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2014年11月

2014年11月27日 (木)

お薦めの絵本(1)

 今日はお薦めの絵本を紹介します。
 私の近所の本屋に絵本のコーナーがありました。そこで時々絵本を立ち読みしているうち、すっかり絵本の虜になってしまいました。心に残った良いものしか買わないと決めていましたが、ちょこちょこと買っているうちに、結局、二十数冊になってしまいました。残念なことに、この店は今では潰れてなくなってしまいました。
 その中から、特別気に入っているものを紹介します。3回シリーズです。
 最初は、アメリカの児童文学作家で、イラストレーターでもあるクリス・ヴァン・オールズバーグです。

  【名前のない人】 C・V・オールズバーグ絵と文(村上春樹訳 河出書房新社)
0004namaenai_01  まず簡単にストーリーを。
 お百姓のベイリーさんは、車で男をはねてしまいます。この男は記憶喪失となり、ベイリーさんの農場で暮らすことになります。しだいに家族の一員であるかのように親しくなり、3週間以上が過ぎ去ります。ある日、この名前の無い人は、ベイリー家の農場だけが夏のままで、紅葉が進んでいないことに気づきます。いたたまれなくなった男は、木の葉を一枚手にとって無心で、フーッと息を吹きかけるのです。その一瞬、男は自分が何者であるのかを理解するのです。
 次の日、名前のない人は、涙を浮かべ、無言で家族のみんなを抱きしめ、ドアから去っていくのです。家族が急いで家の外に出ると、男の姿はどこにもなく、あたりの空気はひんやりとして、木々の葉が色づいていることに気づくのです。・・・・

0008namaenai_01  ある詩人は、詩とは何かについて、次のような意味のことを述べています。
 ~詩とは、行間に豊かな世界が広がっていなければならない。また、詩は、詩の言葉で書かれなければならない。詩の言葉とは、読み終わった後に、豊かな詩の世界に読者を投げ出してくれるような言葉である。~
  詩についてこのような言い方をすれば、オールズバーグの絵本は、絵と文字で書かれたまさに一編の詩であると言えます。読み終わった後に、絵本の世界の中に投げ出された自分がいます。その世界では、目を閉じて景色を見、言葉ではなく感情で物語が語られていくのです。二度と帰らない想い出。これからやってくるものへの期待。別れと出会いを織りなしながらうつろっていく季節。繰り返される季節の中で生きていることの不思議さ。生の温かさ。・・・そんな世界ですね。名前のない人に「木枯らしさん」などと、名前をつけてはいけません。あくまでも名前のない人ですから。
 
【急行「北極号」】 C・V・オールズバーグ絵と文(村上春樹訳 河出書房新社)   
0005hokkyoku_01  主人公の少年は、クリスマス・イブの夜、家の前にやって来た列車、急行「北極号」に乗ります。多くの子供と一緒に北極点の町へと旅をするのです。世界で一番最初にプレゼントをもらえる子供の指名を受けた少年は、サンタの橇についた銀の鈴をもらいます。少年は、帰りの列車の中で鈴を落としてしまった事に気づき、悲しくなります。しかし、無くした鈴は、クリスマスの朝、プレゼントとして届けられていて、鈴は素晴らしい音で鳴るのです。しかし、母は「それ、駄目じゃない」、父は「壊れてるな」と言います。両親には鈴の音は聞こえないのです。少年には、はっきりと聞こえるのですが・・・。
  

0007hokkyoku_01_2 少年時代の純真な心。かぎりない夢と冒険。しかし、大人になるにつれ、それらはしだいに失われていきます。大人には、もはや鈴の音は聞こえなくなるのです。大人へと成長していくとは、何か大切なものを失うことでもあるのです。
 子供の頃は持っていたのに、いつの間にか無くしてしまった大切なもの。読み終えた後に絵本を置き、目を閉じると、その大切なものが何であるかを聞くことが出来ます。心の奥から聞こえてくる言葉ではない言葉によって。

