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2015年3月25日 (水)

雨の高尾・梅の頃

 先日の雨の日、宇治田原町高尾に梅を撮影に行ってきました。今年は、少し開花が遅れていて、満開とはいきませんでしたが、雨霧と梅を少しだけ撮影できました。
 高尾は、白洲正子の紀行随筆「かくれ里」にも紹介されている歴史の古い山里です。江戸時代には、与謝野蕪村も訪れたようです。

 今回は趣向を変えて、雨の詩を紹介しながら、静かな隠れ里の雨と霧を楽しみます。
 先ず最初は、29歳で夭逝した、クリスチャン詩人の八木重吉です。
    【雨】
雨は土をうるおしてゆく
雨というもののそばにしゃがんで
雨のすることをみていたい

  生命を育む雨。神のなせる業を受け入れじっと見つめていたい。背後に深い信仰心を感じさせますね。
 静かな雰囲気の三枚を選びました。
Kounoshi102Kounoshi101Kounoshi103  

 

 

 

   次は、室生犀星です。
     【雨】
雨は愛のやうなものだ
それがひもすがら降り注いでゐた
人はこの雨を悲しさうに
すこしばかりの青もの畑を
次第に濡らしてゆくのを眺めてゐた
   ・・・・・・
人人は悲しさうに少しつかれて
いつまでも永い間うち沈んでゐた
永い間雨をしみじみと眺めてゐた

  人も人々も、少し疲れて、うち沈み、悲しそうに、しみじみと雨を見ています。愛は雨のようなものなのですね。
  ウーン! そんな写真は撮れていないですが、適当に三枚!
Kounoshi201Kounoshi202Kounoshi203  

 

 

 

   次は、中原中也です。
    【六月の雨】
またひとしきり 午前の雨が
菖蒲のいろの みどりいろ
眼うるめる 面長き女(ひと)
たちあらわれて 消えてゆく
たちあらわれて 消えゆけば
うれいに沈み しとしとと
畠の上に 落ちている
はてもしれず 落ちている
    ・・・・・

 面長き女とは、かっての恋人のことでしょう。この詩人にとっては、雨は想い出のスクリーンですね。「雨の日」という作品もありますが、これも過去の記憶の回想です。
 では、ちょっと動きのある写真三枚です。
 雨は霧を呼び、霧は谷を駆け上る。霧は想い出を呼び、心を駆けめぐる。
Kounoshi301Kounoshi301_01Kounoshi303  

 

 

 

   ウーン! 今回の試みは、ちょっと無理がありましたね。よい写真が撮れてなかったですから。
 それから、早咲きの桜が咲いていました。(?) さんしゅゆは、満開でした。
  近日中に再び高尾へ行ってきます。
  Kounoshi402
Kounoshi401
   では。
   

    また。

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コメント

家内の里が、伏見の墨染駅から鳥羽街道を少し北に歩いて、隣に「藤ノ森神社」がありました。名前は忘れましたが、馬を駆けさせる祭りがありました。今は桃山南へ移転しましたが。

近くには桃山御陵、伏見城、伏見稲荷など、まだ幼稚園の子供をつれてよく遊びに行きました。桃山南へ移ってからは、よく宇治へ行きましたが、高尾は行った事がありません。

義弟が宇治の五箇山?に住んでいましたが、恐ろしい急傾斜地の住宅地で、乗用車では目一杯、「ジープがいるなぁ」と言った覚えがあります。半世紀前の懐かしい所です。

投稿: たそがれ裕次郎 | 2015年3月26日 (木) 07時45分

たそがれさん、おはようございます。

たそがれさんは、伏見や宇治にご縁がおありでしたか。
藤森神社の「駆馬神事」ですね。私はテレビでしか見たことはないです。
節分の豆まきには時々行きました。

宇治の五ヶ庄ですね。宇治市東部の丘陵地帯に切り開かれた住宅地です。
静かな良いところです。
高尾は、宇治川を挟んで、対岸の山の上になります。

思い出をありがとうございました。

投稿: 墓石 | 2015年3月26日 (木) 10時20分

墓石さま こんにちは。
今年の春はいつまでも寒いし、雨は冷たいし嫌だな~って思っていましたが、いのちを育む雨、雨は愛のよう…雨の印象が変わりそうです!

