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2015年6月

2015年6月30日 (火)

二十四節気「夏至」2015続き

 二十四節気「夏至」の続きです。
 「夏至」の日の後、梅雨の晴れ間が続きました。城陽市の南、観音堂、青谷方面に散歩に行ってきました。
 家を出て南へ進むと消防署があります。訓練の真っ最中でした。
 もう少し南へ行くと、名木「荒見神社」の大榎です。別の木か、一本の木か?二本に別れているところが凄いです。
  電線に見慣れぬ鳥がとまっています。よく見ると、ななんとツバメです。スズメの真似をしているのでしょうか。時々、親鳥らしきツバメから餌をもらっていました。どうやら、巣立ちをしたばかりの新米ツバメのようです。
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    観音堂到着です。観音堂は観賞用のハスの鉢が並んでいて、いろいろな種類のハスを一度に見ることができます。種類によっては、花を付けているものもありました。今シーズン、初めての蓮の花です。すでに花を散らしているものもありました。季節がどんどん進んでいきますね。
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   何やら木の手入れをしている人がいます。「梅の収穫ですか?」と声を掛けたところ、「これは梅ではなく桃です。」という返事でした。今から袋掛け作業を始めるところだそうです。梅も桃も区別できないとは、ちょっと恥ですね。次の三枚目の写真が梅です。
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   この後、お隣の青谷梅林へも行ってみました。青谷梅林では、梅が鈴なりです。熟しすぎて落ちている梅もありました。今の時期で、梅の収穫はほぼ終わりです。
 アジサイが咲いていました。アジサイもボチボチ終わりですね。
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   青谷梅林の中の竹藪に、白い露草が群生していました。白い露草は、トキワツユクサと言うそうです。昭和になって南アメリカから渡ってきたようです。勢力をジワジワ広げているらしいです。やはり、露草は薄青色でないとね。
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   このあと、鴻ノ巣山にも寄ってみました。鴻ノ巣山は、ますます緑が濃くなってきています。雨の日にまたゆっくりと来てみます。今日はここまでです。
帰り道の夾竹桃と教会。
    次は、「小暑」です。  では。また。
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2015年6月26日 (金)

二十四節気「夏至」2015

  6月21日は、二十四節気「夏至」でした。江戸時代の暦便覧によれば、「陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以て也」です。一年中で一番昼が長い時期です。
 この節気の七十二候は、次の通りです。  
  初候:6/21~ :乃東枯(乃東枯る)   :ウツボ草が枯れる頃
  次候:6/26 ~ :菖蒲華(菖蒲はなさく):アヤメの花が咲く頃
  末候:7/02~ :半夏生(半夏生ず)   :烏柄杓(半夏)が生えはじめる頃
          7月7日が次の節気「小暑」です。

 では、梅雨の晴れ間に、「夏至」の頃の土手を散歩しましょう。
 土手を走っていると、きのうまでの風景とどこか変わったことにふと気づき、何か新鮮で、パッと驚きのようなものが心に広がってくることがあります。季節のうつろいを一番最初に知らせてくれるのは花たちです。きのうまでは気づいていなかった花が、いつの間にか咲いて、季節が移ろっていることを教えてくれたのです。
 季節の変化に気づくとは、自分自身もまた、うつろう自然と時間の中に存在しているということに気づくことです。時間は止めようもなく流れていきます。自分は、その時間の中を旅をしている一人の旅人なのだという思いにかられることなのです。
 土手の斜面に薄桃色のカワラナデシコが、ひっそりと咲き始めました。明るい驚きのように・・・。
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   今の時期、土手の主役は月見草(オオマツヨイグサ?)です。残念ながら昼間は咲いていませんが、昨夜の花が黄色く残っています。夕方に咲き始め、夜は月を眺め、朝日を浴びると萎んでしまう一日花。月見草は実に日本人好みの風流な花ですね。明治時代に日本に渡ってきたらしいです。
 ここで、与謝野晶子の一首です。
  ~♪ 昨夜(よべ)の花 をとといの花露に濡れ あしたにそよぐ 月見草かな ♪~
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    アカツメグサ。この草も花の時期が長いです。いまだに、土手の緑に赤いアクセントを付けてくれています。
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    田んぼの傍に、夏の花、夾竹桃(?)が咲いています。この花は私たちの世代の者にとって、平和運動を象徴する花ですね。
   ~♪ 夏に咲く花 夾竹桃 戦争終えた その日から 母と子供の おもいをこめて 広島の野に もえている 空に太陽が 輝くかぎり 告げよう世界に 原爆反対を
         夏に咲く花 夾竹桃 祖国の胸に 沖縄を 日本の夜明け 告げる日を むかえるために もえている 空に太陽が 輝くかぎり 告げよう平和と 独立を ♪~

