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2015年3月

2015年3月29日 (日)

朝井リョウ著「桐島、部活やめるってよ」

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    朝井リョウ著「桐島、部活やめるってよ」を読みました。拙い感想を書かせていただきます。著者の朝井リョウ氏は、この作品で「すばる新人賞」を授賞して文壇にデビューし、「何者」で直木賞を受賞された方です。平成生まれでは、初の直木賞授賞だそうです。
 文学に詳しい知り合いが、朝井リョウは50年後も読まれているに違いないと言っていました。騙されたつもりで読んでみました。小説は苦手なのですが・・・。

 では、読んでいない人のために内容を簡単に説明します。
 作品の舞台は、文武両道を掲げる進学校です。表題となっている「桐島」は、バレー部のキャプテン、成績も優秀で、校内一の美人と交際しています。
 閉じられた高校生の世界は、ゆるやかな階層構造を持っていて、勉強やスポーツもでき、オシャレで異性とも上手につきあえる上位層と、地味でダサイ下位層とに、大きく別れているといえます。著者は、その前提に立って高校生活を描いていきます。つまり、「桐島」は上位層の最高点に位置し、みんなの憧れであり、目標でもあり、最高の価値を体現した存在なのです。
 この「桐島」が、突然理由も告げず部活を辞めてしまったのです。最高の価値の喪失という事態は、周囲の生徒に波紋を広げていきます。高校生活を形作っていた階層構造が、大きく揺らいでいくわけです。
 この小説は、ここから始まります。作中に桐島はほとんど登場しません。「桐島」という高校生活の最高の価値が失われ、階層構造が揺らぎ始めたた中で、高校生たちは何を目指し、どのように生きようとしたのでしょうか。五人の生徒について、オムニバス形式で、それぞれの生き方が一人称で語られます。
  【小泉風助】
  風助は、バレー部で桐島と同じリベロ。桐島の陰で万年補欠。桐島の退部により、レギュラーになれたことを複雑な気持ちを抱えつつも喜びます。しかし、桐島と同じポジションに就いた重圧のなかで、なぜ桐島は試合の合間に、いつも自分に意見を求めていたのか、桐島の本当の苦しい気持ちがわかり始めます。そして、かけがえのない自分自身に気づいていきます。風助は、桐島が帰ってくるまで、必死にボールを繋ぎ続けようと部活に向かい合うのです・・・。
 【沢島亜矢】
 亜矢はブラスバンド部の部長。桐島と同じグループの竜汰に密かに思いをよせています。竜汰たちは、桐島の部活が終わるのを待ちながらバスケットボールをしています。それをいつも遠くから見ながら亜矢は楽器の練習を続けていたのです。桐島が部活をやめたことでそのことも途絶えてしまいます。竜汰たちと楽しそうにふざけ合うことができる友達の志乃にちょっと嫉妬心を抱く亜矢。練習をカラオケボックスでするという、ささやかな冒険を企てた亜矢。揺れ動きながらも、コンクールを目指して、けなげに部活と向き合う亜矢の心が描かれます。
 【前田涼也】 
  涼也はオタククラブの映画部。何をやってもサマにならない、地味でダサイ下位層に位置します。 高校生映画コンクールに出品した『陽炎~いつまでも君を待つ~』が審査員特別賞を受賞し全校の前で表彰されますが、怪しいタイトル、様にならない雰囲気に、かすかな失笑が起こります。涼也は、自虐的になりつつも、好きな映画に真っ直ぐに取り組みます。同じクラスでバトミントン部のかすみという女の子に恋をし、部活を舞台とした新作に、かすみの映像を入れることに密かな喜びを見出します。
 【宮部実果】
 実果はソフトボール部。バレー部の新キャプテンの孝介と交際中。友人の梨紗は桐島の恋人。つまり実果は最上位の階層の一員です。実果の両親は再婚で、実果は父の連れ子、母の連れ子には、二歳年上のカオリがいました。カオリは、成績も部活にも優秀でしたが、受験の日の朝、父と共に交通事故死します。それ以来、母は精神的におかしくなり、実果をカオリとして認識するようになってしまいます。実果は、この母のために偽りの自分を演じきろうと決意し、ソフトボール部で活躍していたカオリと同じように、自分も頑張ろうと部活に向き合うのです・・・。
 【菊池宏樹】
 宏樹は野球部。桐島とは友人で最上位層に属します。沙奈という可愛い子と付き合っています。成績も優秀。野球の能力も素晴らしいものを持っています。しかし、別にプロになるわけでもないと、部活はさぼりがち。進路は、東京のそこそこの私学に受かれば十分と考えています。
 しかし、必死に映画作りに励んでいる涼也たちを見て、彼らが光を放っているように感じます。そして、本気でやっても何も出来ない、本当の自分を知ることを怖れ、サボることで自分をごまかしていたことに気づくのです。
 ラストシーン。宏樹は、ゆっくりと校門とは反対の方向へ歩き出すのです。

