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2014年10月27日 (月)

二十四節気「霜降」2014

 10月24日は、二十四節気の一つ「霜降」でした。江戸時代の暦便覧によれば「 つゆが陰気に結ばれて、霜となりて降るゆへ也」とあります。先日、北海道や東北では霜が降りたと報道されていました。高い山では降雪も始まったようです。里では、しだいに虫の姿や野の花の数も減り、紅葉が少しずつ進み始めます。
 この節気の七十二候は、次の通りです。
 ★初候: 10/23~: 霜始めて降る      初めての霜が降りる頃
 ★次候: 10/28~: 小雨ときどきふる    時雨が降るようになる頃
 ★末候: 11/02~: 楓蔦黄ばむ       かえでや蔦が色づく頃
       11月7日が、次の節気「立冬」です。

 では、今の時期の木津川土手周辺を散歩しましょう。
 黄色く実った田んぼ。赤い柿の実。今の時期にピッタリの彩りです。ここで古泉千樫の郷愁を誘われる一首を紹介します。
 ~♪ ふるさとの 秋ふかみかも柿赤き 山べ川のべ わが眼には見ゆ ♪~
 田んぼでは稲刈りも順調に進み、ほぼ終わりが近づいています。
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   傍に柿の木がある田んぼでも稲刈りが始まりました。老夫婦二人で作業のようです。散歩の帰りに再び通るとほぼ終わりかけでした。少し赤味を帯びた斜光が、二人を優しく包んでいます。一日、ご苦労様でした。
 数日後、この田んぼを通りかかると藁の束が二つ。老夫婦は、いつのまにか藁の束に変身してしまったのでしょうか? 秋の陽ざしが優しい日でした。
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  稲刈りが終わると、田んぼには藁の束が干されています。私には、藁の束が何かを語り合っているようにみえるのですが、人によって感じ方は違うようです。「藁地蔵」という言い方もあります。ある詩人は、「小人さんのお家」と言いました。私の妻は、「ウサギのダンス」と言っていました。これはまったく理解不能ですね。しかし、ただの藁束なのに、人は皆、いのちの気配を感じているのは確かです。藁の束が何かを語っているような、藁の影に誰かが居るような、そんな気配です。小さな秋の気配です。
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   田んぼに立つ藁の束は、晩秋を感じさせる風景の一つです。籾殻を燃やす煙が、一層晩秋の雰囲気をもり立てています。
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   桜や欅の葉が、少しずつ紅葉しています。文化パルク城陽の木々も色づいてきました。この場所、夕日の頃が一番です。輝く石畳。木や人の影。今、一日が終わっていくのだ、という思いを強くします。
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   土手の木々の葉も色を変え、風に散っています。美しい紅葉とはいきませんが・・。それでも、夕日の頃になるとそれなりの雰囲気が出てきます。清少納言も「秋は夕暮れ・・」と書いていましたね。ねぐらに帰る鳥。渡っていく雁。日が落ちると鳴き出す虫たち。秋の夕暮れは、特別の時間が流れているのは確かです。
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   今の時期、やはり土手の主役はススキですね。特に夕方ですね。
 ススキは、揺れながらさよならをしているのでしょうか、手招きをしているのでしょうか。私には、さよならをしているように見えます。与謝野鉄幹の一首です。
 ~♪ 夕かぜに 尾花の袖は まねけども 暮れゆく秋は とまらざるらむ♪~
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   次も夕日の時間帯のススキです。宇都野研の一首を一枚目の写真に添えます。
   ~♪ 秋の日の 夕日大きくまともなり 野辺の穂すすき 炎とぞなる ♪~
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   では、その他の写真です。
 田んぼの畦を自転車で上手に走る女性(やや高齢?)。危なくないのか~~?!
 軍隊調に整列する藁の束。
 夕日を浴びる第ニ名神城陽JC工事現場。
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   お別れの3枚です。
 散歩する二人。女性が少し後ろから歩いていきますね。散歩時の老夫婦の法則です。
 セイタカアワダチソウの2枚です。  
   次は「立冬」です。   では。また。
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コメント

墓石さん、おはようございます。

深まる秋の風景、どの写真も素敵ですね。
墓石さんの撮られる写真は、
静かに、ゆったり流れていく時間までもが、
写し出されているようで、とても心が安らぎます。

投稿: yasubee | 2014年10月28日 (火) 06時34分

yasubeeさん、おはようございます。

写真を見ていただきありがとうございます。
散歩しながら、適当に撮った写真なので恥ずかしいです。
以前のように、作品を作ろうという意欲はなくなり、
工夫もなく見たままの風景切り取りで申し訳ないです。

投稿: 墓石 | 2014年10月28日 (火) 10時12分

墓石さん おはようございます。(*^_^*)

寒くなりましたね。今は霜降の時期ですか。
木津川周辺の田んぼの稲も刈り取られ、
いよいよ晩秋ですね。堤防を中心に人々の
生活感が溢れ、素敵です。

柿もススキも見頃になって来ました。
さあ、私も出かけなきゃ。

投稿: 輝子 | 2014年10月30日 (木) 07時38分

輝子さん、おはようございます。
コメントありがとうございます。

昨日、ほんとに久しぶりに高尾に行ってきました。
知らないうちに、携帯基地局ができていましたよ。
撮影の邪魔にはならないですが・・・。驚きました。
平地の柿は、まだ葉が多かったですが、高尾では、葉が落ちて
柿の実だけになっていました。丁度良かったです。
今日は、茶畑の柿をチェックに行く予定です。

輝子さんの志賀高原の写真見ています。いいですね。雲海。

投稿: 墓石 | 2014年10月30日 (木) 09時06分

墓石さん、

日本はすっかり秋ですね。
こちらは少し涼しくなってきましたが、
木々の葉っぱは青々したままでつまりません。

稲刈りが終わった後の田んぼに並ぶ藁の束は
初めて見る景色です。
私の育った地域では、藁の束を一ヵ所に集めて
山のように積み上げていた記憶があります。
夕日とススキの写真、風情がありますね。

投稿: kazumi | 2014年10月31日 (金) 16時37分

kazumiさん、こんにちは。
日本は、いよいよ晩秋に突入という感じです。
紅葉が高い山から順に、次第に里へも下りてきました。
そちらは、紅葉はまだなのですね。

いろいろな地域で、藁の処理の仕方は違うようですね。
このあたりでも、各農家さんそれぞれののやり方があるようです。
一本の棒の周りに円形に積み上げられたりしているのを見かけたりもします。
いずれにせよ藁の束は日本の秋らしいですね。

投稿: 墓石 | 2014年10月31日 (金) 18時13分

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