  この「夾竹桃」の歌も、ここのところ、久しく聞いたことはないです。
 6月23日は、沖縄慰霊の日でした。式典で高校生が詩を朗読していました。「夾竹桃」の歌を聞いたような気分になりました。
  ~♪・・・・
    みるく世がやゆら
   せみよ 大きく鳴け おもうがままに
   クワディーサーよ 大きく育て
   燦々と注ぐ光を浴びて
   古のあの琉歌よ 時を越え今 世界中を駆けめぐれ
   今が平和で これからも平和であり続けるために ・・・・♪~

  田んぼの畦道には、アカバナユウゲショウ(?)も良い雰囲気です。
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   盛夏の花と言えばハスですが、ハスはまだまだ芽を出したばかりです。蓮田の水は夏雲を大きく写し込んで、盛夏を先取りしています。
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   蓮田に空が映るのは、今の時期だけです。
 蓮田によってはもう水草が発生して、水面が見えなくなっています。
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   蓮田で草取りをしている人がいます。水底から空気の泡が出ています。ハスの呼吸や光合成の結果だと思っていますが、本当のところは判りません。
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   土手の上から見るかぎり、稲の生育は今年も順調のようです。孫を遊ばせている人がいます。高校生が下校します。まもなく田んぼは、緑の絨毯に変わります。
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   土手の上を子供たちが駆けていきます。いつかの日にも見た白い雲が眩しいです。
 土手下の畑では何やら世間話。ヒメジョオンには小さな蝶。
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   苗を補充している人がいます。田んぼの上を風が渡っていきます。サギか餌を探しています。土手に流れている時間は、実にゆったりと流れているように感じられます。
    では、今回はこの辺で。
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2015年6月19日 (金)

