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2014年1月

2014年1月31日 (金)

本山美彦著「売られ続ける日本、買い漁るアメリカ」

Uraretuzuker  本山美彦著「売られ続ける日本、買い漁るアメリカ」(ビジネス社)を読みました。お薦めの感想です。この本、2006年発行で少し古いですが、むしろ、今だからこそ光を放っているように思います。本山美彦氏は、京大大学院経済研究科教授です。

 著者のはじめの言葉です。
 「・・・米国からの強力な圧力に押された政治家が、米国寄りの法律を作る。この法律の作成過程で、権力の周囲に蠢く取り巻きが暗躍する。そうしたトップ層の導きで「民」が甘い蜜を吸いに群がり、蜜を既得権益へと変える。そして「真の民」=市民が、被害者となる。本書は、規制緩和という「新たな規制者=新たな既得権益者」の暗躍ぶりを告発することを目指している。」

 現在の日本は、新自由主義の嵐が吹き荒れています。「構造改革」、「規制緩和」、「官から民へ・民間活力の導入」、「経済成長戦略」、「経済特区構想」など、新自由主義のスローガンを聞かない日はありません。
 民営化の進展が、様々の弊害を生んでいます。例えば、建築検査業務が民間に開放され、競争原理が導入されました。その結果、構造計算をごまかし、強度が半分しかない欠陥マンションが、次々と造られました。また、金融の規制緩和により、AIJ投資顧問会社のようなインチキ会社が、年金基金を食いつぶす事件も起こりました。日本人のモラルが崩壊してきているとさえ思えてきます。
 さらに、労働法の改正により、全労働者に対する非正規労働者の割合は、4割に迫ってきました。日本人の働き方までが大きく崩壊し、格差社会が広がってきています。
 小泉構造改革により、急速に「規制緩和・民営化」が進められました。そして今、構造改革・規制緩和の「アベノミクス第3の矢」が進められています。これらの新自由主義的な構造改革・規制緩和の背後には、いったい何があるのでしょうか? そんな疑問に、この本は、一つの回答を与えてくれています。

 著者は、この本の中で、構造改革・規制緩和の背後にあるものの正体を明らかにしています。小泉政権による「構造改革」の大半は,「年次改革要望書」、「日米投資イニシアティブ」などの「5つの報告書」によって、アメリカにあらかじめ約束させられているものだったこと(これは今では常識となっていることですが)。日本の規制緩和路線は、アメリカの政府・シンクタンクが露骨に要求してきた、日本を「安値」で買うための日本改造計画に他ならないことを明らかにしています。
 また、著者は、「第4章:日本の医療市場が飲み込まれる」では、次は日本の医療制度がが危ないと警告しています。「医療特区」、「混合診療解禁」などです。

 アメリカがしつこく要求してきた日本改造計画は、今、TPPという形で全面的に展開されようとしています。TPP交渉の本質を考える上でも、この本、お薦めします。

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2014年1月27日 (月)

雪と残り柿と茶畑の宇治田原

 先日の19日、雪がうっすらと積もりました。前日から、天気予報を聞き、出動準備をしていました。しかし、朝起きられなかっのです。起床すると、すでに8時をまわっていました。雪は融けて、車の屋根に少し残るのみです。もちろん地面はカラカラ。出かけるかどうか迷いましたが、とりあえず駄目元で出かけることにしました。
 国道307号線で宇治田原に入ると、正面の高尾の山々には、雪の姿はほとんどありません、右折して湯屋谷茶畑を目指しました。路面に雪はなく、何度も引き返したくなりながら、何とか湯屋谷の茶畑に到着しました。撮影を終えて帰ると思われる2~3人の人と入れ違いになりましたが、雪は少しだけですが残っていました。来てみるものですね。

