« 水野和夫著「資本主義の終焉と歴史の危機」 | トップページ | 定期診察の日(74)・関連サイトへのリンク »

2014年6月 7日 (土)

二十四節気「芒種」2014

 6月6日は、二十四節気の一つ「芒種」でした。 暦便覧には、「芒(のぎ)ある穀類、稼種する時也」とあります。稲や粟などの芒のある種子を播く頃という意味です。西日本は、梅雨に入る頃です。
 七十二候は、次のようになっています。
   初候 : 6/06~  蟷螂生ず       カマキリが生まれる頃
   次候 : 6/11~  腐れたる草蛍となる  蛍が飛び始める頃
   末候 : 6/16~  梅のみ黄ばむ     梅の実が熟す頃
            6月21日が、次の節気「夏至」です。
 「腐った草から蛍が生まれてくる」と、昔の人は考えていたそうです。明時代の洪自誠によって書かれた中国の古典、「菜根譚」には、次のように書かれているそうです。
   ~汚れた虫も、蝉となって秋風のもと露を飲む。光らない腐った草も、蛍と化して夏に耀く。潔きは常に 汚より出、 明るきは、晦(くら)きから生まれる。~
 えらく哲学的な話ですね。 万物の流転性? 闇と光の弁証法?
 
  近畿地方は暑い日が続いていましたが、6月4日に突然梅雨入りが発表されました。
6日の「芒種」当日は、午前中雨となりました。雨なので、自転車で木津土手に行くのは無理です。傘をさして、鴻ノ巣山方面へご案内しましょう。
 出かけ際に、自分の家の紫陽花を写します。雨には、やはり紫陽花ですね。アジサイの属名Hydrangea(ハイドランジア)は、ギリシャ語の 「hydro(水)+ angeion(容器)」が語源だそうです。紫陽花は、やはり水と関係があるようです。
 万葉集では、「味狭藍」「安治佐為」として、二首が詠まれています。日本が原種の花なのに意外と少ないですね。
Boushu103_4Boushu102_7Boushu101_5

 

 

   鴻ノ巣山への入り口、水度神社の参道脇で、白いツユクサを見つけました。トキワツユクサと言うそうです。南アメリカ原産の帰化植物で、昭和初期に園芸種として持ち込まれた花が、野生化して全国に広がったそうです。
 神社の脇を抜けて山道に入ります。キノコが出ていました。
Boushu201_2Boushu203_2Boushu201_01_2

 

 

   

  神社の脇の道は、椎の巨木の森の中です。雨の日は、誰も通らず静かな雰囲気です。椎の巨木は、空を包むように枝を広げています。巨木が抱える森の宇宙という感じです。木の窪みには雨水が溜まり、小さな水の宇宙をつくっています。
Boushu303Boushu302Boushu301 

 

 

 

 

  椎の巨木の森は、今の時期、芽生えの時です。去年の秋に地面に落ちたドングリたちが、一斉に葉を出し、光を求め必死に成長しようとしています。倒木の上に落ちたドングリが、根と葉を必死に延ばしています。しかし、親になれる木は、おそらく一本もないでしょう。植物の世界も厳しいですね。
Boushu404Boushu401Boushu402_2  

 

 

 

 

 カエデの幼木から落花する水滴を、空中で写そうと意地になりましたが難しいです。一枚だけ成功しました。
 さらに進むと花菖蒲の植えてある池があります。もう終わりかけですが、咲いていました。 今日の撮影は、ここまでです。水滴の撮影で疲れました。
Boushu504Boushu501Boushu501_01 

 

 

 

   次は、鴻ノ巣山で、梅雨に入る前に撮った写真です。
 鴻ノ巣山では、毎年、梟が子育てにやってきます。5月の末頃まで見られました。私の標準ズームでは、撮影は不可能ですが、家に帰ってパソコンで拡大すると、荒れた画面ながら確認できました。
 2枚目は、椎の森で空を見上げたところ。森の宇宙。3枚目は、ヤマボウシの花。
Boushu601Boushu601_01Boushu601_02 

 

 

 

  では、次は木津川土手方面を紹介します。
 土手の主役は依然として、種子を飛ばし始めた茅花たちです。風にしなやかになびきながら土手を飾っています。梅雨入り前に吹く湿った南風のことを「茅花流し」と言うそうです。「茅花流し」になびく白い穂は、夕日に照らされると、一層漂泊感が漂います。 
Boushu701_01Boushu701_02Boushu701 

 

 

 

