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2014年5月22日 (木)

二十四節気「小満」2014

  5月21日は、二十四節気の一つ「小満」でした。暦便覧では、「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る 」とあります。自然の中に光があふれ、すべての生き物が成長し、野山は緑に覆われてくる頃です。
 七十二候は
      初候:5/21~  蚕起きて桑を食む  桑が育ち蚕は桑を食べ盛んに成長する頃
   次候:5/26~  紅花栄う      一面に紅花が咲く頃
   末候:5/31~  麦秋至る      麦が実り収穫を迎える頃
            6月5日が次の節気「芒種」です。

 今の時期、どんな風景が見られるのか、早速、木津川土手をご案内しましょう。
 よく晴れて青空が広がっています。空高く雲雀が鳴いています。爽やかな風が吹き渡っていきます。富野荘付近で土手に上がります。
 土手の斜面では、いままで、あんなにも黄色く広がっていたカラシナは、結実して鞘を付けています。
 光と風が、草はらに優しい波を起こしています。
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   土手の主役は、カラスムギからネズミムギに交代しています。カラスムギは、枯れて白く見えています。犬を散歩させる少女が通りますね。
 ネズミムギに覆われた草はらを風が通り抜けていきます。枯れたカラスムギの穂が一本立っています。夢中で撮影していると、散歩のおばさんに、「鳥でもいるんですか?」と、声を掛けられました。カラスムギを撮っているというと、あきれられました。
 夕日の頃になると、カラスムギの白い穂は輝きを増します。茶摘みのおばさんたちが、帰り道のようですね。
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   ネズミムギと並んで土手の主役に登場してきたのは、茅花です。風のままに、たよりなくなびく白い穂は、漂泊感を感じさせます。清少納言も、枕草子六十段「草は」で、「茅花もおかし」と書いています。どこが良いのか書かれていませんが・・・。ここで、土田耕平の一首です。土田氏の場合は、故郷を思い出したようです。
    ~♪ 日の下に なびく萱の穂つばらかに わが故里の 丘おもひ出づ ♪~
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    夕日を浴びると、茅花は金色の輝きを放ち始めます。清少納言も夕日に輝く茅花を見たのでしょうか。風になびきながらも、しなやかに生きていく姿に共感したのでしょうか。茅花に自分自身を重ねると何が見えてくるのでしょうか。
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   今の時期、頼りない花といえばノビルですね。飄々とした、ひょうきんな面白さがあります。私のお気に入りの草ですね。私は、ノビルの生まれ変わりかも・・・。
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   アカツメクサも今が盛りです。アカツメクサは、アメリカ原産で、明治時代に帰化した植物のようです。なぜツメクサというのか調べたところ、江戸時代にヨーロッパから入ってきたシロツメクサが、輸入したガラス製品の詰め物に使われていて、それで、詰め草と名付けられたのだそうです。
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   私は毎年、藤の花を撮影するのですが、今年は天候が少し不順で、藤の花を写し損ないました。残念です。代わりにと言ったらなんですが、土手には、牧草としてヨ-ロッパから持ち込まれたナヨクサフジが咲いています。色は確かに藤色ですが、藤の花のような、しなやかな優雅さはありませんね。
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   今の時期、家の庭先や公園にバラが咲いています。城陽市の文化パルクでも巨大な赤いバラが咲きました。バラは、世界で二万種ほど有るそうです。確かに美しいですね。
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   栽培された薔薇も良いですが、木津川土手では「野バラ」が咲いています。「野バラ」といえば、シューベルトの「野バラ」、赤い可憐な野バラを思い出す人が多いと思います。しかし、日本で「野バラ」といえば「ノイバラ」です。イバラの道とは、美しい花の咲く道のことではないですね。
 一茶の句です。ちょっと野バラに失礼な句に思えますね。
  ~♪ 茨の花 ここをまたげと 咲きにけり ♪~
 口直しに、もう一首。  木下利玄です。
   ~♪ ほのほのと わがこゝろねのかなしみに 咲きつづきたる 白き野いばら ♪~
  世界中で、バラの品種改良の基本品種は8種で、日本原産のノイバラは、そのうちの一つだそうです。房咲性、耐病性、耐寒性、耐暑性、耐乾性など、優れた性質を付加するために使われるそうです。ノイバラは、実に日本人的ですね。おしん花?
 長谷川河口付近は、人があまり立ち入らないため、ノイバラが好き勝手に生えています。道にはみ出して、自然のアーチを作っています。アーチの中に、生まれ口樋門を入れてみました。竹藪の中にもノイバラは侵入しています。
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   今回、植物中心の話題になりましたが、茶畑では、茶摘みの真っ最中です。寺田芋の畑では、苗の植え付けが行われています。田植えの作業も順調のようですね。
      では。 次は「芒種」です。
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コメント

墓石さん こんにちは。(*^_^*)

土手には草が一杯でしょ。夕日に当たると
様変わりして、この世のものとも思えない
素晴らしいものになりますね。

河原に植わる茶畑では茶摘みが始まってますか!
昔からその茶畑は凄く美味しいお茶が栽培されて
いると聞いています。手で摘むのですから、手間
が要るかわり、美味しいお茶になるのも当然かも。

私も忙しかったり、体調がイマイチの時は宇治か
宇治植物公園へ行きます。近場が1番ですね!

投稿: 輝子 | 2014年5月23日 (金) 12時51分

輝子さん、こんにちは。コメントありがとうございます。

私は、散歩写真ばかり撮っていますので、近場が一番というのは同感です。
身近な風景の中に素晴らしいアングルが見つかると嬉しいですね。
一方では、素晴らしい風景の有名ポイントに行きたい気も確かにあります。
しかし、なかなか生来の面倒くさがりで、出かけられていませんね。
最近は、自転車ばかりで、ガソリンの消費量はグッと減りました。
今のところ、私には木津土手の草むらで十分です。

投稿: 墓石 | 2014年5月23日 (金) 14時23分

墓石さん、おはようございます。

こんなに面白い題材が近くにあるなんて、羨ましいかぎりです。
四季折々に変わる美しい景観や可愛い草花、
土手を行き交う人々の気持ちまで写し出されていて、
興味深いです。

土手っていいですね。

投稿: yasubee | 2014年5月24日 (土) 07時20分

yasubeeさん、おはようございます。コメントありがとうございます。

撮すものが無くなってきて、マンネリ化してきたと思いつつも、
土手に出かけると、なぜか撮してしまいます。四季折々の何かが見つかります。
土手は、不思議な場所ですね。

投稿: 墓石 | 2014年5月24日 (土) 09時46分

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