 では、雪の茶畑をご案内しましょう。1枚目。国道から少し入った茶畑の上から見た湯屋谷茶畑の全体。(半分も見えてないですが・・・。)
 次は、この茶畑で最も写真に多く撮られている柿の木と農機具小屋。小屋もかなり老朽化してきています。この茶畑の主人、Tさんはすでに亡くなったと聞いたことがあります。奥さんが茶畑の管理されているのでしょうか?
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   茶畑の農道をもう少し奥へと進みます。うっすらと雪化粧をした茶畑が続きます。1枚目の写真の場所には、以前、一本のウワミズ桜の木が立っていて、写真に撮る人も多かったですが、今は切られてありません。3枚目は、谷筋に沿って帯のように続く茶畑の始点です。
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   1枚目は、さっきの谷筋に帯のように続く茶畑を、少し上から見たところです。さらに上から見たのが2枚目の写真。3枚目は、左手の柿の木のみを入れたものです。
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   茶畑と残り柿を大きく画面に入れたのが、1枚目の写真です。2枚目。同じ木をグッと引いて撮るとこんな感じになります。3枚目は、遠くに見える湯屋谷の集落です。
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   この茶畑の東側斜面に出ると、国道307号線の向こう側の茶畑を見ることができます。杉の木立があって、私の好みの風景です。ただし、迫力はありませんが・・・。
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   東側斜面で写した残り柿です。
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   次は、307号線の東側の茶畑に移動します。
 ここの茶畑にも、農機具小屋があります。農機具小屋の屋根に、選挙の看板が使われています。小川半次とかかれています。かなり以前に亡くなった自民党の国会議員ですね。保守的な地域柄がでています。
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   この茶畑の残り柿です。これで、湯屋谷茶畑での撮影は終了です。
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   帰り道、雪が無いと分かっていましたが、念のため高尾にも寄ってみました。
 高尾の集落の中。 集落の中の柿の木。
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   集落よりさらに上に登ったところでの写真。
 帰るときは、昼をかなり過ぎていました。もっと朝早く起きていれば、新鮮な雪の写真が撮れたと思うのですが、残念です。  では。また。
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2014年1月24日 (金)

定期診察の日(69)

  今日は、KS病院の定期診察に行ってきました。良く晴れた暖かい一日でした。混雑はなく、予約通りの時間に診察が始まりました。診察ですが、予想通り新年の挨拶から始まりました。予想していたので、世間並みの対応(挨拶)ができたと思います。最近とみに、突然の出来事に、柔軟に対応できにくくなっているように思います。昨日も、急に道を訊ねられて、よく知っている場所なのに、その建物の位置がが答えられなかったです。

 さて、結果ですが、血小板数は、横ばいの76万/μlでした。ほんの少しですが下がったので、薬の増量はのがれました。ヘモグロビンも低いながらも横ばいでした。白血球と赤血球が長期的にじりじり下がってきて、正常値の下限に近づきつつあります。少し心配ですが、結局、そのことは質問せずに終わりました。造血を押さえる薬だから当然といえば当然ですが・・・。血小板の増加とバランスが取れなくなったらどうなるんでしょうね? そんな終わり方もあるんでしょうね。この質問は、次回にしてみます。
 中性脂肪、カリウム、LDH、γGTP、尿酸値などは異常値のままです。足の痺れや脇腹の違和感、微熱、立ちくらみなどの症状も相変わらずです。血糖値が高めでしたので、次回にHbA1cの検査が入ることになりました。
 特別には大きな変化はなく、今年も始まりました。    では。また。

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2014年1月20日 (月)

二十四節気「大寒」2014

 1月20日は、二十四節気の一つ「大寒」でした。江戸時代の暦便覧によれば、「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」とあります。二十四節気の最後、二十四番目の節気で、一年で一番寒さの厳しい頃です。これから立春へと向かいます。
 この節気の七十二候は、次の通りです。
 ★初候: 1/20 ~ ; 蕗の華さく      ふきの はなさく
 ★次候: 1/25~ ; 水沢氷つめる     さわみず こおりつめる
 ★末候: 71/30~; 鶏始めてとやにつく  にわとり はじめてとやにつく
      2月4日が次の節気「立春」です。
 この節気では、蕗の花が咲き始め、沢の水は厚く凍りつき、鶏が卵を産み始める頃、ということのようです。

 今年度の二十四節気も、いよいよ最後の節気、「大寒」になりました。嘘やごまかしが横行するこの世で、季節は、固い約束でもしたかのように、間違わず巡ってきます。間違わずに果たされる約束は、私にとって一種の希望です。果たされた約束を見つけるために、散歩に出かけましょう。たくさんの「大寒」が見つかるはずです。