 以上、オールズバーグの絵本二冊を紹介させていただきました。いずれも、背後にある、オールズバーグの深い信仰心のようなものを感じることが出来ます。
 私の下手くそな説明では、感動がちょっと伝わらないですね。申し訳ないです。あと、「西風号の遭難」というのも紹介したいのですがスペースが無くなってきました。「西風号の遭難」は、少年の夢と冒険を語る老水夫の話です。この本も、お薦めです。
 では、この辺にしておきます。

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2014年11月24日 (月)

二十四節気「小雪」2014

 11月22日は、二十四節気の一つ「小雪」でした。江戸時代の暦便覧によれば、「冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるがゆへ也」とあります。季節は、次第に冬らしくを増していきます。寒い日も多くなってきます。
 この節気の七十二候は次の通りです。
 ★初候: 11/22~ ; 虹かくれて見えず    虹が見られなくなる頃
 ★次候: 11/27~ ; 朔風葉を払う      北風が木の葉を散らす頃
 ★末候: 12/02~ : 橘始めて黄ばむ     橘の実が黄色くなってくる頃
        12月7日が次の節気「大雪」です。
 「小雪」の日は、高気圧に覆われて良い天気となりました。三日間ほど良い天気は続きました。まさに、小春日和と言う言い方がふさわしいですね。では、いつものように木津川土手を散歩に行きましょう。毎年、いつもと同じような風景ですが、見えてくる風景は毎年微妙に違います。人は,年々老いていきますから。私の好きな漢詩の一節です。 
  「代悲白頭翁」 (白頭を悲しむ翁に代わりて)
洛陽城東桃李花   洛陽城東 桃李の花
飛來飛去落誰家   飛び來たり飛び去って 誰が家にか落つ
洛陽女児惜顏色   洛陽の女児 顏色を惜しむ
         ・・・・・・・
年年歳歳花相似   年年歳歳 花相似たり
歳歳年年人不同   歳歳年年 人同じからず
         ・・・・・・・
  今回は、撮影ポイントごとにまとめてみました。
 まず最初は、木津川土手の大榎です。小春日和の青い空の元、大榎も黄葉し葉を落とし始めました。黄葉の下を人々が行き交います。散歩の老夫婦でしょうか、傷ついた幹を奥さんがさすっています。この後、ご主人の方も手を合わせ、何やらお祈りをしていました。老木に自分たちを重ねているのでしょうか? 「人はかって樹だった」。ある詩人の詩集のタイトルです。
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    次は、近鉄富野鉄橋付近です。ここでは、桜の木が紅葉しています。電車が来ました。子供が走りながら何か叫んでいます。どうやら、この子はおばあちゃんと一緒に、電車を見に来たようです。
 おじいさんと孫も自転車で通りました。孫の面倒を見る人は多いですね。
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   この桜の木は、枝が丸く垂れ下がってトンネルのようになっています。このトンネルを通して何が見えるでしょうか? 草の上に座って、時間を過ごしてみます。
 父親と子供二人が、自転車で駆け抜けました。赤みを帯びた夕日の光が温かいです。
 犬を散歩させる女性。野焼きの煙が上がり始めました。お母さんと子供と白い犬。幸せそうですね。お母さんは、次の出産も控えているようですね。
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    土手の上を走りながら、目についたものを写します。波状の雲。夕日に光るオギ。
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   次は、寺田桜堤です。ここは、今の時期、桜と欅が紅葉しています。日が傾いてくると、土手の斜面の落ち葉が輝いて見えます。今回の発見です。
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   寺田桜堤は、車がたくさん駐車していますので、車が植木に隠れる位置とか、アングルが限られるのが難点です。夕日は正面に沈みます。
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    土手に向かう途中にある文化パルク城陽は、銀杏がよく黄葉しています。桂の紅葉は、ほぼ終わりです。(3枚目の写真)
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   田んぼでは、干されていた藁束がしだいに片付けられていきます。蓮田は、完全に干上がって、燃やされているところもあります。風景も冬支度です。
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   お別れの3枚です。今年の「小雪」は、鴻ノ巣山の写真が無かったですね。1枚だけ載せておきます。
 城陽ジャンクション工事。寺田桜堤、今回発見の輝く落ち葉の斜面。
    では、次は「大雪」です。雪降るかな?
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2014年11月19日 (水)