  土手の第ニの主役は、ヒメジョオンでしょうか。一斉に咲き出しました。
 土手下では、栗の花が咲きました。「栗花落」とは、梅雨のことです。この花が落ちる頃には、梅雨入りです。ここで、片山広子の一首です。
  ~♪ 青あらしに 栗の花落つる我が家を あかつきの夢に 人の訪ふらむ ♪~
Boushu801Boushu801_01Boushu801_02


 

 

  
  田植えは今が最盛期です。田植機が活動しています。田植機が怖いのか、散歩中の犬が、突然、隠れるように側溝を進み始めました。気の弱い犬らしいです。
 水の張られた田んぼの傍に、タンポポの綿毛が光っていました。
 これからしばらく、田んぼは水の国になります。夕日の頃が一番です。
Boushu901_01Boushu901_02Boushu901


 

 

  田植えの終わった田んぼにサギです。
 土手の富野付近には、桑の木が実を付けています。城陽市史によれば、昔は、この辺りで盛んに養蚕が行われていたそうです。
 畑にジャガイモの花(?)が咲いています。園芸種の美しい花が店頭に溢れる時代、この花に、誰も目をやらないと思いますが、あなどれない美しさです。昔は、多くの歌人が注目していました。石川啄木の一首です。
    ~♪ 馬鈴薯の うす紫の花に降る 雨を思へり 都の雨に  ♪~
Boushu9101Boushu9101_03Boushu9101_01


 

 

   お別れに、気になる3枚。
 祈りの木、長谷川河口の大榎。 近鉄富野橋梁付近。  ねぐらに帰る鳥(?)。
      では。 また。

Boushu9201Boushu9201_02_2Boushu9201_01

|

« 水野和夫著「資本主義の終焉と歴史の危機」 | トップページ | 定期診察の日(74)・関連サイトへのリンク »

コメント

墓石さんの写真は私が子供のころの
日本の風景を思い出させるものばかりで
楽しく拝見しています。

カエデの幼木から落花する水滴の写真
本当によく撮れましたね!

私のもやっと自分のブログ(FC2)の使い方に
慣れてきましたので、
お暇な時に覗いてみてください。

投稿: kazumi | 2014年6月 8日 (日) 05時33分

墓石さん おはようございます。(*^_^*)

いよいよ紫陽花の時期になりましたね。庭の
紫陽花も色が綺麗になりましたので、もう早
そんな時期になったのだと感じ入ります。

神社のカエデの幼木かたの滴、素晴らしい写真
ですね。うっとりします。

私も先日、初めて流橋の夕日に行きました。
初めてで戸惑いがあるので、もう一度出かけ
たいものです。そして人をシルエットで捕えたい
と思ってます。画像を開けば、流橋ではなく
第2京阪国道と夕日を撮ってしまってました。(>_<)
そういえば川縁は水が多く、降りられなかった
のでした。


投稿: 輝子 | 2014年6月 8日 (日) 08時26分

kazumiさん、コメントありがとうございます。

早速、ブログを拝見しました。
アメリカで病院にかかられているのですね。驚きました。
アメリカと日本の病院との違い、治療方針の違いなども感じました。
参考になります。
早速、ブックマークをさせていただきました。
楽しみにしています。

投稿: 墓石 | 2014年6月 8日 (日) 09時14分

輝子さん、おはようございます。コメントありがとうございます。

輝子さん、流れ橋に行かれたのですね。ブログでも拝見しました。
私は、最近は行けてないので、また様子を見てきます。
雨で増水しているような気がしますが。

ブログが替わったのですね。ログインできなくなったのですね。
不思議ですね。
でも、過去のブログもリンクされているようなので、被害は、
ほとんど無しですね。

投稿: 墓石 | 2014年6月 8日 (日) 09時25分

こんにちは。(*^_^*)

私のセッカチにも程がありまして、もう3日
待てば、前のがログイン出来ましたのに。
入力は合ってましたが、裏のちょっとした
操作が駄目だったのです。

何か全て変わりましたよ。また1からの出発
です。(-_-;)

蓮ももう芽が出ましたか?

投稿: 輝子 | 2014年6月 8日 (日) 17時22分

輝子さん、そうでしたか。
パソコンは、難しいですね。
私も、昨日、妻がWin8.1のパソコンを買いましたが、インターネットの
接続やらデータの引っ越しに悪戦苦闘しました。8.1は、今までのWin7と、
使い方が大幅に違います。ちょっと浦島太郎状態でした。

蓮は、今小さい葉を出してきたところです。
まだまだ、これからと言うところです。

投稿: 墓石 | 2014年6月 8日 (日) 17時38分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/522242/59774802

この記事へのトラックバック一覧です: 二十四節気「芒種」2014:

« 水野和夫著「資本主義の終焉と歴史の危機」 | トップページ | 定期診察の日(74)・関連サイトへのリンク »