二十四節気「芒種」2015追加

 芒種の時期、鴻ノ巣山ではどんな季節の表情が見られるでしょうか。梅雨晴れの日に、散歩に行ってきました。
  鴻ノ巣山には椎の森があります。椎の巨木の蔭の中に立つと、なぜか思わず見上げたくなります。見上げると、葉の間から木漏れ日が透明な光の言葉で語りかけてくれます。「ここには、喜びも苦しみもない。あるのは、忘却と透明な沈黙だけだ。」と。
 森のルールは均衡です。見上げるとよく分かります。樹がそれぞれの領分を守り、葉を広げています。森は小さな宇宙といったところです。
 木漏れ日の中を散歩の人が行きます。「こんにちは。」と声を掛けられましたが、チグハグな返事しかできなかったので、木漏れ日が笑っています。
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   巨木の登場する歌といえば、シューベルトの「菩提樹」です。ヴィルヘルム・ミュラーの詩による歌曲集「冬の旅」の第五曲です。私は、歌は下手くそなのですが、学生の頃、いつも鼻歌で歌っていました。ただし一人の時に。「郵便馬車」。これも好きですね。
      Der Lindenbaum (菩提樹)
Am Brunnen vor dem Tore,   城門の前の 泉の傍、
Da steht ein Lindenbaum,    そこに一本の菩提樹が立っている。
Ich träumt' in seinem Schatten  私はその木陰で夢を見た
So manchen süßen Traum.   たくさんの甘い夢を。
            ・・・・・・・・
  恋人のいる町を去ってゆく傷ついた若者。あてもない放浪の旅。菩提樹は囁きます。「ここに安らぎがある。」と。それを断ち切って旅立つ若者。近代の日本でも、多くの若者が悩みながらも、夢を抱き、それぞれの故郷を後にしました。夢と苦悩、旅立ち。世界の若者に共通するテーマですね。
 木津川土手の大榎も、大きな蔭を広げています。蔭の中に入るとひんやりとした緊張感があります。大きな樹は、人を引きつける不思議な力を持っています。その蔭の中は、人にとって祈りの空間なのです。
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   今の時期の木津川土手で、もう一つ注目すべきは桑の木です。昔、この辺りで養蚕が行われていた時代の名残りの木です。今の時期、赤や黒の実を付けています。実を付けた桑の木がもたらすのは、遙か遠い故郷の記憶です。
 三木露風作詞、山田耕作作曲の「赤とんぼ」は、次のように歌っています。
  ~♪ 夕焼け小焼けの赤とんぼ おわれてみたのはいつの日か
     山の畑の桑の実を 小かごに摘んだはまぼろしか
     十五で姐(ねえ)やは嫁にいき お里の便りも絶えはてた
     夕焼け小焼けの赤とんぼ とまっているよ竿の先  ♪~
   三木露風は、両親の離婚により祖父の家で、子守奉公の姐やに育てられました。その体験が元になってこの歌が作られました。労働力だったまだ若い娘たち。貧しかった頃の日本。美しい故郷の自然。漂泊感。望郷。今では忘れ去られようとしている遙か遠い時代の歌、私たちの心の奥底に響く歌です。
  先日亡くなった詩人の長田弘氏は、「故郷とは、二度と行くことができない場所、心の中にしかない場所」と語っておられました。
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   今の時期、もう一つ紹介したいのが、城陽市特産寺田芋の畑です。スプリンクラーが稼働し、夕日の頃になると、水が金色に輝いています。
 寺田芋の歴史は江戸時代に遡ります。青木昆陽と同時代の嶋利兵衛という人が、琉球鬼界ケ島より秘密に持ち帰り、昆陽とは別系列でサツマイモの栽培を始めたそうです。その後、寺田芋の栽培は盛んになり、人々の命を繋ぎました。京都町奉行所の与力が寺田村にさつま芋を注文した文書も残されているそうです。しかし、工場や道路建設などの開発の波が押し寄せてきており、この風景はやがて失われるかも知れません。命をつなぐ農業を軽視する国に、明日はないと思います。
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   では、気になる写真を3枚。
 田植機の調子が悪かったのか、植え残った部分に苗を補っています。
  古川の橋の上で小学生が、「蛇がいる」と騒いでいました。巨大すぎる蛇でした。下校の見守りをする保護者の方が、寄り道しないで早く帰りなさいと怒っていました。
 土手の上では、ホトトギスの鳴き声がよく聞こえます。ホオジロも負けずに鳴いていました。
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   お別れの三枚です。
  マントを着たヤマボウシの実。 涼しげなアカツメグサ。
  最後は蓮田のハス。いよいよ芽を伸ばしてきました。ハスの季節もまもなくです。
     では。また。
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2015年6月17日 (水)

沈みゆく大国アメリカ<逃げ切れ日本の医療>

 Tutumi
   少し前になりますが、「農林業と食料・健康を守る京都連絡会」(食健連)という団体の主催で、堤未果さんの講演会が開かれました。私は「食健連」とは何の関係もありませんが、もぐりで参加してきました。堤さんの最新作、『沈みゆく大国アメリカ<逃げ切れ日本の医療>』(集英社新書)と重なる内容が多かったので、この本を紹介して、講演の報告とさせていただきます。
 堤未果さんは、アメリカの大学を卒業され、国連、NGO、米国野村證券勤務を経て、ジャーナリストとなり、アメリカの新自由主義・強欲資本主義を告発されてきた方です。『貧困大国アメリカ』(岩波新書)は、あまりにも有名になりました。
 堤さんは、癌で父親を亡くします。その中で、高額療養制度を含む日本の皆保険制度が、世界的にみていかに素晴らしいものかを実感されます。「皆保険制度を守ってくれ」という父親の遺言を胸に、ジャーナリストとしての活動を続けられてきました。

