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2015年2月 8日 (日)

二十四節気「立春」2015

  2月4日は、二十四節気の「立春」です。江戸時代の暦便覧には、「春の気たつを以て也」とあります。
 この節気の七十二候は次の通りです。
 ★初候 : 2/04~: 東風凍を解く   春風が氷を融かし始める頃
 ★次候 : 2/09 ~:うぐいす鳴く   鶯が鳴き始める頃
 ★末候 : 2/14 ~:魚氷を上る    氷が割れ魚が跳ね上がる頃
     2月19日が、次の節気「雨水」です。

  いよいよ今年もまた、二十四節気始まりの節気、「立春」になりました。二月四日、立春の日は、春とは名ばかりで寒い一日となりました。晴れているものの、土手に登ると北の空は雪雲に覆われ、京都西山方面は雪になっているようでした。
 草むらの日だまりでは、センダングサの種子が旅立つ時を待っていました。
 蓮田では花托が一本、最後をむかえていました。
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  この日は、寒風の中、夕日が沈みました。夕日が沈むときは何故か、今日の一日を思い返します。自分にとって大切な意味のある一日であったのかと・・。自問を繰り返えしても、自分が今ここに立っていることが、最大の意味のあることであるという答えしかありません。 夕陽の中に立つオギは、いつも無言です。
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   「立春」翌日の五日は、雨になりました。寒が明ける頃降る雨を「寒明けの雨」というそうです。この日は、鴻ノ巣山へ散歩です。梅が寒明けの雨に濡れていました。キツツキの一種、「コゲラ」に出会いました。標準ズームでは、ちょっと限界ですね。
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   六日は、良く晴れて暖かい一日でした。ちょっと春気分。木津川土手へ散歩です。
  土手の上には空が大きく広がっています。人は何かを感じようとする時、いつも空を見上げます。空を見て自分自身を確認しようとするのです。山村暮鳥という詩人は、「雲」という詩集の中で、広い空の中を漂う雲に、自分を重ねて次のように書いています。
  雲もまた自分のようだ
  自分のように
  すっかり途方にくれているのだ
  あまりにあまりにひろすぎる
  涯のない蒼空なので
  空は三次元の広がりを持つばかりでなく、時間軸への広がりも持っています。つまり、空は、四次元の広がりを持つ、自分を映すキャンバスであるといえます。時間軸をさかのぼり、谷川俊太郎という詩人は、少年時代を次のように書いています。
   かなしみ
  あの青い空の波の音が聞こえるあたりに
  何かとんでもない落とし物を
  僕はしてきてしまったらしい
   ・・・・
 また 巡ってきた温かい春の空を撮りたかったのですが、ちょっと難しかったです。早くも雲雀がさえずっていたのですが・・・・。
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   土手の上でも梅の花が咲きました。日を浴びて、一気に春の雰囲気を広げています。
  万葉集では、梅は119首に詠まれているそうです。萩に次いで多いそうです。万葉集から一首選びました。作者不詳です。
   ~♪ 年のはに 梅は咲けども うつせみの 世の人我れし 春なかりけり  ♪~
   意味:毎年、梅の花は咲くけれども、この世の人である私には春が来ないのです。
  与謝野晶子の一首。
    ~♪ 梅の花 寂光の世に住めれども なほ悲しみの あるけしきかな ♪~
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   水仙の花も咲きました。水仙の英名はナルシサスというそうですが、ギリシャ神話の美少年、ナルシサスに由来するそうです。水辺に下向きに咲く姿が、水面に自分を写すナルシサスを連想させるからだそうです。ナルシズム(自己陶酔)は、ギリシャ神話ナルシサスが語源だそうです。
 土手下の畑では、菜の花も咲いて、蜜蜂も来ていました。
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   田んぼの脇に、剪定したイチジクの枝が積み上げられ、野焼されようとしていました。農家の人の話によると、イチジクの枝は燃やすしか使い道はなく、しかも、燃えにくく、燃やすための追加の燃料が必要と話しておられました。
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   お別れは、土手の欅の木です。
 今の時期、葉のない枝を黒々と空いっぱいに広げています。空に向かって何かを求めているような、空を支えているような、空の雲に向かって投網を投げているような。不思議な気分にとらわれます。ある詩人は、「人はかって樹だった」と言いました。無言でたたずみ、遙かな時間を旅する樹。私には、「樹はかって人だった」と思えてきます。
     では、次は「雨水」です。
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コメント