富岡幸雄著「税金を払わない巨大企業」

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 富岡幸雄著「税金を払わない巨大企業」(文春新書)を読みましたので、内容を紹介させていただきます。富岡幸雄氏は、中央大学名誉教授で「税務会計学」の創始者。元国税庁勤務、会社の顧問などを経験され、税金を取る側と取られる側を経験した税金の専門家です。「節税」という言葉を生み出した人でもあるそうです。

 

  では、失礼ながら内容を超約してみます。
 著者は、企業の支払う法人税を考えるとき、「実効税負担率」で考える事が大切だと述べます。「実効税負担率」は、企業の利益のうち、何%を実際に法人税として支払ったかを表します。つまり次の式で表されます。
       「実効税負担率(%)」=「法人税納付額」÷「企業利益相当額」×100 
  著者は、この「実効税負担率」の低い会社35社をつきとめて発表しています。(2013年3月期でみると)
 1位:三井住友フィナンシャル  利益1480億円→ 税額300万円 負担率0.002%
  2位:ソフトバンク            利益789億円 →  税額500万円  負担率0.006%
            ・・・・・・・
   以下、日本の名だたる大企業が続きます。

  1500億円の利益で、税金はたった300万円。なんと驚くべき数字です。現在の法律で定められた法人税率は、35%にもかかわらず、なぜこんなひどいことが起こっているのでしょうか。
 著者によれば、基本的な問題は、課税対象所得を小さくすることが出来る優遇税制、税法上の欠陥、企業側の巧妙な会計処理などであるといいます。著者は、企業が納税額を小さくする方法として、次の9項目をあげています。
 ①企業の会計操作
 ②企業の経営情報の不透明さ
 ③受取配当金を課税対象外に
 ④租税特別処置法による優遇税制
 ⑤内部留保の増加策
 ⑥タックス・イロージョンとタックスシェルターの悪用
 ⑦移転価格操作
 ⑧ゼロ・タックスなどの節税スキーム
 ⑨多国籍企業に対する税制の不備と対応の遅れ
 著者は、各項目について詳しく説明していますが、すべてを紹介するスペースがありませんので、いくつかに絞って説明します。

  まず、「③受取配当金を課税対象外に」です。
 「受取配当金」とは、企業が子会社や他社企業に出資してて得られる配当金のことです。この「受取配当金」については、 「受取配当金益金不算入制度」により、子会社や関連企業からの配当については課税は無し、他社からの配当は50%に対してのみ課税対象となります。海外子会社からの配当については、配当の5%にしか課税はされません。
 このように、グループ内の企業が株式を保有し合えば、配当金への課税を免れ、内部留保することが出来るのです。海外子会社の利益に対しては、配当のわずか5%に対してしか税金はかからないのです。
 著者の試算によれば、「受取配当金」の額は65兆円に上り、課税対象外となった額は、49兆円になるといいます。この額に課税すれば、消費増税分くらいは軽く出てくると述べています。
 次は、「④租税特別処置法による優遇税制」です。
*法人税の税額控除が適用されるもの=「研究開発費」「環境負荷低減設備費」など。
*法人税の延期が適用されるもの=「準備金制度」、「特別償却制度」、「圧縮記帳制度」などです。「準備金」は、損金として算入されるので、課税対象所得を減らしてくれるおまけに、巨額の内部留保として残るわけです。
 次は、「⑦移転価格操作」です。
 海外子会社に低い価格で製品を卸せば、親会社の利益を減らして(つまり節税して)、海外子会社に利益を移転することが出来ます。海外子会社からの利益配当金には、5%分にしか課税されません。円安になれば、さらに円安差益を手にすることが出来ます。海外展開する大企業にとっては、有利な税の抜け穴となっています。