   『沈みゆく大国アメリカ<逃げ切れ日本の医療>』(集英社新書)
 つまみ食い的に超要約してみます。(著者に叱られるかも・・・)

 ★アメリカからの圧力により、日本の「国民皆保険制度」は危機に瀕しています。
 中曽根・レーガン合意に基づいてMOSS協議(市場分野別協議)が始まり、それに引き続く「日米構造協議」、「日米規制改革・競争政策イニシアチブ」の中で、「日本は貿易黒字解消のために、医療分野ではアメリカに稼がせろ!」というアメリカの不当な要求に屈し、日本は、自国の新薬や医療機器開発を政治的に押さえつけ、医薬品や医療機器を高い価格で輸入することを進めていきました。日本の医薬品市場は10兆円もあり、自由な価格で新薬や医療機器を販売することができれば、これほど魅力的市場はありません。しかし、公的健康保険の薬価は、国が握っており、製薬会社が自由に決められるわけではありません。それを突破する最後の仕掛けがTPPです。TPPが締結されれば、混合診療・自由診療の解禁、株式会社の医療参入、自由薬価などにより、日本の皆保険制度は実質的に崩壊します。
  著者は、TPPばかりでなく、日本ではほとんど知られていない「TiSA」についても注意が必要だと述べています。「TiSA」とは、23カ国で進められている、公共サービス分野などを自由化(つまり商品化)しようとする国際条約です。この交渉の中でアメリカは、「国民皆保険制度」や、病院経営への株式会社の参入を阻んでいる「医療法」の改悪などを露骨に要求しています。

  ★日本政府の新自由主義的政策によっても、「国民皆保険制度」は崩壊させられています。
 OECDのデータを見ると、日本では、医療費のGDPに占める比率も、一人あたりの医療費も世界各国に比べ低いのです。また、医療費が増え続ける一番の原因は、新薬と医療技術の進歩にかかる負担なのです。しかし、政府やマスコミの宣伝により、国民は、「医療費の増大が国を滅ぼす」、「高齢化が医療を破綻させる」と信じ込まされてきました。
  増大する医療費にどう対処するのか、だましの手口の一つが消費税増税です。
 日本は、所得税や法人税を基幹税として、お金のあるところから税金を取るという「福祉型」でしたが、弱い人からもまんべんなく税金を取る消費税が導入され、税制を「自己責任型」にすることが進みました。「税と社会保障の一体改革」という名前で呼ばれる改革です。消費税が増税されても、逆に社会保障の自己負担率は増加し、下がったのは法人税率です。
 次のだましの手口は、地方分権改革です。「国民皆保険」は、憲法25条に規定された社会保障の意味がありますが、政府は「地方分権改革」という美名の元に経済的効率性のみを求め、福祉の責任を地方自治体に押しつけ、様々の公共事業の民営化、学校や病院の統廃合などを進めています。これは、国が社会保障の責任を放棄する方向であると言えます。
 
 ★ヒトラーのやり方を真似た「経済財政諮問会議」
 いつの間にか毎月の保険料が大幅に増え、診療報酬の引き下げにより長期の入院が難しくなり、軽度支援の高齢者が特養ホームへ入れなくなり、年金積立金の多くが株に投資され、混合診療解禁や病院の株式会社化を可能とする法改正や医療特区、医療不動産の投資信託商品の登場、数えればキリがないほどの規制緩和が進んでいます。
 それを可能にしているのが、総理が議長を務める諮問会議で、財界を含めた身内だけで決め、閣議決定し政策が決められていくという、ヒトラーのやり方を真似た「経済財政諮問会議」、「産業競争力会議」、「国家戦略特区諮問会議」、「規制改革会議」・・・・などです。これらの会議に出る民間委員は、選挙で選ばれたわけでもない「オトモダチ」ばかりです。
 大手通販会社の社長が、薬のネット販売を認めないなら委員を辞めるとごねたり、人材派遣会社の会長が労働規制を緩めよと主張したり、やりたい放題が続いています。・・

