5月5日は、二十四節気の一つ「立夏」でした。江戸時代の「暦便覧」には、「夏の立つがゆへ也」とあるそうです。暦の上では、この日から立秋の前日までが夏で、野山は新緑に彩られ、その緑は日増しに濃くなっていきます。しだいに夏の気配が感じられるようになる頃です。
5日、京都府南部はよく晴れました。私は、午前中、木津川土手周辺を自転車でめぐり、午後は宇治田原町高尾、宇治川ラインに撮影に行きました。
まず、木津川土手周辺の写真です。一枚目、木津川の土手の上に立ち、宇治丘陵を見ました。一週前は、まだレンゲの植えられた田んぼも広がっていましたが、今は、土が起こされ、田植えの準備が始まっています。


土手下の田んぼでは、城陽市特産のカキツバタも最盛期になりました。カキツバタは、夏の季語。「立夏」の日にふさわしい花です。
ここで、万葉集です。(作者不明)
吾のみや かく恋すらむ杜若 丹つらふ妹は いかにかあるらむ
意味: こんな風に恋をしているのは私だけなのでしょうか。杜若(かきつばた)のようなきれいなあの娘はどうなのでしょうか。
カキツバタといえば、平安の歌人在原業平の歌が有名です。カキツハタが織り込まれています。高校の古文で習いました。
からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもう
三枚目の写真は、ヘラオオバコ(?)だと思います。形が面白いですね。


次は木津川土手の大榎です。一枚目は、5日に撮ったもの、二枚目は、一週間前に撮ったものです。たった一週間で、こんなにも緑が濃くなりました。季節は、今まさに青春時代という感じです。三枚目は、荒見神社の榎です。二股が面白いです。


大雨で流された「流れ橋」は、4月28日に復旧しました。連休とあって、たくさんの親子連れで賑わっていました。


午後は、宇治田原町高尾に向かいます。今の時期、高尾ではシャガの花が咲いています。道路脇の急斜面に自生しているため、写真には撮りにく、あまり見向きもされていませんが、今日は崖を降りて撮影します。ちょっと危険。
シャガを歌った歌はたくさん見つかります。ここで一首。(宮沢賢治)
しやが咲きて きりさめ降りて 旅人は かうもりがさの柄をかなしめり


高尾は、新緑が溢れています。柿の若葉は眩しいくらいです。しかし、これを写真にするのは難しいです。雰囲気だけでも伝われば・・・。


高尾を下りて、宇治川ラインを走りました。ここも新緑が美しいです。水に映る緑がいいですね。


落葉樹の新緑と針葉樹の濃い緑との対比もなかなかいいですね。しかし、写真は今ひとつ、うまくいきませんね。


夕方は、長谷川という川が木津川に流れ込む川口付近で、夕陽を撮ろうと考えていましたが、突然曇ってきて、雷が鳴り出し雨が降り出しました。あやうく雨に遭うところでした。別の日に撮った長谷川河口の夕陽です。釣り人以外、ほとんどだれも立ち入らない場所です。最後は、鴻ノ巣山の新緑です。 では。また。


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