 自分を再発見した風助。片思いで小さな冒険を試みる亜矢。好きな事に夢中になっている涼也。親の期待に沿うために偽りの自分を演じる実果。能力がありながらも適当に日々を過ごす宏樹。涼也と宏樹の対比も効果的です。五人五様の生き方それぞれに共感するものがあります。現代の高校生の断面が、よく描かれていると思います
 閉塞感に満ちた競争社会、人々が勝ち組と負け組に階層分化されていく現代の社会。その中を生きる私たちにとって、経済的高収入や社会的地位などの勝ち組的価値から、どのようにして脱出するのか、ほんの少し考えさせられました。

  今度、知り合いに話が聞けたら、50年後も読まれていると思う根拠を詳しく聞いておきます。私は、五十年後も読まれているとは、到底思えないです。選挙権が十八歳に引き下げられましたが、ここに描かれた生徒たちが、一、二年後に選挙権を行使するかと思うと、ちょっと物足りない気がします。性の問題、貧困の問題、平和の問題。私は、社会的正義感に溢れ、苦悩する高校生を希望します。 無理ですか。
      では。 また。

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2015年3月25日 (水)

雨の高尾・梅の頃

 先日の雨の日、宇治田原町高尾に梅を撮影に行ってきました。今年は、少し開花が遅れていて、満開とはいきませんでしたが、雨霧と梅を少しだけ撮影できました。
 高尾は、白洲正子の紀行随筆「かくれ里」にも紹介されている歴史の古い山里です。江戸時代には、与謝野蕪村も訪れたようです。

 今回は趣向を変えて、雨の詩を紹介しながら、静かな隠れ里の雨と霧を楽しみます。
 先ず最初は、29歳で夭逝した、クリスチャン詩人の八木重吉です。
    【雨】
雨は土をうるおしてゆく
雨というもののそばにしゃがんで
雨のすることをみていたい

  生命を育む雨。神のなせる業を受け入れじっと見つめていたい。背後に深い信仰心を感じさせますね。
 静かな雰囲気の三枚を選びました。
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   次は、室生犀星です。
     【雨】
雨は愛のやうなものだ
それがひもすがら降り注いでゐた
人はこの雨を悲しさうに
すこしばかりの青もの畑を
次第に濡らしてゆくのを眺めてゐた
   ・・・・・・
人人は悲しさうに少しつかれて
いつまでも永い間うち沈んでゐた
永い間雨をしみじみと眺めてゐた

  人も人々も、少し疲れて、うち沈み、悲しそうに、しみじみと雨を見ています。愛は雨のようなものなのですね。
  ウーン! そんな写真は撮れていないですが、適当に三枚!
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   次は、中原中也です。
    【六月の雨】
またひとしきり 午前の雨が
菖蒲のいろの みどりいろ
眼うるめる 面長き女(ひと)
たちあらわれて 消えてゆく
たちあらわれて 消えゆけば
うれいに沈み しとしとと
畠の上に 落ちている
はてもしれず 落ちている
    ・・・・・

 面長き女とは、かっての恋人のことでしょう。この詩人にとっては、雨は想い出のスクリーンですね。「雨の日」という作品もありますが、これも過去の記憶の回想です。
 では、ちょっと動きのある写真三枚です。
 雨は霧を呼び、霧は谷を駆け上る。霧は想い出を呼び、心を駆けめぐる。
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   ウーン! 今回の試みは、ちょっと無理がありましたね。よい写真が撮れてなかったですから。
 それから、早咲きの桜が咲いていました。(?) さんしゅゆは、満開でした。
  近日中に再び高尾へ行ってきます。
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   では。
   

    また。

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2015年3月23日 (月)

二十四節気「春分」2015

3月21日は、二十四節気の一つ「春分」でした。江戸時代の暦便覧によれば、『日天の中を行て昼夜等分の時也』です。
  七十二候は、次の通りです。
 初候:3月21日~  「雀始めて巣くう」  雀が巣を作り始める頃
 次候:3月26日~  「桜始めて開く」    桜の花が咲き始める頃
 末候:3月31日~  「雷乃ち声を発す」  雷が鳴り春の恵みの雨が降る頃
      4月5日が次の節気「清明」です。

