« 芦生原生林へ | トップページ | 定期診察の日(36) »

2011年6月 7日 (火)

二十四節気「芒種」2011

 6月6日は、二十四節気の一つ「芒種」でした。江戸時代の希少本『暦便覧』には、「芒(のぎ)ある穀類、稼種する時なり」と記されているそうです。
 私の住む城陽市では、田植えはほぼ終了です。田植えの終わった田んぼで、サギが何やら細長い生き物を捕獲したようです。田んぼ道を中学生が下校していきます。一人だけ自転車に乗った子がいます。おそらくズルをして、こっそりと自転車で通学していると思います。今となっては、ほほえましく感じられます。
Boushu034 Boushu054 Boushu016

  

  

    
   
    二十四節気を、さらに3等分したものを七十二候といいますが、「小満」の最後の候が「麦秋至」です。6月 1日~ 6月 5日が、この「麦秋至」にあたります。麦の実る頃です。木津川の土手に上がれば、一面のカラスムギの穂が風に揺れています。チガヤの白い種も飛び始めました。ホタルブクロも見つけました。
Boushu02_012_2 Boushu04_012_2 Boushu042

  

  

  

  

    城陽市は花の栽培が盛んですが、今の時期はカキツバタが終わり、ハナショウブが目に付きます。カキツバタとハナショウブの区別の分からない人のために、写真を並べて掲載します。白い筋の見える一枚目の写真が、カキツバタ。二枚目がハナショウブです。ここで、万葉集より一首です。 
    吾のみや、かく恋すらむかきつはた、丹(に)つらふ妹は、いかにかあるらむ
意味: こんな風に恋をしているのは私だけなのでしょうか。杜若(かきつばた)のようなきれいなあの娘はどうなのでしょうか。
 土手の下の畑では、ネギが目立ちます。ネギにはたくさんの蝶がきています。
Boushu014 Boushu012 Boushu022

  

  

  

   

  今年はすでに、台風の豪雨とともに梅雨入りしました。宇治川は増水して、センダンの木が水に浸かりそうになっていました。道路脇の斜面から落ちる水が滝のように見えます。こんな場所で、山奥の滝へ行ったかのような写真が撮れるので面白いです。
Boushu032 Boushu062 Boushu052

  

  

  

   

  6月の初め、宇治田原町の南という所に散歩に行きました。ここには、鷲峰山から流れ下り、やがて宇治川に合流する犬打川という小さな川が流れています。蛍の飛び交う無名の清流です。ここに行けば、必ず被写体が見つかります。私の好きな場所です。ここで撮した写真です。
 突然の侵入者に逃げていくサギ。川沿いの田んぼ。ウツギの花。
Boushu152 Boushu142 Boushu072

  

  

   

  カワトンボ。シジミチョウ。ヘビイチゴ。子供の頃、へビイチゴは食べられないと、誰からともなく教わりました。
Boushu102 Boushu122 Boushu112

  

  

   

  ノビルがたくさん生えていました。最近、このノビルが食用であったことを初めて知りました。万葉集にも詠まれているそうです。
   ~醤酢(ひしほす)に 蒜(ひる)搗つき合へて鯛願ふ 我にな見えそ 水葱(なぎ)の羮(あつもの)~             長居吉麻呂
 意味;(水葱の吸い物をすすめられて)醤(ひしお=醤油の元祖)と酢で、のびるを搗いたあえものと、鯛を食べたいと思っていた私に、水葱の吸い物を見えないようにしなさい。  水葱(なぎ)=ミズアオイ。今では絶滅危惧種で高級食材。          
 次はスイバ。これは、子供の頃、遊びで噛んだ記憶があります。スッパイ味がくせになります。この体験は、田舎育ちの高齢者には共通のものと思われます。ここで一首。     
   ~すかんぽの 酸味を舌に感じぬる 春来て故郷を 思ひいづるとき~
                       前田夕暮
 お別れの写真は、田んぼの水に、突然発生した波紋です。近づいてきた人の気配を察して、オタマジャクシが暴れたのです。田んぼで遊んだ子供時代が思い出されます。オタマジャクシが泳ぎ回る水田も、今では少なくなりました。 では。また。
Boushu092 Boushu082_2 Boushu132

|

« 芦生原生林へ | トップページ | 定期診察の日(36) »

コメント

こんばんは! 1枚目の水田が広がる景色。
自分も子供の頃、このような場所に住んでいました。
同じく、サギが飛んで来たり、オタマジャクシも泳いでたり
ヘビイチゴもよく見かけました。

カキツバタとハナショウブの区別の仕方は
何回聞いてもすぐに忘れてしまいます。
なかなか憶えられません(笑)

投稿: ゲル | 2011年6月 8日 (水) 22時11分

ゲルさん、こんばんわ! 
自然が失われていくのがざんねんです。
子供時代が懐かしいです。
宇治田原には、よく行きます。用事もないのに
ブラブラとしています。

カキツバタとハナショウブが区別できるように
なったのは、写真を写すようになってからです。
それまでは、あまり興味も無かったのが事実です。
ギシギシとスイバの違いは、今でも怪しいです。
上の写真に出ているのが、スイバかどうか心配です。despair

投稿: 墓石 | 2011年6月 8日 (水) 22時26分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/522242/51879998

この記事へのトラックバック一覧です: 二十四節気「芒種」2011:

« 芦生原生林へ | トップページ | 定期診察の日(36) »