足のしびれをおして撮ってくださった写真、土手のたんぽぽ、「助演女優賞」のおおいぬのふぐり、つくし、陽気に誘われて出てきた人々、役割復帰をまっている流れ橋、雨の山の木々、霧の中の幻想的な桜やさんしゅゆ、みんなステキですね。ありがとうございます(*゚▽゚)ノ

土手や山道、足を滑らせないように気をつけてくださいね。しびれが回復されますように!

投稿: ひかる | 2015年3月26日 (木) 14時43分

ひかるさん、こんにちは。
写真を見ていただきありがとうございます。

最近、雨にこっいるんです。昔の人は、雨を楽しんでいたと思います。
しかし、雨の日は写真には向かないですね。レンズは濡れるし、
ズボンは汚れるし・・。
今日は、一日良い天気でした。再び、車で高尾の梅林に行ってきました。
明日も良い天気らしいですね。自転車で散歩でもします。

投稿: | 2015年3月26日 (木) 20時48分

墓石さん、こんにちは。

降る雨も、心の状態で、
ずいぶんと違って見えてきますね。

雨の日はあまり好きでは、ありませんが、
晴れの日ばかりでは、疲れてしまいます。

三篇の詩のように、雨はやはり愛なのですね..。
雨上がりが、ハッとするほど万物を綺麗に
そして元気にしてくれるのを見ると
分かるような気もします。

きっと人の心も元気にしてくれるのでしょうね。
雨上がりにまた歩んで行けるように...

投稿: yasubee | 2015年3月29日 (日) 15時42分

墓石さんは難病との闘いのご様子、ご苦労でしょう。

私も4年半前の頚椎移植から、まあまあの健康状態でした。

昨年10月に眩暈・嘔吐で救急搬送され、今年1月同じような症状で救急搬され、原因不明でした。昨夜また眩暈がして、血圧を測ったら204~102で、犯人は血圧だと判明しました。普段は血圧降下剤を飲んで、130-80くらいです。

また3月14日に、高さ80cmくらいの花壇から落ちて、背中・腰の打撲で救急搬送、骨折はないとの診断で1週間で退院しました。

ところが退院後痛みがキツク、別の整形で診てもらったら、圧迫骨折という診断です。圧迫骨折の場合、2回レントゲンを撮らないと解り難いとか。油断して動くから徐々に潰れるとか。

3ヶ月はロキソニンとコルセットのお付き合いです。

これ医療過誤では?レントゲンで骨折の判断は、よくミスジャッジがあるとか。患者が医療の勉強する時代でしょうか。

投稿: たそがれ裕次郎 | 2015年3月29日 (日) 19時58分

yasubeeさん、コメントありがとうございます。

以前、雨を詠った詩を収集したことがありますが、
雨は、やはり内向的で暗いものが多いですね。
雨を喜ぶのは蛙くらいでしょうか。
♪蛇の目でお迎え嬉しいな♪ というのもありましたね。
もっと探せば、「雨の賛歌」も見つかったかも知れません。
また、探してみます。

投稿: 墓石 | 2015年3月29日 (日) 20時08分

たそがれさん、こんばんは。

へぇ~、高血圧で嘔吐やめまいがあるんですか。初めて知りました。
骨折も大変でしたね。年齢がくると骨折も直りにくいですからね。大事にしてください。

医療過誤なら、私も経験があります。鎮静剤の注射の後が腫れて、静脈が一本消えました。
診察した医師は、血管はネットワークになっているので、一本くらい無くなっても
大丈夫と言っていましたが、一応、病院の事務長さんからの謝罪をうけました。
その日の診察代無料で、手を打ちました。

投稿: 墓石 | 2015年3月29日 (日) 20時28分

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