二十四節気「秋分」2013
9月23日は、二十四節気の一つ「秋分」でした。暦便覧によれば、「陰陽の中分となれば也」です。秋彼岸の中日です。昼と夜の長さが同じ。これからしだいに日が短くなり、秋が深まっていきます。さすがの猛暑も静まり、朝夕めっきり涼しくなりました。
この節気の七十二候は次の通りです。
★初候: 9/23~ :雷乃ち声を収む かみなりすなわち こえをおさむ
★次候: 9/28~ :虫かくれて戸をふさぐ むしかくれて とをふさぐ
★末候:10/03~ :水始めて涸る みず はじめてかるる
10月8日が、次の節気「寒露」です。
この節気は、暑さも収まり雷雲の発生はなくなり、すじ雲やうろこ雲の流れていきます。虫は鳴くのを止め冬ごもりへ入ります。田んぼの水は抜かれ、稲刈りが真っ盛りとなる頃です。秋本番という時期です。
台風18号が通り過ぎた後、急に秋らしくなり晴天の日が続きました。今の時期の木津川土手を紹介しましょう。
田んぼでは、稲穂が風に揺れています。一枚目の写真、いつも、定点観測のように写している場所です。左手に水主神社、正面に文化パルク城陽、右手に西城陽高校です。
詩人前田夕暮の歌です。
~♪ 稲を刈る 彼等野少女(のおとめ)稲を刈る 彼等若者 日に真向ひに~
たくさんの若者たちが田んぼで仕事をしていた時代は、遙かに過ぎ去りました。野少女などと呼べる人は見たことがありません。今は老人ばかりが目立ちます。農業を潰して国の明日はありません。
土手の桜の木も黄色く変色し、少しずつ葉を落とし始めました。毎日のように、夕日が赤く落ちていきます。秋の夕暮れという感じです。
土手のエノコログサも、夕日に照らされると良い味が出てきます。エノコとは、犬の子のことです。
今の時期といえば彼岸花です。木津川土手にも少しだけ彼岸花があります。今年は雑草が多く、ほとんどが草に埋もれて、写真にするには無理です。周囲の草を足で踏みつけて、やっと撮影しました。一枚目は、流れ橋に下る坂道です。小学生が、台風で流れてしまった橋を見物に来ていました。二枚目と三枚目は寺田桜堤です。偶然、蝶とオジサンが撮れました。
次も桜堤の彼岸花ですが、この斜面はよく手入れがされているので、草刈りの必要はありませんでした。
古泉千樫の歌です。
~♪ 秋の風 土手をわたればあかあかと ひそかに揺るる 曼珠沙華の花~
夕日を入れた逆光で彼岸花を撮ってみました。ストロボまたはレフ板が必要です。
木津川土手の彼岸花といえば、長谷川河口付近で、土手へ上がる坂道に立っている榎の根元に彼岸花が咲いています。毎年必ず撮っています。この木の左手に、生まれ口樋門の記念碑と淀姫の祠があります。静かで時の流れを感じる場所ですが、現実はヤブ蚊の大群で大変です。長居は出来ません。
散歩しながら撮った気になる写真です。
ニラの花が道ばたに満開です。畑から逃げ出し野生化しているのか?
カメラを向けると怒るザリガニ。性格は悪そう。
変な顔の蓮の花托。
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コメント
墓石さん こんにちは。(*^_^*)
秋分の日が過ぎてもまだ暑いですね。でも夜は
何とか過ごし安く楽になりました。
木津川の初秋の様子、旨く捕えてられ感心してます。
多くの人達が夕日に照らされ、行き交って、生活感
がバッチシですね。何て綺麗な夕日だろうと思います。
太陽と彼岸花。なかなか難しいのに、凄いです。
こういうレタッチが私には難しくて。
素晴らしい初秋の風物を有難うございました。
投稿: 輝子 | 2013年9月24日 (火) 15時41分
輝子さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
いつも木津川土手の写真ばかりで申し訳ないです。
よく飽きもせずに行っているなあと、自分でも不思議です。
最近、目がますますかすむようになって困っています。
パソコンの時間をかなり減らしています。
輝子さんは、朝の宇治田原に行かれたようですね。
朝の光はやはりいいですね。
投稿: 墓石 | 2013年9月24日 (火) 16時44分
秋の夕暮れ、いいですね。身近な風景にこれほどの美しさがあるなんて初めて気づきました。こうなるとエノコログサもただの雑草ではありませんね。彼岸花の燃えるような赤が好きです。
投稿: 光石 | 2013年9月26日 (木) 00時58分
光石さん、コメントありがとうございます。
彼岸花の時期も、もう終わりかけてきています。
万葉集には、彼岸花を詠った歌は、1首のみだそうです。
なぜ、1首しかないのか? 万葉の頃と我々は、美意識に
違いがあるように思われますね。
よく解りませんが・・・。
投稿: 墓石 | 2013年9月26日 (木) 10時52分