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2015年4月 8日 (水)

二十四節気「清明」2015

 4月5日は、二十四節気の一つ「清明」でした。江戸時代の暦便覧によれば、「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也」とあります。「清明」とは清浄明潔から出た言葉です。若葉が萌え、花は咲き、鳥は歌う。万物はけがれがなく清らかなです。
 七十二候は、次の通りです。
  初候:4月 5日~  「玄鳥至る」      南からツバメがやってくる頃
 次候:4月10日~  「鴻雁かえる」       雁が北へ帰っていく頃
 末候:4月15日~  「虹始めてあらわる」 初めて空に虹がかかる
              4月20日が次の節気「穀雨」です。

 今年の「清明」の前後は、菜種梅雨の時期に入ってしまい、雨が多いですね。しかし、「清明」にふさわしい、晴れた日の木津川土手の写真から紹介します。
 まずは、「清明」に最もふさわしい詩を一つ。上田敏の訳詩集『海潮音』より、ブラウニング作「春の朝(あした)」です。

時は春、
日は朝、
朝は七時、
片岡に露みちて、
揚雲雀なのりいで、
蝸牛枝に這ひ、
神、そらに知ろしめす。すべて世は事も無し。

 この詩は、ブラウニングの劇詩『ピパが通る』の中で、ピパが春を讃えて歌う歌だそうです。上田敏は、東大時代、師の小泉八雲に語学の英才と言われたそうです。五音が次々と尻取りのように連鎖していく、リズム感のある訳詩ですね。
 では、この詩に合う(?)写真三枚。木津川土手では、桜が咲き雲雀が鳴いています。ホオジロも負けずに鳴いています。「イッピツピツ、ピッツ」。
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   木津川土手の桜、北から順に紹介します。寺田桜堤付近です。部活の試合の帰りでしょうか、生徒が土手に上がっていきます。二枚目、京都市内の愛宕山をバックに入れました。土手に夕日が沈みます。
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   次は、近鉄木津川橋梁付近です。
 母と子が、電車を見に来ていました。母親の手を握り、走り去る電車をじっと見つめています。この子は、10年後もこの日をおぼえているでしょうか。
 「近鉄」が「奈良電」と呼ばれていた頃、この鉄橋の下は水泳場として賑わっていたそうです。奈良に住んでいた文豪志賀直哉も、幼稚園生だった息子、直吉を連れて泳ぎに来ていたことが、短編「早春の旅」に書かれています。「早春の旅」は、直吉が15歳の時、二人で旅行した想い出を書いたもので、鉄橋の上を走る電車の窓から、この下の水泳場で泳いだことがあることを語っても、直吉はほとんど関心を示さなかったと書かれています。息子の成長を複雑な気持ちで見守る文豪の気持ちが察せられます。写真の子供はどのような成長を遂げていくのでしょうか?
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   次は、富野荘の桜堤です。
 家族が桜見物をしています。子供が抱き上げてもらっています。
 こっちの子は、枝を折ろうとして、おばあちゃんに「アカンよ!」と注意されていました。アカンよ。
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   富野荘の桜堤では、カラシナと桜を撮ることができます。黄色と桜、よく合います。
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   カラシナの咲いている斜面の反対側は、遊歩道になっていて、犬の散歩の人がよく通ります。
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   遊歩道の終点が、木津川土手の大榎です。大榎の下の公園に桜が咲いています。大榎から下を見ると、少年が自転車で登ってきます。この坂をさっきのカップルが降りていきます。この日(清明の日の前日)、花吹雪になりました。もう桜は終わりですね。
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   大榎より南へ行くと、陽光桜という札の掛かった桜やユキヤナギが咲いています。夕日の光ででどうぞ。
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   文化パルク城陽の桂などが新芽を出してきました。逆光で撮ると、まるで紅葉のように輝いています。いよいよ若葉の新緑の時期に入りましたね。
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   お別れの三枚です。
 桜と反対の枯れ草の方を見ている人。土手のタンポポ。曲がりくねって続くサイクリングロード。季節もまた、曲がりくねって、ずっと続いていきます。いつか、私を残して・・・・。
                    では。また。
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コメント

墓石さん こんばんは。(*^_^*)

昨日、今日と冬に戻ってましたね。昨日は夫と
宇治田原へ行けました。見頃を僅かに過ぎた時点
でしょうか。でもまだ綺麗です。高尾も雨はよく
似合いますね。桜の時期は私は晴れしか行かなかった
けど、感激しました。返って桜のピンクが鮮やかですね。

木津川土手にこんなに桜があるとは!流石に土地の人、
隅から隅まで解るのですね。やはり夕日が入った
画像に惹かれます。それと菜の花とのコラボが。

以前は「よく奈良の明日香等に行くのに24号線を
通りましたが、土手は確か田辺からでしたで
しょうか。  春の朝、いいですね!