 以上簡単に見てきただけでもわかるように、現在の法人税制は大企業有利、抜け穴だらけだと著者は述べています。安倍政権は、「世界一企業が活動しやすい国に」を掲げ、法人税を20%にすると言っています。さらに、逆進性の高い消費税が増税されました。これでは、税の累進構造が崩れてしまい、格差社会は広がる一方だと、著者は怒りと危機感を訴えています。

 第6章「富裕層を優遇する巨大ループホール」では、1億円の所得を境に、所得の多い富裕層ほど、税率が下がっていく事実が示されます。この原因は、株式譲渡所得や配当所得が分離課税となっていることと「証券優遇税制」などによる、不公平税制にあるといいます。キャピタルゲインに対する税率の低さは、国際的にみても異常であり、世界一であると述べています。
 第7章「消費増税は不況を招く」では、消費税は、「資本主義の最後の税金」というべきものであり、究極の大衆課税であることが述べられています。
 最終章「崩壊した法人税制を立て直せ!」では、消費税ではなく、所得税制、法人税制を立て直さないかぎり、国民経済の繁栄はないと断じています。

 消費税について考えている人には、一読をお薦めします。

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2014年11月17日 (月)

永源寺・金剛輪寺紅葉見物

 滋賀県の紅葉名所、永源寺と湖東三山の一つ金剛輪寺へ紅葉見物に行ってきました。退職教員仲間のTg氏に、昨年に続き連れて行ってもらいました。私は行動力がないので、こういう機会がないとなかなか他府県には行けません。
 永源寺は、愛知川永源寺ダムの少し下流の渓谷部に位置しています。近江の領主佐々木氏が慕う寂室禅師により創建されました。臨済宗永源寺派の本山です。
 駐車場に車を置き、愛知川に架かる橋を渡り、長い石の階段を登ります。途中、地蔵や羅漢像などの石仏が迎えてくれます。そして、総門到着です。
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   まず、水で手を清めます。水には紅葉が反映し揺らめいています。
 総門前から見た紅葉です。 右手脇にからは、遙か下に流れる愛知川と対岸の集落を見ることが出来ます。
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   見上げると透過光で紅葉が輝いています。
 二・三枚目の写真は、次の山門です。
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   境内をウロウロしながら紅葉見物です。庭園のコケと紅葉の対比が良いですね。目につくものは何でも写します。
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   「普照」と看板(?)がでている建物がありました。「あまねく照らす」という意味なのか、「普照」という人名なのかよく分かりません。歴史的には「普照」という高僧ががいたそうですが・・・。
   以上で、永源寺紅葉見物は終了です。
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   昼食後は、湖東三山の一つ金剛輪寺へ向かいました。私にとっては、初めての見物です。いや、見物などといってはいけないかも知れないです。参拝ですね。
 金剛輪寺は、近江西国十五番札所、天平の昔、行基により開山された由緒ある、天台宗の寺です。
 入り口に、なぜか巨大わらじが。塀の瓦は苔むして緑色です。紅葉も見事です。
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   小さな池があり、この周辺はなかなか良い雰囲気です。水面に浮かぶ紅葉。池の水への写り込みもなかなか美しいです。
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   境内はかなり広く、至る処に地蔵が祀られています。どの地蔵にも赤い風車が飾られており、幻想的、印象的です。
 全国どこでも地蔵には、よく風車がお供えされます。地蔵により守られる子供達が、風車で遊ぶ事が出来るようにという願いからのようです。誰が最初に始めたのでしょうか。はかなく吹き去っていく風に、子供達を遊ばせようというのでしょうか。
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    お別れは、蔦の紅葉。地蔵に写った葉の影。
 紅葉づくしの一日でした。ありがとうございました。  では。また。
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2014年11月12日 (水)

【ジャカビ始めた人】(2)

