明治の歌人、中村三郎は、ヒマワリを次のように歌っています。
  ~♪ みだらなる 夏の心も疲れけり ややうらがれし 向日葵の花 ♪~
 情欲に心乱れる夏。疲れていく自分。ウーン、若い頃の作ですね。明らかに・・・。
私は、とっくの昔に枯れヒマワリです。
  ムクゲの花も咲き出しました。ムクゲは、長く咲くように思えますが、一つ一つの花は一日花だそうです。宿命とはいえ、もう少し何とかならないものですかね。
 木の上にはホオジロです。ホオジロ君、今年の子育てはもう終了ですか?
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   田んぼでは、稲が青々と成長しています。遠く、比叡山や愛宕山が見えます。田んぼの中では、サギが餌をついばんでいます。
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   この付近では、毎年今の時期だけ、体の一部が茶色のサギを見ることができます。夏鳥のアマサギです。どこから渡ってくるのか、詳しいことは知りませんが珍しいです。
 土手下の蓮田では、葉が白く裏返り、風が渡っていることを教えてくれています。
 風が吹くと、水草が蓮田の一方に吹き寄せられて、面白い縞模様を作っています。
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   雨の日の蓮田は、蓮の葉に当たる雨の音で、より一層雨が強調されます。降った雨が、葉の上に小さな水たまりを作っています。風が吹くと水玉は危うそうに揺れながら、光を乱反射しています。
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   蓮田のあちこちから、時々、葉に溜まった水が流れ落ちる音が響きます。蓮田では、止むことなく流転する水を、音や光で楽しむことができますね。
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   ではお別れの三枚です。夕日の射してきた蓮田です。
 次回は、「小満」の鴻ノ巣山をお届けします。
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コメント

墓石さま おはようございます。

あの花、「萱草」っていうんですか。「忘れ草」って名付けた日本人のセンスもなかなかですね。草むらで、あの艶やかな花が凛として咲いているのを見ると、わたしも「胸のあたりがうれしくなりぬ~」です。渡辺和子さんの「置かれた場所で咲きなさい」という言葉を思い出しました。
アカツメグサと仮面ライダーのような昆虫、野の花の芯の強さには仮面ライダーも勝てませんって感じ。野の花、大好きです。
青田、ひまわり、むくげ…いよいよ夏がやってきましたね。アマサギが、ほかのサギにいじめられないがちょっと心配です。ホウジロくんは、ほっと一息?青空を見上げて何を考えているのでしょう?優しく見守っている空はなんでも夢を叶えてくれそう…

蓮の葉に落ちる雨音、流転する水玉の音、聞いてみたいです。輝く日の光と夕日、とってもきれいです!

ステキな風景をありがとうございました。暑さに負けないでがんばってくださいね(*゚▽゚)ノ

投稿: ひかる | 2015年7月13日 (月) 11時28分

ひかるさん、写真を見ていただきありがとうございます。

こちらは、今日は晴れて暑いです。外は35℃になったと思います。
まだ暑さに慣れていないので、ぐったりとしています。
夕方、少し運動のため散歩に出ようかと思っています。
精神だけでも、涼しく保ちたいですが、なかなか思うようにならないですね。

投稿: 墓石 | 2015年7月13日 (月) 16時38分

墓石さん こんばんは。(*^_^*)

もう暑くてグウタラしてます。
蓮も見頃でしょうが、なかなか腰が上がりません。

木津川堤防にネジハナまであるのですね!山野草
ですが驚きです。蝶が止まり良い雰囲気ですね。

雨降りの時に蓮に行かれたのですね。旨く雨水が
葉から落ちる時をキャッチ。いいですね。
私も1度挑戦したものです。でもいつ降るやら。
台風時は風が強く駄目で、静かな雨。難しいです。

投稿: 輝子 | 2015年7月13日 (月) 18時45分

輝子さん、こんばんは。

暑いですね。湿度も高くて過ごしにくいです。
クーラー付けの生活になっています。
この辺で、また雨が欲しいですね。

ハスから水の落ちるのを狙うのは、けっこう根気が要りますよ。
霧吹きを水鉄砲として利用する方法の人を、目撃したことがあります。

高原の写真拝見しています。いいですね。

投稿: 墓石 | 2015年7月13日 (月) 21時25分

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