  ★TPPを先取りする「国家戦略特区」
 規制無しの企業天国を作るための国家戦略特区法が成立しました。今後、特区内ではあらゆる規制がどんどん取り払われ、混合診療解禁・拡大、保険会社の参入、企業の病院経営など、日本医療の商品化が進められていくことになります。外資企業にとっては大変なビジネスチャンスがやってくることになります。
 日本の国民の中には、「混合診療解禁」や「申し出制医療」の意味すら理解していない人が多くいて、課題は大きいと言えます。是非、この本を読むことをお薦めします。

 ★今ならまだ引き返せる
 TPPやTiSAが結ばれたなら、日本の皆保険制度の崩壊は間違いないです。今ならまだ引き返せると、堤さんは訴えておられます。アヒルのマークの保険会社に食いつぶされる前に・・・・。 
    第一章:オバマもびっくり! こんなにアメリカ化していた日本医療
      第二章:アメリカに学ぶ、大衆のだまし方
   第三章:マネーゲームから逃げ出すアメリカ人
      第四章:逃げ切れ! 日本

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2015年6月14日 (日)

二十四節気「芒種」2015

 6月6日は、二十四節気の一つ「芒種」でした。 暦便覧には、「芒(のぎ)ある穀類、稼種する時也」とあります。稲や粟などの芒のある種子を播く頃という意味です。西日本は、6月2日に梅雨入りが発表されました。
 七十二候は、次のようになっています。
   初候 : 6/06~  蟷螂生ず       カマキリが生まれる頃
   次候 : 6/11~  腐れたる草蛍となる  蛍が飛び始める頃
   末候 : 6/16~  梅のみ黄ばむ     梅の実が熟す頃
            6月21日が、次の節気「夏至」です。

 木津川の土手では、新たにやって来たものと静かに去っていくものが交差し、季節がゆっくりと交代していきます。「小満」の末候 は、「麦秋」です。春に盛んに花を付けていた草たちとって、今は実りの時、別れの時でもあります。スイバ、カラシナ、カラスムギ、ネズミムギ、コバンソウなどが、土手の緑の中に落ち着いた茶色の光を加えてくれています。
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   夕日が射してくると、カラスムギやツバナの穂が輝いて、枯れてゆく「麦秋」の別れを一層演出してくれます。
 「茅花流し」という言葉があります。ツバナの白い種子が飛び始める頃、梅雨入りが発表されます。
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   今の時期の土手で、新たにやってきて一番勢力を広げているのがヒメジョオンです。ヒメジョオンは北米原産の帰化植物で、明治以降に鉄道線路に沿って広がったので鉄道草とも言われています。遙かな旅人ということですが、最近では後でやってきた多年草のハルジオンに押されて、勢力を奪われつつあるとか。雑草の世界も厳しそうですね。
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   木津川土手の大榎も、ヒメジョオンさんとすっかり仲良しになりました。傍の草むらに咲いています。夕日とヒメジョオンを合わせてみましたが、これは難しいですね。
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   「芒種」の頃といえば、田植えの時期です。土手の上から眺めると、水の張られた田んぼが広がっています。あらためて、日本は水の国なのだという思いが湧き上がってきます。日本人は、縄文の昔から田を造り、水を張り稲作を行ってきたのです。正岡子規の一句です。
      ~♪ 日本の 国ありがたき 青田哉  ♪~
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   苗代から稲の苗を運ぶ人。最近は田植機を使用するので、苗は四角い板状ですね。
 私の家は大工だったので、田植えの経験は子供の頃に一回あるだけです。私の植えた苗は、後で水に浮かんできて、かえって迷惑をかけたようです。
 小学生の頃、ズイ虫採り大会というのがありました。竹の棒で苗を撫でて、葉の裏がわに隠れている稲の害虫、ズイ虫を採るのです。農薬も普及していなかった遙か昔の話です。これも、私たちの世代で終わったようです。
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   たんぼ道をゆけば、五月の風が、水面に光の雫をまき散らしながら吹き渡っていきます。サギの羽根がかすかに風で揺れています。
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   稼働する田植機。田植機が植え残した部分に補苗をする人。正面に見えている山は、京都市の最高峰愛宕山です。田んぼに供給される水は、白く光っています。
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   茶摘みのおばさんたちが、「今日は一番茶の茶じまい・・」と話しているのを耳にしました。「茶じまい?」。これは業界用語ですね。私は初めて耳にしました。
 今の時期、茶畑では茶摘みも終わり、次の作業が始まっています。
 木津川の城陽市上津屋付近の河川敷で栽培されるてん茶は、「浜茶」と呼ばれ高級品らしいです。
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   お別れは、梅雨の花アジサイです。土手の休憩所のようなところに咲いています。サイクリングの人が休憩しています。散歩の人が来ます。高校生が下校します。
 体調不良のため更新が遅くなりましたが、この辺で、芒種の土手からお別れです。
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2015年6月12日 (金)