 ジャカビを始められたJさんより、コメントを頂きました。かなり治療効果が出ているようです。記事として転載させていただきます。この病気を持つ患者相互の交流のささやかなきっかけになればと思います。

         **********
  ジャカビ飲み始めて一月半の報告です。
脾臓はかなり小さくなりました。
貧血  私の場合今のところ良くなってます。覚悟していたのですが先生もビックリする程です、
今まで週一で輸血していてもジリ貧でヘモグロビン7を維持できなくて月5回位お願いしていました。でも先週は 2周間開けることができました。 血小板も低いので5mg×2回の少量が良かったのかと思っています。
体重も増えました てか食欲止まりません。
新しい薬が出来るまでもう少し時間ができたと思います。

  現在の状況喜んでくださって ありがとうございます。
地元で見ててくださっている主治医の先生もとても喜んでくれました。
家族や友人達みんな心配してくれて嬉しいです。
献血して下さる皆様にも感謝 感謝です。

寒くなってきました。 
お体に気をつけて充実した毎日をお過ごしくださいね。
                     11月12日     J
         **********

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2014年11月 9日 (日)

二十四節気「立冬」2014

 11月7日は、二十四節気の一つ「立冬」でした。江戸時代の暦便覧によれば、「冬の気立ち初めていよいよ冷ゆれば也」とあります。この日から立春の前日までが冬。日は短くなり時雨が降る季節です。
  この節気の七十二候は、次の通りです。
★初候 :11/07 ~ : 山茶始めて開く   山茶花が咲き始める頃
★次候 :11/12 ~ :地始めて凍る     地面が凍り始める頃
★末候 :11/17 ~ :金盞さく       水仙の花が咲き始める頃
   11月22日が、次の節気「小雪」です。

 では、今の時期の木津川土手周辺を紹介しましょう。今回は、写真詩風にいきます。

  立冬の日に
暦が冬を知らせた日
街路樹は色を変え葉を散らしている
野焼きの煙の中に無言の藁地蔵が立ちならび
畦道の野菊は最後の時をむかえている
私は今日も木津川の土手へと急ぐ
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土手の坂道を登れば
空が大きく広がり私を迎えてくれる    
土手の上に立てば北には比叡の山並み
田んぼでは冬支度をする人々の営み
冬の陽ざしはなぜか優しい
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私は大切な人と会うためこの土手に来る
僅かに色を変える大榎の下に彼はいた
彼はいつものように語り始める
風景は時間の流れの中で
止めようもなくうつろっていく
本当に美しい風景は目を閉じて見るものだと
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冬が始まった日  彼の目にした風景は
風になびく枯れススキ  欠けた夕月
遙かに渡っていく雁の影 
今は目を閉じても何も見えない 
風の音が聞こえるばかりだ
いつも無言で立ち去る彼は
私と同じ名前で呼ばれている
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   では、その他の写真を紹介します。今回は、散歩のコースに沿って冬の始まりの風景を紹介していきます。
 まず、家を出て南へと進みます。少し行くと田んぼが広がっています。今、田んぼでの主役は、藁地蔵たちです。午前中、運が良ければ近くの幼稚園生に出会えます。肖像権を侵害しないよう、遠くからの撮影です。
 柿の木と農機具小屋もあります。秋らしい雰囲気です。
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  すぐ近くの文化パルク城陽にもよってみます。今の時期、桂や欅の紅葉の時期です。ここで近鉄の踏切を越え、水路に沿って西へと進むと、さらに田んぼが広がっています。
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  やがて、第ニ名神城陽ジャンクションの工事現場に突き当たります。私の一番の撮影場所は、工事のために今はありません。いつもモズがとまっていた木も、スズメウリの生えていた荒れ地も、今はコンクリートの下です。埃の舞うこの場所は、いつもスピードで駆け抜けますが、気まぐれでシャッターを切ることもあります。
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  工事現場を過ぎて、土手に沿ってたんぼ道を北へと進みます。
 畑で作業する人。田んぼの藁地蔵。遠くに見える山は、京都市の北、愛宕山です。蓮田は、今はもう草むらに変貌です。
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  たいてい土手の上に上がり、夕日をむかえます。河原に降りてススキと夕日を映すこともあります。ここから、急いで真っ直ぐに家に向かうと、僅か15分で到着です。直線距離にすると、実はすぐ近くなんです。
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  時間のある時は、土手の上を南へくだり、木津川土手の大榎まで行きます。ここは同じ土手の上でも、少しのんびりした風景を見ることが多いです。
 今回は、ここまでです。 次回は「小雪」です。
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2014年11月 7日 (金)