 今年は少し寒かったのですが、「春分」の声を聞き、急に暖かくなってきました。「春分」の日、当日は大変よい天気になりました。私は毎日が休日ですが、今日は世間も休日。早速、休日の古川土手や木津川土手を散歩しましょう。
  まず、古川の土手です。
 春の水辺に仲良く並んでタンポポです。水は太陽を写し込み、水辺のホトケノザを暖かく包んでいます。タンポポの綿毛が旅立とうとしています。
 では、ここで一首です。
   ~♪ 古川の 土手にタンポポ咲く頃は 遙かに過ぎし ふるさと思う ♪~
  もう一句。種田山頭火です。飄々としていて、何か面白いですね。
   ~♪ ふまれてたんぽぽひらいてたんぽぽ ♪~
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    一面にオオイヌノフグリが咲いています。花が小さいく、なかなか写真には難しい花ですが、1枚。無数の燦めく青紫、一日花という儚さ、可憐さ、これらを同時に写し込むのはちょっと無理ですね。写真の代わりに一句。高浜虚子です。
    ~♪  犬ふぐり 星のまたたく 如くなり ♪~
    ~♪ いぬふぐり 空を仰げば 雲もなし ♪~
 タンポポ、ホトケノザの脇役にまわってもらった2枚。
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   古川の土手では、ツクシもたくさん顔を出しています。
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   土筆の写真を撮っていると、通りがかった人が、「二日前には全くだったのに、こんなに土筆が・・・。」といって土筆を採り始めました。「袴を取るのがめんどくさいが・・・。」と独り言を言いながら、袋に詰めていきました。
 土手に座って考え事をしている老人がいました。
 川の中では巨大な鯉が大暴れ。古川の鯉も恋の季節を迎えたようです。
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   では、木津川土手を進みましょう。
 木津川土手の梅は、かなり終わりが近づいていますが、所々まだ咲いているところもあります。農作業している人も入れてみました。
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   近鉄木津川鉄橋付近の公園に、八重咲きの梅が咲いています。ここは満開です。
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   土手の上はサイクリングロードになっいて、休日にはたくさんの自転車が行き交います。ほんのその下で、タンポポが咲いています。土筆も咲いています。土筆摘みの家族が見えます。この後、子供が近づいてきて、私の撮影している土筆を指さして「ここにもある」と言ったので母親が笑いながら謝っていました。
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   サイクリングロードの斜面に、女性が取りついています。「何がとれるんですか~。」と聞いたところ、ナナナント、ヤブカンゾウを採っているということでした。食べるんだそうです。生薬にするとは知っていましたが、今時、食べている人がいるとは知りませんでした。
 夕日の頃の土手、流れ橋です。
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   文化パルク城陽でも梅が満開となっています。休みの日は、子供の遊び場にもなっています。舞台で踊りの練習に夢中の子。水を掛け合って遊ぶ子。
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   では、お別れに2枚。文化パルクと木津川土手の大榎と梅。
 青谷梅林と鴻ノ巣山公園の梅は、追加の記事にします。では。また。Shunbun9201Shunbun9201_01


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2015年3月20日 (金)

定期診察の日(83)・足の痺れ原因

 今日は、KS病院へ定期診察に行ってきました。
 ここのところ、足の痺れがひどくなってきました。夜、寝られないこともあります。長時間の車の運転も、アクセルの感覚が無くなってきて、危険を感じる事もあります。頭も少し重く感じます。是非相談しなくてはと思っていました。

 診察の結果です。
 血小板数は、85万/μlでした。横ばいです。ヘモグロビンは貧血状態でさらに少し下降、中性脂肪、カリウム、尿酸値、LDH、γGTPなどは、相変わらず異常値のままです。全体的にみて前回と大きな変化はないということで、引き続き投薬量は変わらずです。

  さて、問題の足の痺れについての主治医の判断です。
  ★血小板は、85万以下で管理できているので、この程度の数値では、ひどい痺れが発生する可能性は低いと思われる。
 ★理論的には、あり得ない話では無いが・・・・。
 ★むしろ糖尿病の方が可能性が高いのでは。
  ★HbA1c が、6.7位でも症状がある人もいる。
  ★まずは、糖尿病の神経障害を緩和する薬を試してみる。
  というわけで、キネダックという薬を処方されました。肝臓に負担がありそうな薬です。毎食前に服用します。一日3回。ウー、憂鬱。