 では、最初に紹介するのは枯れた蓮田です。夏、あんなにも美しく大きな花を付けていた蓮は、地上部分は枯れて、地中で静かに春を待っています。夕日に照らされると、一層静かな雰囲気が出ます。本当は、霜や氷の張るところが撮りたいのですが、朝早く起きられないので、申し訳ないです。
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   次は、夕刻です。太陽が西に傾き始めると、光は赤味を増してきます。雲間から漏れてくる光が斜光となって、枯れたエノコログサやオギを照らします。茶畑さえもが光を放ち始めます。
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   夕暮れの似合う詩人といえば立原道造ですね。私は、青春時代に愛読していました。透きとおるような感性、少女趣味的で甘美なナルシシズム。
   美しいものになら ほほえむがよい
   涙よ いつまでも かわかずにあれ
   陽は 大きな景色のあちらに沈みゆき
   あのものがなしい 月が燃え立った・・・・・
 懐かしいですね。しかし、北風の強い日の夕日は厳しいです。感傷によってではなく、冷たい風で涙が出ます。色彩も紫がかってコントラストが強いです。雲の移動も激しく、立原流の優しい夕焼けではないですね。枯れた蓮田に寒月が昇りました。
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   冬の田んぼは、何となく、視覚的には静かです。サギも首をすくめて、藁束の上で休憩です。立ち上る野焼きの煙も、もの悲しいです。やってる人は大変でしょうけどね。
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   冬の土手は、草が枯れ、広場が生まれて、凧揚げや犬の散歩場所となります。富野荘の土手付近で、犬を遊ばせている女性に写真を撮らせていただきました。
 耐寒走をする生徒の一団が通りました。耐寒の大寒! (面白くもないか)
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   長谷川河口付近に、柿の木があって、残り柿が良い雰囲気を出しています。
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   冬の寒さの中でも、確実に春の約束が始まっています。ネコヤナギの芽が、白い猫になり始めました。ロウバイも咲き始めました。
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   鴻ノ巣山方面も紹介しましょう。冬の散歩道を彩るのは、何と言っても赤い実ですね。一枚目、ソヨゴ(?)の実だと思います。クロガネモチ。クヌギの散り残った葉も陽に透かすとけっこう赤いです。
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   では、お別れは、その他の写真です。
 古川のサギ。電線のムクドリ。ある日の夕日。 では、次は「立春」で。
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2014年1月16日 (木)

これでいいのか!日本のメディア

 「これでいいのか!日本のメディア」(あけび書房)を読みました。お薦めの感想を書かせていただきます。著者は、「世界」前編集長・岡本厚、「週間金曜日」発行人・北村肇、元日本テレビプロデューサー仲筑間卓蔵、元共同通信記者・丸山重威の各氏です。

Koredmedia  原発の安全神話づくり、小選挙区制の導入、新自由主義的小泉改革推進など、メディアが、国の進路に大きな影響を与えてきました。最近では、消費税増税を煽り、TPPを推進し、アベノミクス賞賛などの報道が続いています。原発の再稼働を暗に肯定する報道も増えてきました。オリンピックや景気回復が無批判に報道される一方で、社会保障は削減され、非正規雇用の拡大などで国民生活は確実に厳しくなっています。こうした中で、メディアはしっかりと報道できているのか、疑問が大きくなるばかりです。
 権力の暴走をチェックするという点で、メディアは重要な使命をになっています。しかし、集団自衛権の容認、憲法96条改正問題、秘密保護法など、安倍政権の暴走に対して、しっかりチェック機能を果たしているとは言えない事態があります。あろうことか、秘密保護法推進で論陣を張るメディアまであります。

 秘密保護法の報道では、NHKの報道の劣化ぶりが目立ちました。夜11時代の「ニュースWEB」では、法案の作成者の一人をゲスト出演させ、延々と法案推進意見を述べさせていました。主力ニュース番組『ニュースウォッチ9』では、完全にうわべだけの報道に終始していました。報道の自由がどういう場合に制限されるのか。西山事件のようなケースはどうなのか。TPPはどうか。原発に関する報道や情報配信はどこまで許されるのか。内部告発者の取り扱いはどうか。秘密保護法を巡るこれらの論点を深く掘り下げた報道は、まったく無かったと言っていい状態でした。経営委員に「首相のお友だち」が多数送り込まれたためでしょうか?

 「一体メディアは今、どうなっているのか?」、「いったい何が問題なのか?」。そんな疑問を抱いている人も多いと思います。そういう人には、この本はピッタリです。
  
 第Ⅰ部では、「いま、日本の政治で何が起きているのか -そして、報じられていること、いないこと- 」というタイトルで、麻生発言、アベノミクス、原発、戦後レジームからの脱却、などの問題について、丸山氏の解説があります。
 第Ⅱ部では、著者の各氏が、それぞれの分野で解説してくれています。
  第1章「いま、新聞はどうなっているのか」(丸山氏)
  第2章「いま、テレビはどうなっているのか」(仲筑間氏)
   第3章「いま、雑誌はどうなっているのか」(岡本厚氏)
    第4章「いま、メディアとどう向き合えばいいのか」(北村氏)