定期診察の日(79)・新薬の話

 今日は、KS病院へ定期診察に行ってきました。今日は、過去最長の待ち時間でした。家に帰り着いたら、午後2時をまわっていました。9時に家を出たので、5時間の長丁場でした。これは、ちょっと疲れます。
さて、診察の結果ですが、血小板数は、76万/μlでした。ちょっと減少。ヘモグロビンは貧血状態の横ばいでした。中性脂肪、カリウム、尿酸値、LDH、γGTPなどは、変らず異常値のままです。最近、体重減少が気になって、食事のコントロールを中断していました。それで、糖尿病のHbA1cは、6.4に上昇です。また、再開します。
というわけで、前回と大差ない状態です。  

           【新薬の話】
 それから、今日は新薬の話がありました。現在使用中のマブリン散は、白血病など他のガンへ移行する確率が高いので、新薬が薬価収載されしだい、その新薬を使用したいということでした。時間がなかったので詳しい話は聞けませんでしたが、次回に詳しく聞いてみます。
   たぶんこの薬の事だと思います。 →こちら

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2014年11月 1日 (土)

宇治田原高尾の柿風景

 今年も柿の撮影シーズンとなりました。先日、宇治田原町の高尾というところに撮影に行ってきました。高尾は、田原川が切り出したV字谷の上にあり、少し標高が高い場所にあります。今の時期、低い所ではまだ葉が多くて柿の実が見えにくいですが、高尾では葉はほぼ落葉しています。宇治田原の柿の撮影は高尾からです。
 高尾は古い歴史のある集落で、織田信長に敗れた近江の佐々木氏が逃れて隠れ住んだという記録があるようです。江戸時代には、与謝蕪村も訪れたそうです。白洲正子著「隠れ里」の「田原道」という章に書かれています。
 この日も、遙か遠くに大阪湾の水平線を見ることが出来ました。夕陽の時に、水平線が輝いて見えます。
 この日は良い天気で、青く澄んだ空に赤い柿が出迎えてくれました。
 まずは、集落のはずれにある梅林の中から撮影開始です。V字谷の向かいの山が青く見えています。
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   秋晴れの青い空、青みを帯びた山。青いバックに柿の赤がよく映えています。何か幸せな気分です。これらの柿は、宇治田原名産のコロ柿と呼ばれる干し柿になります。
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   次は柿をアップでいきます。熟した柿は、わずかながら光を透過します。透明感のある赤色に見えます。
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   梅林を出て、もう一段上へ車を走らせます。次の一枚目の写真は、さっきの梅林の柿です。山深い急斜面であることが分かります。二枚目と三枚目は、見晴らしのきく道路からとったものです。高尾は西向きのため夕日の光が当たります。
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   高尾は柿ばかりでなく、ススキの名所でもあります。柿をバックにススキです。
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   さらにもう一段高い場所、この集落の最上部に出ます。京都市内、宇治市内を眺望することが出来ます。見えている山は、京都市の西山方面だと思います。
 西南方向に大阪湾が見えます。夕日の時に、水平線が金色に輝くので確認できます。
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   西の空に日が落ちていきました。三脚とストロボで夜の柿を撮影します。三枚目の写真、車の光が続いていますが、これは宇治川ラインを走る道路です。工事の光も明るく見えています。これで、本日は終了です。帰り道、鹿二頭と出会いました。車のライトに目が光っていました。では。また。
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