墓石さま こんにちは。

立春の写真と、哲学的な文章に考えさせられました。ありがとうございます。

光を抱えた大欅に、神々しささえ感じます。
でも、田んぼで焼かれてしまういちじくの枝に愛着を覚えました。同じ木なのに、人生(木生?)いろいろ…

焼かれるのにも世話をかけるいちじくの枝。認知症と寝たきりだった義母(しゅうとめ)と、骨髄異形症候群で、毎週2単位~1単位の輸血を受けつつ、二人の姉夫婦に365日24時間の介護を受けて過ごしていた母の姿と重なりました。大好きな二人の母でした。

美味しい実をつけた後か、他の枝に実をつけるためかわかりませんが、その枝もどっこいしっかり生きていて、他の人の世話になって灰になる。
そんな「いちじくの枝にわたしはなりたい」って思いました。
灰は、田んぼの栄養になっておいしいお米を産出するのか、またまた世話になってゴミ捨て場に捨てられるのかわかりませんが… 少なくとも水に溶けて他者のいのちの栄養になれたらしあわせです。

暖かい春が来ますように。cherryblossom

投稿: ひかる | 2015年2月 9日 (月) 11時03分

墓石さん こんにちわ

素敵な景色ですね。墓石さん地方はもう梅が咲いているんですね。一足早い春をありがとうございます。梅の二首は何方もなぜか寂しいですね。
春の花なのに、梅には風情があるのでしょうか。
病気のことを考えると、不安な気持ちが ともすると頭を持ち上げます。
自分のその頃の事 思い出して、参考になればと思ったのですが 心配になり取り消していただきました。
墓石さんは何時も落ち着いていて、羨ましいです。
私はすぐ浮ついてしまう。で 余計なことだったのかなと自分で不安になり、そのことで頭がいっぱい いっぱいになってしまいます。
だめだな!いい加減大人になれ自分。
谷川さんの詩 沁みました。ありがとうございました。

先日 小田和正さんのコンサートに行ってきました。
昨年は体調不良であきらめていたコンサートだったので行けて良かった〜。
すごくいいコンサートでした。優しさに溢れていました。
今日を大切にして過ごしたいって思えました。

投稿: J | 2015年2月 9日 (月) 13時24分

ひかるさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

ひかるさんは、二人のお母様をすでに亡くされたのですね。
私も両親を亡くしています。なぜか、迷惑をかけたことばかりが
思い出されてしまいます。風樹の嘆ですね。

木生ですか。新語ですね。
私は、大きな木を見ると、いつも立ち止まって見上げたくなります。
自分も木の仲間であるような気分になったりします。

今日は、特別寒かったですね。風にあおられて、飛んで帰ってきました。
暖かい日差しを希望します。

投稿: 墓石 | 2015年2月 9日 (月) 18時11分

Jさん、こんにちは。
梅の花の二首は、ちょっと寂しすぎましたか。次の機会には、「春の喜び」
という感じのものを選びます。

エー! 小田和正のコンサートですか。うらやましい。
良い時間を過ごされましたね。

先日のコメントの件ですが、私には、素晴らしい助言のように思えましたが・・・。
良かったですよ。削除するのがもったいない気がしていました。
Jさんは、人のことを考える優しい性格なんですね。
私も、少しは見習います。

投稿: 墓石 | 2015年2月 9日 (月) 18時28分

墓石さん 今日は

いつもコメントのお返事ありがとうございます。
先日のコメント大丈夫でした?
今度ジャカビの半年の報告の時に書いておこうかな。

投稿: J | 2015年2月10日 (火) 10時31分

Jさん、こんにちは。

私は、特に問題はなく良かったと思いますが、・・・。
半年後の報告もいただけるのですか。ありがとうございます。
お待ちしています。

投稿: 墓石 | 2015年2月10日 (火) 11時11分

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