  日本では、新聞やテレビをまるごと信じたり、強い影響下におかれている人が多い、ということは確実に言えます。テレビが、「寒天ダイエット」を言えば、スーパーの寒天が売り切れになるような国ですからね。テレビや新聞をしっかり検証し、自分の頭でしっかり考える時代になっていることは、間違いないですね。この本お薦めします。

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2014年1月13日 (月)

姜尚中著「続・悩む力」感想

Nayamukans  姜尚中(かんさんじゅん)著「続・悩む力」(集英社新書)を読みましたので、紹介させていただきます。今回は、ちょっと変わった紹介の仕方を試してみます。私と姜尚中先生との対話という形をとります。もちろん、登場する姜尚中先生は、私の理解し得た範囲での、偽物の姜尚中先生です。お間違いなく。

                      ********
:「姜尚中先生ご苦労様です。今日は、本書について、いくつか質問をさせていただきます。よろしくお願いします。
 まず、先生は、近代という時代をどのように捉えておられるのでしょうか?」
姜尚中:「近代とは、資本主義の時代です。能力さえあれば誰でも富を手にすることができるという『自由競争のルール』は、血統による人間の序列とは違って、自由で、平等で、公明正大なものだという幻想として広がりました。そして、その後の資本主義の展開は、マネーがマネーを呼ぶ「マネー経済」、「カジノ資本主義」の様相を呈するようになり、私たちの社会は、隅々まで市場化され、「優勝劣敗」が当然の原理とされ、人間さえもが労働力商品として扱われるようになりました。市場経済は、慢性的な失業を前提として作動しているものなのに、失業は個人の責任、個人の資質の問題とされ、鬱病、自殺へと滑り落ちていく人が後を絶ちません。漱石やマックスウェーバーが、100年以上も前に予見し悩んだ問題が、今はっきりと私たちの前に立ち現れてきた時代ですね。」

:「つまり、先生が引用されている『液状化する近代』ですね。では、そんな社会にあって、近代の人々は、どのような問題に直面したのでしょうか?」
姜尚中:「かって、人は神と結ばれ、神を前提とした秩序のもとに暮らしていました。しかし、近代に入ると近代合理主義的精神のもとで、人は神を離れ自由な個人というものを誕生させました。その結果、人間の自意識は限りなく肥大化していきました。個人主義が進行し、人々は他者から切り離され、孤独と精神的不安が、近代を生きる人々の上にのしかかってきたのです。まさに、近代とは、『悩む人』、『苦悩』の時代なのです。漱石もウェーバーもフランクルも、この『苦悩』を探求した人たちだと言えますね。」

:「先生は、近年よく話題になった『自分さがし』についても、本書の中で触れられていましたね。」
姜尚中:「そうですね。自分探しの背景には、資本主義があります。資本主義は、人間に対し、入れ替え可能で、等質な「労働力商品」であることを求めています。人は、それに抗おうとして、自分らしさという唯一無二のものを求めようとするのです。しかし、この不安な心理をあおり、利用しようとしているのも資本主義なのです。資本主義は、スキのない魔物のようなシステムですね。自分探しは、時として、ナルシシズムや神経症的病を作り出す危険を孕んでいますね。」

:「神から自立し、バラバラに切り離された個人というものは、その後どうなっていったのでしょうか?」
姜尚中:「まず第一に、人々は、市場原理という交換関係の中に組み込まれていきました。他人の不幸は私の幸福、他人の幸福は私の不幸、という『マネー経済』や『カジノ資本主義』の中へです。それは、人と人との全般的な『不信の構造』です。
 第ニは、切り離された個人は、『匿名の群衆』を形成しました。その『群れ』が持つ力が、様々な特異な社会現象を引き起こしました。哲学者テイラーは、今の社会を『直接アクセス社会』と呼びました。人が、家族や地域という親密な共同体を持ちつつ、そこを拠点に、より大きな社会にアクセスするという形が崩壊し、直接バラバラにアクセスする社会です。『群れ』が持つ浮動的価値観は、『ホピュリズム』としても現象しましたね。
 第三は、不特定多数の自由意志が、市場原理の中へ取り込まれていき、主権とは無関係な市場が、政治を動かすようになったことです。『公共領域の消失』『民社主義の危機』ですね。明らかに間違っていても、みんなが言うから正しい、そんな『柔らかな全体主義』が社会を覆っているのです。」