  病院を出ると、やたらとお巡りさんの姿が目立ちます。駅前の通りには、数メートル置きにお巡りさんが立っていて、バイク通行禁止の看板も出ていました。何事かと驚きながら電車に乗って帰りました。後で分かったことですが、オバマ大統領の夫人が、伏見稲荷を見学されたそうです。  では。また。

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2015年3月15日 (日)

岡田幹治著「ミツバチ大量死は警告する」

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  フリージャーナリストの岡田幹治著、「ミツバチ大量死は警告する」を読みましたので、紹介させていただきます。岡田幹治氏は、食の安全や環境問題、日本経済を主なテーマに取材・執筆活動を行っているフリージャーナリストです。

 私たちの生活は、人工的な化学物質なしには成り立たなくなっています。合成繊維、プラスチックをはじめ、農薬、医薬品、食品添加物、住宅建材、化粧品など、挙げればきりがないくらいです。これらにより、私たちの生活は便利で快適なものになりました。しかし、反面、取り扱いを誤れば、大気や水を汚染し、生物の生存にダメージを与え、人の健康を蝕み、悲惨な公害事件や薬害事件を引き起こします。
 この本は、蜜蜂の大量死である「蜂群崩壊」という事例を出発点に、ネオニコチノイド系農薬の危険性を指摘し、農薬や化学物質をめぐる政・官・業が癒着した利益集団(ムラ)がふりまく「安全神話」を告発しています。それは、「原発安全神話」と全く同じ構図であると・・・。

 第一章では、2009年に長崎県で起きた蜜蜂大量死(蜂群崩壊)の実態が取り上げられます。蜜蜂は、イチゴやメロンなどの花粉交配用として、現代農業には欠かせない生物です。同じことを人の手でやろうとすると、莫大な労力(費用)を必要とします。その蜂が、世界各地で蜂群崩壊を起こしているのです。日本の蜂群は、この30年間で半減したそうです。
  第二章では、先進工業国に共通する蜂群崩壊の要因について述べられます。蜜源・花粉源の減少、蜂蜜輸入の増加、ハウス栽培の隆盛、寄生虫や病気の蔓延、遺伝的多様性の欠如、栄養不足、新型農薬などが紹介されます。近年では新型農薬 (ネオニコチノイド系農薬)の影響が大きくなっていると指摘します。
 第三章では、アメリカでの実態と対策が述べられます。アメリカでは、粘り強い運動で、ネオニコチノイド系農薬の規制が一歩前進しました。
 第四章では、EU諸国の凄まじい実態と取り組みが紹介されます。EU委員会は、2013年より、疑わしきは使用せずの予防原則に基づき、ネオニコチノイド系農薬の規制に踏み切りました。
  第五章では、ネオニコチノイド系農薬の危険性について述べられます。この農薬は、強い神経毒性を持っており、浸透性が強く洗っても落ちず、残留性が強いことなど。
 第六章では、農薬などの「一日摂取許容量(ADI)」が、どのように決定されているのか、そして、「農薬安全神話」が、農薬利権に群がる人々により、どのように作られているかが述べられます。日本は、農薬の使用基準が甘く世界の農薬使用大国であるといいます。
 第七章では、赤トンボが消えた日本の田んぼの危機、子どものADHDなどの発達障害、シックハウス問題など、化学物質が原因とされる環境問題全体に言及しています。

 第八章では、環境化学物質のヒトへの影響に焦点を当て、いま子どもたちに異変が急増していることが述べられます。ADHDなどの発達障害。喘息。ダウン症、水頭症、尿道下裂などの遺伝子異常など。
  第九章では、化学物質過敏症、より複雑で深刻化するシックハウス問題、印刷会社で発生した胆管ガン問題、農薬の空中散布問題などが取り上げられます。
 第十章(最終章)では、「化学物質づけ社会」から脱出するための政策や暮らし方について述べられています。農薬規制の強化、農薬を使わない農業の推進、化学物質に対する包括的な法体系の整備、「疑わしきは使用せず」の予防原則の確立などです。
 私たち自身の生活も根本から見直す必要のあることが訴えられています。
  著者は、レイチェル・カーソンの『沈黙の春』を現代の日本で再構築することを目指しています。

