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2013年9月 6日 (金)

定期診察の日(64)・マスタードガス抗ガン剤

暑さが収まったと思ったら、台風が来て大雨が降りました。今日は、晴れて涼しい一日でしたが、風が強かったです。朝からKS病院へ定期診察に行ってきました。

 さて、診察の結果です。血小板数は、80万/μlに減少しました。抗ガン剤の量が増えているので当然の結果です。比例して、赤血球数とヘモグロビン値も減少しました。主治医は、60万/μl以下を目指して、今のままの投薬量を続けると言っていました。微熱が続いています。まだまだ続きそうです。
  中性脂肪、尿酸値、。カリウム、LDH、γGTPなどは異常値のままです。足の痺れや脇腹の違和感などの症状も相変わらずです。ちょっと息切れ感を感じることが多くなりました。ちょっと気になります。
 マブリン散の長期使用のリスクについて質問しましたが、質問と回答がうまくかみ合わなかったので、質問は空振りでした。うまくはぐらかされたのかも・・・?
 と言うわけで、大きな変化の無い診察でした。これは良いことですね。たぶん。

   ・・・『余談です』・・・
  【毒ガスから生まれた抗がん剤】
 私の使用している抗ガン剤は、ブスルファン(商品名:ブスルフェクス、マブリン)という薬です。この薬は、アルキル化剤という種類の抗ガン剤です。アルキル化剤は、アルキル基が細胞のDNAにからみつき、二本のDNAを異常な形で結合させて、DNAのコピーができないようにし、細胞分裂を阻害する働きがあります。したがって、ガン細胞の増殖を抑えることが出来るわけです。しかし、当然正常な細胞も傷つけてしまいます。傷ついた細胞はガン化する可能性があります。そのため、アルキル化剤は、それ自身が強力な発ガン性をもつ薬なのです。
 アルキル化剤は、第二次大戦中にマスタードガスの研究から生まれました。マスタードガスの構造に少し変化を加えたナイトロジェンマスタードという毒ガスが開発されました。この物質は細胞に細胞に突然変異を起こさせる作用がある毒物でしたが、偶然に白血球を減らす効果があることが分かりました。このナイトロジェンマスタードの構造に少し変化を加え、毒性を弱めたた物質「シクロホスファミド」がドイツで開発され、現在も白血病に使用されています。このように、アルキル化剤は毒ガスの研究から生まれた、二次性のガンを誘発する可能性のある薬なのです。同じ系列の抗ガン剤としては、ブスルファン以外にも、シクロホスファミド(商品名 エンドキサン)、 イホスファミド(商品名 イホマイド)、メルファラン(商品名 アルケラン)、 ベンダムスチン塩酸塩(商品名 トレアキシン)、エストラムスチン(商品名 エストラサイト)、 チオテパ(商品名 テスパミン)、カルボコン(商品名 エスキノン)などがあります。

 こういった話は、極めて気分の悪い話ですね。命と直結しているガン治療というのは、いろいろ気分の悪くなる話が多いです。
 10数年前、放射線科医の近藤誠氏が、「患者よ、がんと闘うな」という本を書きました。「抗がん剤は効かない」、「手術は最善の治療ではない」、「がん検診は無意味」、「人はがんで死ぬのではない、がん治療で死ぬのだ。」という説を展開し、大論争を巻き起こしました。その後も、様々の医療問題を提起する本が出版されています。「医者に殺されない心得」、「抗ガン剤は効かない」、「そんなに長生きしたいですか!」、「・・・医者とかかわるな」・・・・等々。かなりの量です。病院や製薬会社の儲け主義を告発する本も多いです。
 しかし、私たち患者は素人なので、何が本当なのか見極めることは出来ません。考えても、気分が悪くなるか、不信感が増すだけです。かって、結核が不治の病だった時代もありました。今は、ガンが不治の病の時代です。それぞれの時代で、人並みの治療を受けてそれでだめなら死ぬ、ということで良いのだと思います。患者にとっては、それ以上どうしようもないですから。
 結核がそうであったように、「昔はガンで死ぬ人がいたらしい。」と話される時代も、遠い将来にはやって来ると思います。

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コメント

墓石さん こんばんは。(*^_^*)

まずは減少気味で良かったですね。
しかし抗癌剤はガスから、、、

患者は解らないから、医者のいう通りにしなきゃ
仕方ないですよね。

今は結核に変り、ガンですね。これが克服される
時代が早く訪れる様に願いたいものです。
でも~人はガンと違っても、何が起こるやら。

投稿: 輝子 | 2013年9月 6日 (金) 21時33分

輝子さん、こんばんわ。
コメントありがとうございます。

最近の医療問題を勉強しようと、いろいろと読んでみましたが、
気分が悪くなってきたのでやめました。
この世は不信感に満ちているようです。
私のような凡人は、すぐに動揺してしまいます。
ある程度医師を信用しないと、どうしようもないですね。

投稿: 墓石 | 2013年9月 6日 (金) 22時37分

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