« 二十四節気「白露」2011 | トップページ | 宇治田原高尾の彼岸花 »

2011年9月15日 (木)

犬打川のコヤブラン

 宇治田原町に、犬打川という小さな川が流れています。鷲峰山から流れ下り、田原川と合流し、宇治川とへと流れ込みます。鷲峰山の谷から出た辺りから、川沿いに狭い田んぼが続いていて、このあたりの水は澄んでいて、夏には蛍が飛び交います。この付近の田んぼで仕事をされていた方に伺った話によると、ここは、水が綺麗なので、穫れた米はかって、皇室に献上されていたということです。真偽のほどは分かりません・・・。このあたりは、私のよく行く撮影ポイントです。
 さて、この川の土手には、コヤブランが群生していて、今の時期、花をつけています。この花は、葉がランに似ていて、藪や林下に多いのでヤブランの名があるようですが、ラン科ではなくユリ科だそうです。別に珍しい花でもなく、特別綺麗な花でもないですが、草むらに、けなげに紫の花をつけていて、何となく引かれます。先日、撮影に行ってきました。
Oitak0125 Oitak0312b Oitak0112

 

  

   
    このようにけなげな花は、たぶん万葉集に登場すると予想して調べてみました。ありました。14首あるようです。ただし、山菅(やますげ)という花は、ヤブランという説やカヤツリグサ科の菅(すげ)という説もあるようです。
  ★妹がため 菅の実摘みに 行きし我れ 山道に惑ひ この日暮らしつ    柿本人麻呂
  意味:あの娘のために菅(すげ)の実を摘みに行った私は、山道に迷って、一日を過ごしてしまいました
   ★ ぬばたまの 黒髪山の 山菅に 小雨降りしき しくしく思ほゆ       柿本人麻呂
   意味:黒髪山の山菅(やますげ)に小雨が絶え間無く降るように、ずっーとあの人のことを思っています。
Oitak0122 Oitak0312 Oitak0212
  

  

  

  

   
    コヤブランの群生の近くに、ツユクサも咲いていました。ツユクサは、万葉集では、月草といわれ、9首があるそうです。
   ★朝咲き 夕は消ぬる月草の 消ぬべき恋も 我れはするかも  作者不詳
  ★月草の うつろひやすく思へかも 我が思ふ人の 言も告げ来ぬ   大伴坂上大嬢
  また、ツユクサは、色が水に溶けやすい性質を利用して、友禅染めの染色の下絵を描く染料として利用されるようになり、ツユクサの栽培変種であるオオボウシバナは江戸時代中期から滋賀県草津市を中心に栽培され、現代の草津市の市花でもあるそうです。
      では。また。
Oitak018 Oitak01_0312 Oitak028

|

« 二十四節気「白露」2011 | トップページ | 宇治田原高尾の彼岸花 »

コメント

今晩は(*^-^*)v
コヤブランにも紫色の濃淡が有って、素敵ですね。
オオボウシバナって、草津市の市花でしたか?
水の森の近くに畑が有って、写した事が有りますよ。

木津川の土手に、ヤブランに似たピンク色の花が、沢山咲いていませんか?あ~ぁ・・・名前を忘れちゃいました(^^;
ボケたかしら・・・(苦笑)
アッ!思い出したわ!
「ツルボ」ですよ!

投稿: 夢花(千の風) | 2011年9月15日 (木) 23時57分

夢花さん、こんにちは。
ご訪問ありがとうございます。
ツユクサ、至る所で見かけますね。
木津川の土手では、ツルボがあちこちで
群生しています。去年まで無かったところ
に、突然現れたりして不思議です。
今もまだ咲いています。

投稿: 墓石 | 2011年9月16日 (金) 09時33分

墓石さん おはようございます。sun
今日も暑そうですね。和束への道は墓石さんの
フイールドなんですね。この方面は過去に和束へ行く
時に通ったキリで、最近知った場所ですワ。
犬打川も綺麗な川ですね。そこにコヤブランが咲いて
るのですか。今の時期、長いものは居ません?それが
嫌で彼岸花が咲く頃に行くのです。コヤブランも
いいですね。マクロは持ってないと言ってられました
ね?よくぞこれだけボケ味が良い!と感心ですよ。

宇治田原の彼岸花は所々少し見かけるだけですが、
情緒ありますね。昨年郷の口の田原川の土手に雑草
と混じってですが、沢山咲いていてびっくりしました。
雑草と混じってでもまた良いでしょうか。(◎´∀`)ノ

投稿: T | 2011年9月18日 (日) 07時37分

Tさん、こんにちは。
近々、カメラとレンズを買うことにしました。
標準ズーム一本では、ちょっと限界です。
絞り開放で、望遠側に一杯ズームして、しかも、
最短撮影距離まで寄るということでは、アングル
も限られますので・・・・。
それから、川のそばでは長いものに良く出会い
ます。マムシも見かけました。
蛇とムカデは、好きになれません。
   では。また。

投稿: 墓石 | 2011年9月18日 (日) 17時28分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/522242/52738512

この記事へのトラックバック一覧です: 犬打川のコヤブラン:

« 二十四節気「白露」2011 | トップページ | 宇治田原高尾の彼岸花 »