   最近の情勢です。マスコミでの報道は全くありませんが、厚生労働省は、ネオニコチノイド系農薬「クロチアニジン」の食品中の残留基準緩和について、先月の2月21日まで、国民から意見募集(パブリックコメント)を行っていました。基準緩和案では、例えばホーレン草では、従来の13倍(40ppm)まで許容するようです。これは、EUと比べると6倍も高い値のようです。形式ばかりのパブリックコメント。何かいつも、問題の構図は同じですね。
 レイチェル・カーソンの言うとおり、化学物質と放射能の問題は、人類の長期的生存にかかわる問題です。注目が必要です。      では。また。

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2015年3月11日 (水)

二十四節気「啓蟄」2015追加

  二十四節気「啓蟄」の追加版です。
 3月6日は「啓蟄」。その次の日は雨になりました。啓蟄の日の前後に降る雨を「啓蟄の雨」というそうです。雨の中、鴻ノ巣山に散歩に行きました。その時の写真です。
 「啓蟄の雨」とは、どんな雨なのでしょうか? 地中で冬越しをする虫や蛙たちに春を知らせる雨ということなのでしょうか?
 「木の芽雨」、「草の雨」という言葉もあります。自然の中で、草や木、虫、鳥たちと雨を語り合う感性、雨が生命を育んでいるという感覚、これは農耕生活してきたことと深く結びついていると思います。現代人が忘れつつある感覚のような気がします。

  では、傘をさして鴻ノ巣山の入り口、水度神社へ。神社入り口に水路があり、その上に梅の枝が・・・。
  神社本殿前の紅梅。よく雨が降っています。
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   ここで、万葉集から、雨と梅にまつわる歌です。 大伴家持です。
  ~♪春の雨は いやしき降るに 梅の花 いまだ咲かなく いと若みかも ♪~
意味:春の雨はしきりに降るのに、梅の花はまだ咲きません。まだ若いからでしょう。
 この歌は、家持の娘に縁談を持ちかけてきた藤原久須麻呂に、家持が詠んだ断りの歌だそうです。
  これに対して、久須麻呂も了解の意を込めた歌を返しています。それが次の歌です。
   ~♪ 春雨を 待つとにしあらし 我がやどの 若木の梅も いまだふふめり ♪~
意味:春雨を待っているのでしょうね。うちの庭の若い梅もまだつぼみのままです。
  久須麻呂は、藤原仲麻呂(恵美押勝)の三男で、後に「藤原仲麻呂の乱(恵美押勝の乱)」で一族は滅亡します。
  雨がよく降っています。おみくじが二つ並んでぶら下がっています。誰か二人でお詣りに来たのでしょうか。
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   山道を登ります。コナラの木から、水がしたたり落ちています。
  しばらく行くとまた梅の木がありました。
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   サンシュユが花をつけていました。サンシュユは、江戸時代薬用植物として伝わったそうです。果肉が強精薬、止血、解熱剤として使われるそうですよ。
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   山道はまだ続いていますが、カメラのレンズが濡れました。今日はこのへんで。
  次は、「春分」です。温かくなっていることと思います。 では。
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2015年3月 8日 (日)

二十四節気「啓蟄」2015

  3月6日は、二十四節気の一つ「啓蟄」でした。江戸時代の暦便覧によれば、「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也」とあります。この節気では、冬眠していた虫が這い出てきて、桃の花が咲き始め、さなぎで冬越しをした蝶が飛び始める頃ということです。
 この節気の七十二候は、次の通りです。
★初候 : 3/06~: すごもりの虫戸を開く  冬ごもりの虫が出てくる頃
★次候 : 3/11~: 桃始めてさく       桃の花が咲き始める頃
★末候 : 3/16~: 菜虫蝶となる       冬越しのさなぎが蝶になる頃
    3月21日が次の節気「春分」です。

