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2009年8月19日 (水)

戸塚洋二氏のブログを読む(3)

 死を間近にした戸塚氏は、宗教とどのように向き合ったのでしょうか? 今日は、そのあたりを読みます。

 ★生前の世界、死後の世界の実在を信じない。輪廻転生も信じない。なぜなら、宇宙が生まれ死んで行くのは科学的事実だから、無限の過去から無限の未来に続く状態など存在し得ない。(2008.2.10戸塚洋二)

 やはり戸塚氏の言葉は、唯物論的哲学に立脚した、科学者らしい確信にあふれています。さらに抜き出すと

 ★・絶対的超越者の存在を信じない。マザー・テレサが神の子の実在を信じていなかったという記事(その1、その2)を読んでちょっと安心した記憶がある。
 ・佐々木閑先生からお教えいただいた古代仏教の修行には興味がある。その修行は大変厳しく、また集団で行うことが基本ということで、「苦」を解脱するため修行をしたいと思ったときには、体力を失い修行が無理な状態になっている。
 ・個人的に瞑想しても、諦めの境地に達するだけだ。。(2008.2.10戸塚洋二)

 佐々木閑先生とは、自然科学から仏教に転じた方です。古代仏教の研究者のようです。きびしい修行により悟りを開く古代仏教とはちがう日本仏教に対して、戸塚氏は、絶対者におすがりする仏教として、次のように書いています。

 ★絶対者におすがりして幸せに暮らすか。世界の法則を理解しつつ過酷な修練で悟りを開くか。日本人は前者を採用しました。多分、その教義しか日本に伝わってこなかったのでしょう。(2008.2.13戸塚洋二)

 以上みたように、戸塚氏は、科学者として当然の唯物論的な確信から、宗教によって救われる道は選びませんでした。では、彼の苦悩はどこをさまようのでしょうか? それは、また次回に。

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