投稿: 輝子 | 2015年4月 8日 (水) 19時12分

輝子さん、こんばんは。

冬が戻ってきたかのように寒くなりましたね。
昨日、ご主人と宇治田原に行かれましたか。それは良かったですね。
私も桜を撮りにいきたかったですが、家事が忙しかったです。
結局、今年は、毎年行っている宇治田原も井手町の玉川も背割り堤
へも行けずです。ちょっと消化不良の桜でした。

投稿: 墓石 | 2015年4月 8日 (水) 21時17分

桜も雪柳も美しいですねぇ、黄色いのはカラシナというのですか。

綺麗な写真の話の後で、また愚痴っぽい話ですが、来年度からマイナンバー制度が施行されるようですね。漏れなく徴税をする為という謳い文句ですが、ホントにそうでしょうか。

友人の税理士は、ドコまで納税者の情報を得られるか、が肝で期待は薄いという。やはり監視社会にしたいのが本音だろうと。

携帯電話のGPSで見張られて、マイナンバー制度で〒預金の残高まで見透かされて、これは憲法違反になりませんかねぇ。日本は基本的人権も危うくなってきました。

投稿: たそがれ裕次郎 | 2015年4月 9日 (木) 19時47分

たそがれさん、コメントありがとうございます。

マイナンバー制度ですか。確実に管理社会は進んでいきますね。
徴税ばかりでなく、社会保障給付の削減にも使われそうですね。
この先、どんな怖い社会が待っているのでしょうね。
金融資産を何億も持っている人は、分離課税で大幅減税になっているので、
私は分離課税の廃止も望みます。
たそがれさんは、まさか金融資産家じゃあないですよね。

投稿: 墓石 | 2015年4月 9日 (木) 20時17分

墓石さん
まさか、私が金融資産家なら「金持ちケンカせず」で、安倍ちゃんの批判などしないでしょう。公営住宅の自治会長やってます。明日の総会で退任いたしますが。

墓石さんが言われるように、日本の税制はおかしいですね。分離課税もムロンのこと、企業の損失金を数年も利益から落とせる制度(名称忘れました)もヒドイ。

この制度で、三大銀行は税金を払ったことがないという時期があった。今はどうかな。消費税は福祉財源というのも、真っ赤なド嘘で法人税減税の財源ですよ。

私は共産党ではありませんが、先日の国会で志位委員長が言ってた、資産課税、これやったら消費税なんか不要ですし、所得税も累進強化、証券取引税も正規の20%に戻すべきです。

それと、私は宗教法人優遇税制にも反対です。ホトケ様もイエス様もマホメット様も、お金を戴けば金儲けです、税金払って下さいよ。

今の政権は、「金持ちが更に金持ちになる政策」の推進をやってます。税制というのは、「富の再分配の制度」である以上、儲けたとこから取って、貧乏人へ還元するのは当然です。

投稿: たそがれ裕次郎 | 2015年4月10日 (金) 09時29分

たそがれさん、おはようございます。

自治会長さんでしたか。ご苦労さんでした。
金持ち喧嘩せずですか。わたしは、年金暮らしの貧乏生活です。
喧嘩の一つもしたいですが、なんせおとなしい性格なので、喧嘩せずです。

考えれば考えるほど、知れば知るほど、おかしなことがいっぱいです。
どうにもできないところが、ストレスたまりますね。

投稿: 墓石 | 2015年4月10日 (金) 12時50分

昨日も菅長官が、株価2万円超えを「やっとここまできた」と言ってましたが、それがどうかしたの?と聞きたい。株なんか持てない層のことを考えろ、と言いたい。夢も希望も持てません。

投稿: たそがれ裕次郎 | 2015年4月11日 (土) 09時31分

たそがれさん、その通りですね。
年金資金を投入して株価をあげてもね~。
私は、株を持ったこともないです。

投稿: 墓石 | 2015年4月11日 (土) 21時23分

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