 今年は、天気の周期が早く、しかも寒いです。春が少し遅れていますね。雨か曇りが多い感じがします。しかし、「啓蟄」の日、当日は朝から良く晴れていました。
 早速、晴れた日の木津川土手に出かけましょう。今日は、市内を流れる古川の土手に沿って進みます。スミレもレンゲも咲いていませんが、一応、気分だけは春で・・・♪
  春の小川は、さらさら行くよ。
  岸のすみれや、れんげの花に、
  すがたやさしく、色うつくしく
  咲けよ咲けよと、ささやきながら。
  たんぼ道を家族が行きます。春らしい少女が行きますね。
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   古川土手の近くで、猫柳が花を付け始めました。一杯の花粉を付けています。せっかくの啓蟄なのに蜜蜂がいませんね。残念です。
 土手のヤナギも、ますます緑を濃くしてきました。
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   足下には、ナズナが咲いています。梅と共に春を一番に知らせる花ですね。三ヶ島葭子の一首です。
    ~♪ ここの野に いつ萌えいでし春草の 薺はひたと 地びたにつける ♪~
  薺ぐさ(ナズナ)は、ペンペン草と呼ばれ、没落を象徴しているようで、悪く言われています。しかし、華やかさこそありませんが、ひっそりとひかえめに春を知らせていますね。岡麓の一首です。
    ~♪ 薺ぐさ 花咲きにけり 表立つ 見ばえなきこそ 本性ならめ ♪~
  種田山頭火の一句です。「ひつそりかん」いいですね~。
    ~♪ ひつそりかんとして ぺんぺん草の花ざかり ♪~
  ホトケノザも咲いています。
 ホトケノザとナズナが、何やら春を語り合っているようですよ。
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   オオイヌノフグリも咲いています。地面の上の青い星のようです。前田普羅の一句です。この句は以前にも紹介しましたが、人生をこのように詠うとはやはり素晴らしいですね。普羅さんは、日本の美しい自然を詠いました。虚子門下。
    ~♪ かく生きて イヌノフグリに 逢着す ♪~
モクレンの花芽。つくし。吉野弘流に言うと、光をたっぷりと含んでいます。
      土筆  
   光をたっぷり
   筆に含ませて
   空に一日お習字です      (吉野弘)
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   木津川土手周辺の梅です。よく咲いています。
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   土手の上で、何気なく(下心なく)、女性(お年寄り)と会話が成立しました。「土手の上は好きです。開放感がありますから・・・。」と話しておられました。開放感? 思わず空を見上げました。雲雀が鳴いていました。
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   何かに驚いて、木にとまっていたカラスが、一斉に飛び立ちました。
 水たまりのグランドを、何故かおじさんが歩いています。
 第ニ名神ジャンクション工事の現場です。閉塞空間。
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   お別れは、夕日の写真です。土手の下に一本の巨木が立っています。ただそれだけですが、何故かこの木に惹かれます。
  次は、もう春分ですね。早い。歳をとると時間の経つのが早いです。では。また。
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2015年3月 3日 (火)

独身生活奮闘中

 妻の長期不在により、現在、独身生活中です。
 外食やコンビニ弁当に頼らず、三食自炊しています。コンビニと外食の利用は、いまだなしです。私をよく知る人の中には、ついこの前まで洗濯機に手を触れたこともないあいつに、そんなことができるはずがないと疑っている人もいるかと思いますが、なかなか結構頑張ってやれていますよ。人間追いつめられるとできるものですね。
 というわけで今回は、今日一日の食事を紹介してみます。
 一日の総カロリーは1800kcal以下、野菜類は300g以上が基本目標です。
 HbA1cが6.7と高めですので・・・。
   【朝食】
        *食パン1枚+ブルーベリージャム
        *きな粉入りヨーグルト(20数年前から手作り250ml)
    *市販野菜ジュース(50ml)  海藻類少々
    *納豆
    *コーヒー+砂糖
         推定カロリー  360kcal (4.5単位)
   【昼食】
    *ご飯茶碗軽く一杯32hiru01
        *小ウィンナー4本(60g)   玉子1個
        *野菜=右写真+ノンオイルドレッシング
      湯がき南瓜、湯がき人参
            ブロッコリー、トマト、レタス
                  推定カロリー  600kcal (7.5単位)
      野菜不足にならないよう、湯がき南瓜・人参、水菜、
         ブロッコリー、トマト、レタスは常備しています。

   【夕食】
    *ご飯茶碗軽く一杯32ban01_2
         *特製一人鍋=右写真
     鶏もも肉(40g)、カキ大2個、玉子、
     トーフ(150g)、白菜、ネギ、椎茸、菊菜
                 推定カロリー  660kcal (8.3単位)

   【おやつ】
        *ミカン1個とコーヒー+砂糖
                 推定カロリー  40kcal (0.5単位)

 本日の合計カロリーは、1660kcal(20.8単位)です。野菜300g以上の目標は、超過達成です。普段のカロリー計算は、目算でだいたいできます。
 問題は味の方ですね。夜の鍋は、ちょっと出汁が多すぎ、かつ煮込みすぎ、白菜がちょっとブヨブヨになってしまいました。それから、料理の品数を増やすのは難しいですね。同時並行で料理を進めるのは慣れないと無理ですね。今後の課題です。
          では。また。

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