定期診察の日(86)

 今日は、KS病院へ定期診察に行ってきました。ここ2週間ほど、咳と発熱で苦しみました。ほとんど家で寝て過ごしていました。やっと熱は収まったものの、咳は微妙に続いています。

 では、診察の結果です。
 薬の量か1.5倍に増量となっているにもかかわらず、血小板数は、100万/μlの大台を突破して、103万/μlに増加ました。ウーン。希望もしてないのに・・。
 ヘモグロビンは11台に減少しました。貧血進行です。
 中性脂肪、カリウム、尿酸値、LDH、γGTP、ヘマトクリットなどは相変わらず異常値ですが、新たに尿素窒素とALT(GPT)とALPが異常値の仲間に加わりました。この仲間が増えるのは歓迎しないですね。
 γGTPは200、ALPは600を越えました。この数値は黄疸を起こしても不思議でないような肝機能の異常値ですが、主治医の判断は様子をみましょうでした。大丈夫なんでしょうかね? まさか数字を見まちがっているようなことは・・? まさかね。
 心配してもどうしようもないですね。なるようになるのでしょう。
 というわけで、今のままの投薬量で様子をみます。それから、咳が続いているので、二種類の咳止めが処方されました。
        では。  また。

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2015年6月 1日 (月)

安保法制論議の核心は?

 国会では、安保法制の議論が本格的に始まりました。日本の戦後のあり方を根本から変える今回の法案は、日本国民の一人一人が真剣に考えるべき問題であり、無関心は許されないと思います。そこで、国会審議で明らかになってきた問題点も取り入れて、私なりに考えを整理してみました。

  【集団的自衛権に賛成する意見】
  『冷戦は終わり、北朝鮮が核開発を進め、中国は尖閣諸島周辺から南シナ海にかけて軍事的な存在感を高めている。中東ではイスラム過激派が勢力を拡大。日本の安全保障を巡る状況は大きく変化した。・・・・・
日米同盟が強化されれば、他国の挑発や冒険主義的な行動を抑止する効果がある。その意味から同盟を強化する今回の安保法制は、世界の平和と安定にプラスになり、翻って日本の安全保障にも貢献するものと期待され、評価できる。』(毎日新聞)
 以上は、社会学者の橋爪大三郎氏の意見です。このような考え方で、集団的自衛権に賛成する人がいると思います。この意見を出発点に考えていきます。