:「先生は、福島の事故についても、重要な位置づけをされていますね。」
姜尚中:「福島の事故は、科学技術と人間、人間と自然との関係、といったことについて重大な問題提起をしました。科学が、私たちの中で疑似宗教のようになっていた現実を浮き彫りにしました。科学のあり方についても本書の中で述べました。」

:「では、私たちは、こんな社会の中でどのように生きれば良いのでしょうか?」
姜尚中:「個人がバラバラになった時代に、唯一無二のかけがえのない自己を出発点として、孤独な魂同士が、共鳴し合うような何かを、求めていく必要があります。
 フランクルは、人間の価値には、『創造』『経験』『態度』の三つがあると言っています。私は、その中でも『態度』が最も重要であると考えています。健やかなる人も、死の床にある人も、想いさえあれば態度的価値を得ることができます。『態度』による価値は、効率か非効率か、有効か無効か、成功か失敗か、といったものの彼岸にあるものです。『愛する』ということも、実は『態度』の価値の一つだと言えますね。
 私たちに、今一番必要なことは、人生が投げかけてくる問題に、まじめに、真っ直ぐに対峙し、運命を唯々諾々と受け入れるのではなく、責任をもって応答していく『態度』を持つことです。幸福は人生の目的ではありません。幸福をつかむために何かをするという考えは成り立ちません。幸福とは、答え終わった後の結果です。
 人生の最後の瞬間まで、顔を上げ胸を張り、生き抜くことが求められています。」

:「先生は、近代という時代を生き抜く宗教的求道者のように、私には思えますね。」
姜尚中:「ハハハ。宗教的求道者ですか。君は、私に批判を込めて言ってますね。」
私:「いえいえ、大先生を批判だなど、とんでもないです。私は、新自由主義と保守主義が結合した、人間を食いつぶしていく魔物に対峙し、戦うための具体的な方法論や人の繋がりを求めているだけです。」 
姜尚中:「その点から言うと、本書は君の求めているものとは、少し違いますね。幸福の方程式が成立しないのと同じで、革命の方程式も存在しません。人は永遠に悩む存在なのです。人生を充実させるため、悩み続けましょう。では。ごきげんよう。」
:「苦悩しながら歩む先生の姿、見習いたいと思います。ありがとうございました。」

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2014年1月 9日 (木)

城南新報掲載写真

 城南新報という地元紙に、私の写真が掲載されました。1月1日新年特別号です。
発行部数も少ないので、目にされた方は少ないと思います。それで、ちょっと宣伝させていただきます。
 クリックすると拡大できます。
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  写真を拡大してご覧になりたい方は、下の写真をクリックして下さい。
 【春】 カラシナの咲く流れ橋と南京都病院のエドヒガン桜
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 【夏】寺田芋畑の夕日と木津川茶畑
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 【秋】鴻ノ巣山の紅葉と城陽文化パルクの夕日
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 【冬】木津川土手、長谷川河口の大榎
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2014年1月 6日 (月)

二十四節気「小寒」2014

 1月5日は、二十四節気の一つ「小寒」でした。江戸時代の暦便覧によれば、「冬至より一陽起るが故に陰気に逆らう故益々冷る也」とあります。今日が、「寒の入り」です。これから節分までの期間が「寒」です。一年中で一番寒い季節に入ります。
 この節気の七十二候は、次の通りです。
 ★初候: 1/05~ ; 芹乃ち栄う     せりすなわち さかう
 ★次候: 1/10~ ; 泉水温をふくむ   しみず あたたかをふくむ
 ★末候: 1/15~ ; 雉始めてなく    きじ はじめてなく
     1月20日が次の節気「大寒」です。
 この節気では、春の七草である芹が匍えてくる頃です。七日には、七草がゆを食べる習慣がありますね。地中の中で凍っていた泉の水が動き始めます。繁殖期に入った雄のキジが鳴き始めます。そんな時期です。私は、冬にキジを見た経験は無いですけどね。