 【現代の戦争とアメリカ】
  植民地を奪い合い、大国と大国が総力戦で戦う戦争は、歴史から姿を消しました。現代の戦争の特徴は、テロや地域覇権国家の侵略、地域紛争などをきっかけに、大国が介入して展開するという形をとっています。この大国とは、アメリカがかなりの部分を占めています。アメリカは、自国の多国籍企業の利益やグローバル市場秩序の維持と安定・拡大のために紛争に介入してきました。例えば、イラク戦争は大量破壊兵器の所有を口実に行われましたが、その後、それはでっち上げだったことが明らかになりました。ベトナム戦争で、アメリカはトンキン湾事件を契機に北ベトナムへの爆撃を開始しました。後に、トンキン湾事件もねつ造であることが明らかとなりました。
  アメリカは、グローバル市場秩序の維持と安定・拡大のために紛争を起こし、介入してきたということは、確認しておく必要があります。

 【対米従属を続ける日本】
 日本は、アメリカが引き起こした過去の戦争に、どのように向き合ってきたのでしょうか? 国会論戦では、共産党の志位議員の質問で、問題点が浮き彫りにされました。
 イラクの大量破壊兵器問題でも、ベトナム戦争のトンキン湾事件でも、政府は、戦争に協力したことへの反省とか、事実をアメリカに確認するとかの責任ある対応をまったく行ってこなかったことが、答弁で明らかになりました。
 また、グレナダ侵攻、リビア爆撃、パナマ侵攻について、国連はアメリカ非難決議を採択しましたが、日本は、すべてについてアメリカを支持し、国連決議に反対・棄権の立場だったことも国会の場で確認されました。日本政府は、異常な対米従属であり、過去の戦争を検証しない無責任な態度であると言えます。
 このような政府が、アメリカと集団的自衛権を行使する危険性について、私たちは十分に知っておくべきだと思います。今回の法改正の中心的問題は、集団的自衛権の行使の問題です。

 【詭弁の連続】
  政府は、「自己保存のための武器使用は武力行使ではない」という、国際法上にない概念・定義を持ち出して、武力行使を正当化しようとしています。
 また、政府は、安全な後方支援が存在し、後方支援は武力行使ではない、という考え方に立っています。しかし、国際法上では、後方支援とは「兵站」のことであり、軍事作戦の重要な構成部分なのです。
  世論調査で、国民の81% が、政府の説明は不十分と感じているという結果が出ました。詭弁を使った説明では、説明が不十分なのではなく、説明することが不可能なのだということです。

  【イラク派遣ですでに犠牲者】
 小泉政権下で、イラクへの人道復興支援、海上給油活動などとして自衛隊が派遣されました。安全な活動とされていたにもかかわらず、帰国後54人が自殺していることを、防衛省人事局長が認めました。
 アメリカでは、アフガン、イラクからの帰還兵200万人のうち、60万人がPTSDに罹り、年間8000人が自殺して大きな社会問題となっています。
  今回の法案では、「非戦闘地域」という規定が実質的にはずされました。また、①国連が統括しない活動への参加、②「駆けつけ警護」などの業務の拡大、③任務遂行のために武器使用基準の拡大などが盛り込まれています。自衛隊員の犠牲は、確実に増えるものと思われます。

  【安保法制論議の核心的問題】
 私たちは、ややこしくて些末な法律論議に惑わされることなく、今回の安保法制の核心を捕らえることが大切だと思います。アメリカとの集団自衛権の行使であること。活動地域が地球規模に広がること。武器使用基準が拡大されること。駆けつけ警護などの戦闘行動にも参加できるようになること。これらは、間違いなく憲法違反で、このことが問題の核心です。安全が確保できるかどうかという問題でも、国会承認が必要か必要でないかの問題でもありません。

 最後に、集団的自衛権について一言。世界史の中で集団的自衛権を行使したのは、ソ連、アメリカ、イギリス、フランスなどの大国だけであり、大国が自国の利益のために戦争を仕掛けたものです。戦争放棄の憲法を持つ日本が、口にすべき言葉ではありません。

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