 では早速、「小寒」の日の撮影に出発しましょう。今日は、朝から曇っています。あまり被写体は見つからないかも知れません。自宅を出て、たんぼ道を南へ進みます。
 ペットボトルの風車が、北風にカラカラと乾いた音を立てています。鳥よけらしいです。誰が始めたのか、この辺りの畑ではよく見かけます。
 田んぼでは、籾を燃やす煙が上がっています。これも今の時期の風景ですね。
 アルプラザ城陽(平和堂)へ向かう道路の脇には、赤い実を付けた街路樹が並んでいます。クロガネモチの木(?)。赤い実も冬らしいですね。赤い実のむこうに、稲の束を入れてみました。
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   おばあさんが、自転車に孫を乗せて、たぶん平和堂へ買い物のようですね。
 道の脇には、ガマの穂が立ち枯れています。ネコヤナギもありました。今の時期はまだ、猫のように白くはなっていないですね。
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   あてもなく、あっちこっちたんぼ道を進みます。耕作放棄地の草むらから、雀の声がします。そっと近づいて、咳払い一つで、ご覧のような状態に。
 枯れた蓮の花托。豪快に野焼きをするオジサン。
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   雲の切れ間から、陽が差すようになってきました。木津川土手へ急ぎましょう。急いでも、写すものはほとんど無いですけどね。
 今の時期、土手周辺では、枯れたオギが立っているだけです。雲間から射す斜光は、冬らしいです。光る水。青む山。
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   夕方になって、急に晴間が広がってきました。枯れ草やオギが輝き始めます。冬らしい枯れた風景が出現しました。ここで、一句紹介。
            ~♪枯れ枯れて 光をはなつ 尾花かな♪~     (高井几董)
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   オギの中に夕日が沈んでいきました。
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   北に目をやると、夕日に照らされたオギの向こうに愛宕山が見えます。
 空をカリが渡っていきます。(カワウかも?) 急に冷え込んできました。今日はここまでです。
  ~♪ 夕寒き 芒がなかに入りてゆく おのが姿の 黝くもあるか♪~ (島木赤彦)
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 別の日に撮った木津川土手の欅の写真です。
 私は、欅の木が好きです。空に向かって大きく枝を広げ、まるで空をつかもうとしているように見えます。特に、葉を落とした冬の欅は、下に立って見上げると、何か荘厳な感じさえします。生きる厳しさ。生きるとは、何かを求めること。何かそんな感じです。ただ、「逆さ箒」という味気ない言い方もありますけどね・・・。
 自転車の父親から指導を受けながら走る少年が通りました。何を目指しているのでしょうね。
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   お別れの4枚は、まず、文化パルクで撮った鳥です。シロハラ(?)。突然目の前に止まりました。2枚目は、長谷川河口付近の残り柿。3枚目は、木津川土手から見た比叡山。4枚目は、木に引っかかった凧。正月、たくさんの人が、この場所に凧揚げに来ていました。その落とし物ですね。主に見捨てられても、あくまでも空を目指しているようにみえますね。
 次は「大寒」です。雪の写真が撮りたいですが・・・。  では。また。
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2014年1月 4日 (土)

北野天神初詣2013

 明けましておめでとうございます。本年最初の記事です。
 昨日、3日、北野天満宮に初詣に行ってきました。妻の実家近くなので、毎年、初詣に行く習慣になっています。

 歩いて天神に向かいます。途中、老舗の豆腐屋「とようけ屋」さんの前を通ります。さらに上七軒通りを抜けます。上七軒は、古くからの花街です。お茶屋を表す団子のマークの提灯が下がっています。
 3枚目は有名な豆腐料理の店、「くろすけ」さん。
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   1枚目は、漬け物屋「もり」。
 上七軒を抜けて、北野天満宮到達です。参道は人の波です。
 人の流れに乗って、本殿に接近します。
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   隣の人は、やたら長くお祈りしていました。一枚失礼します。
 参拝後、おみくじを買いました。大吉でした。
 おじいさんが、孫のためにおみくじを読んであげていましたが、孫は興味なさそうですね。うわの空。
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   天神さんと言えば、学問の神様。書き初め大会が行われています。マスクで笑顔が見えないですね。
 天神さんと言えば牛です。「道真の出生年は丑年である」、「亡くなったのが丑の月の丑の日である」、「道真は牛に乗り大宰府へ下った」、「牛が刺客から道真を守った」、「道真の墓所(太宰府天満宮)の位置は牛が決めた」など多くの伝承があるようです。牛の頭を撫でて、それから自分の頭を撫でると賢くなるそうです。牛の頭はテカテカ。頭まで手が届かない人も。目を撫でてどうするの・・・? 頑張れ受験生(?)
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   絵馬を架けるところは、絵馬が溢れています。ほとんどが合格祈願です。他府県のよく知らない高校の名前もあります。東大、京大もあります。その中に、異色の絵馬が・・・。真理子さん、学問の神様に何と言うことをお願いするんですか!!。(姓は消しましたのでご安心を)
 お別れは、正面の門に掲げられた絵馬。 では。また。
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